【三井不動産が前年比45%増】2013年全国マンション市場動向【不動産経済研究所発表】

2013年の全国マンション市場動向が不動産経済研究所により発表されました。

供給戸数は105,282戸(前年比12.2%増)
1戸あたり価格4,174万円(前年比9.2%増、平米単価も前年比9.2%増)
となりました。

これらの数字に関してはいまさら驚きもなく月次発表の傾向通りの印象です。
ポイントは平米単価もグロス価格もどちらも前年比同水準で上昇していることですね。

デベ各社は基本的に専有面積を小さくして買いやすい(つまり売りやすい)価格にしていますが、その傾向は2~3年前から始まっていたこともあり、これ以上の平米数の減少が難しくなっているので、グロス価格自体を上げざるを得なかったのではないかと思います。

さて、注目すべきはデベロッパー別の供給戸数ですよね。

1位:三井不動産レジデンシャル 7,476戸(前年2位)
2位:野村不動産 6,517戸(前年1位)
3位:住友不動産 5,879戸(前年4位)
4位:三菱地所レジデンス 5,599戸(前年3位)
5位:大京 2,913戸(前年6位)

トップ4の顔ぶれは変わりませんでしたが、順位には変動がありました。
三井不動産は前年比45%増でダントツの1位となっています。ただ、三井さんて全国トップは初なんですね。意外でした。

2位の野村さんは前年比5%増に止まりましたが、他社と違って不動産市況が不況の前年以前でも売れまくっていましたから伸び率が低いのもある意味当然なんですよね。マイペースな売れ行きで安定感はピカイチなのは間違いありません。

3位にはやはり前年比40%近い上昇率で住友不動産がランクインしました。
アベノミクスと消費税増税前の恩恵を最もうけたのは間違いなくこのデベロッパーかと思います。かなりの数の竣工済在庫がかなり縮小しました。
1位の三井さんと3位の住友さんは大手の中でも一際体力があり、不況時に抱えていた在庫が一気に捌けたことが、前年比40%前後の戸数上昇に寄与したと言えるでしょう。

4位には三菱地所がランクイン。新年早々世間を騒がせている地所さんですが、2位の野村に続き微増に止まりました。野村さんほどのスピード完売はほとんどありませんが、竣工済の物件は比較的早い段階で値引きすることも珍しくなく、在庫はそこまで抱えていなかったことから、三井さんや住友さんのように目立った販売戸数の上昇は見られません。

5位以下のデベロッパーの販売戸数は前年度と大差ない印象で、三井や住友などの体力のある大手デベの強さがさらに際だった年といえるのではないかと思いますが、20位までにランクインしているデベの中では、前年の20位圏外から返り咲いた、9位新日鉄興和不動産(2,130戸)、12位NTT都市開発(1,633戸)、14位住友商事(1,531戸)の3社は確かな存在感を示したと言えるでしょう。

新日鉄興和不動産はアベノミクスで在庫が捌けた神宮前レジデンス及びリビオ東京日本橋などの中央区の好立地物件、NTT都市開発はウェリス代官山猿楽町ウェリス有栖川(まだ販売中ですが)、住友商事はクラッシィハウス谷中道灌山クラッシィタワー東中野などが2013年の好順位の牽引役となるでしょうか。

その他準大手デベどころでは8位の東急不動産は前年比25%という伸び率で前年の10位から上昇しましたが、大和ハウス工業、東京建物、近鉄不動産、阪急不動産は前年比減少~横ばいという状況で、低調な数字でした。大手デベと互角に戦える力は十分にもっていると思うので、2014年はぜひ期待したいところです。

本年2014年も2013年同様に全国で10万超の販売が予定されてます。顕著な価格上昇傾向がある中でこのプチマンションブームが4月からの消費税増税後もそうそう長続きするとは個人的には思えないのですが、マンションが多くの方に注目されることはマンションオタクの私からするととても嬉しい限りです(笑)。

最後になりますが、今年のキーワードは「円安」でしょうか。「円安」が続けば日本の不動産は海外から見て割安となるので、海外から投資マネーが続々入ってきます。ですので、このまま「円安」が続きさえすれば本年の不動産市場も活況となるのではないでしょうか。

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