【ミライフル第1号】プラウドシティ武蔵野三鷹2階75平米6,970万円【坪単価309万円】

続けて、プラウドシティ武蔵野三鷹。

設計・施工は長谷工ですが、高額な価格帯が影響してかしっかりと二重床になっています。
また、柱のアウトフレームは中途半端ではありますが、そもそもの柱が細目に出来ている物件なのでそれによる面積消費は大きくなく、連窓サッシと奥行のあるバルコニーを採用した設計は一定の評価が出来ます。

一方で総戸数334戸、かつ、6棟構成というスケール感のある物件でありながら田の字プランのオンパレード(フロントコートだけでなくグリーンコートも)のプランニングにはげんなりさせられる部分もありますが、「野村不×長谷工×ブリヂストン」という組み合わせで共同開発した一般住宅としては世界初となるサイホン排水システム(通称スマートサイホン)を導入したことで間取りの自由度を高めることが出来ている点には注目すべきでしょう。

間取りの自由度を高める「ミライフル」と名付けられたこの提案は、そのサイホン排水により排水管を無勾配化・小口径化することで水回りの設置可能範囲を大幅に拡大することを可能にしています。
従来の勾配が必要な排水管だと、キッチンはパイプスペースの近くに位置している必要があったのですが、サイホン排水システムを導入することでパイプスペースとの距離を十分に確保できるようになることでキッチンの柔軟な配置が可能になったのです。

基本プランは前述のように一般的な田の字のオンパレードですが、無償セレクトプランの対象住戸(第1期時点で4階以上)においては窓際寄りのアイランドキッチンタイプが選択肢の1つとして用意されており、田の字ベースばかりの物件において大きなスパイスとなっていますね。せっかくこのミライフルを導入したのであれば1~3階部分も含め全ての住戸でミライフル対応可能な時期に分譲して欲しかったと思わなくもないですが・・・。
ミライフルが気になる方はお早めにモデルルームへどうぞ(笑)。

なお、ミライフル第一号物件ということでミライフルについて多く語ってしまい忘れそうになりましたが、当物件はプラウドらしくランドスケープや共用施設的な魅力も素晴らしいものがあります。

パーティルーム、ゲストルーム、カフェラウンジ及びキッズ&ママラウンジ、など人気の共用施設がそろっているのも良いですが、やはり最も素晴らしいのは緑でしょうね。

敷地中央の1,600㎡超の公園空間ももちろんですが、敷地周囲にかなり厚みのある緑及び遊歩道が設計されているのも地味に凄いと思うのです。

プラウドはこういった面の造り(魅せ方)に定評がありますし、想像を越えるレベルでこそありませんが、ここは結構な高価格帯でもしっかりと売れるようにいつも以上に頑張っている感が無きにしも非ずなのかなと。

皮肉にも緑を増やせば売れるわけではないことはプラウドシティ阿佐ヶ谷が証明してしまった感もありますが(阿佐ヶ谷はちょっと戸数が多すぎたのが最大の苦戦要因かと。300戸だったら問題無かったはず)、そういう意味でも当物件の動向には注目したいと思っています。

ちなみに、中央の敷地内公園はネーミングを投票により決めるようですね。
最終候補は①SeasonGarden武蔵野、②KATARAIひろば、③コミュニティパーク武蔵野の3つだそうです。
う~ん、、、どれもピンとこない・・・。

前回のプラウドシティ武蔵野三鷹

公式ホームページ
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お部屋はC棟の75㎡の3LDK、南東向き中住戸です。当物件は全戸南東・南西向きを謳っており、この角度での南東向きは若干の苦しさを感じてしまいますが、道路を挟んだ南東側は前回の記事でも書いたように低層建物が中心となるエリアなので中層階以上で視界抜けも得られる魅力的なポジションであることは確かです。当住戸は低層階なので視界抜けはありませんが、日照はそこそこ得られるでしょう。

間取り的にはオーソドックスな田の字ベースの縦長リビングプランとなりますが、洋室3側を少し凹ませたことで玄関前にアルコーブ的なスペースを確保することが出来ていますし、廊下も短めで田の字としては効率性の高いものと言えます。

やはりバルコニー側には連窓サッシが採用され、かつ、LDだけでも3枚分のサッシが確保出来ているのは評価出来ますし、片側だけにはなりますが、バルコニー境がペラボーでない点も悪くないですね。

近年は70㎡前後の3LDKが多くを占める中、プラウドらしいワンランク上のゆとりある75㎡近い広さを確保したプランであり、収納面の充実も光ってますね。

坪単価は予定価格で309万円。C棟に近い距離で視界を塞がれるA棟には坪単価300万円未満の住戸も存在しますし、この棟の1階住戸も300万円は切ってはいるので、下限水準でこそありませんが、物件内ではそこそここなれた水準の価格帯の住戸ということになります。C棟の上層階は視界抜けが抜群であるにも関わらず坪単価340万円弱という水準でB棟に比べると1割程度単価が安い設定となっており、視界面を考えると幾分割安感があるのではないでしょうか。
正確には南東向きでなく「東南東向き」ゆえの価格設定ではあるとは思いますが・・・。

ちなみに、当物件の平均坪単価は330万円ほどと思われ、2013年のお隣のテラス武蔵野中町の平均坪単価約250万円と比べると3割高の水準となります。ただ、テラス武蔵野中町は南側を至近距離で武蔵野コーポラスに塞がれており「いわゆる南向き住戸が存在しなかった」ので、実質的にはそこまでの差はないでしょう。当物件のいわゆる南向きではないA棟やC棟に限ると平均坪単価は310万円ぐらいとなると思うので相場の範囲内でしょうか。

設備仕様面は、ディスポーザーに食洗機、水回りの天然石天板仕様、トイレ手洗いカウンターなど価格帯的に違和感のないものとなっています。

管理費は202円/㎡。外廊下ですがディスポーザー付ですので許容範囲ではあるでしょう。結構なスケールメリットがあることやこのようなスケールがありながらコンシェルジュサービスがないことを考えると100円/㎡台が相応だった印象もありますが、これだけ豊かな植栽だと植栽管理コストもそれなりにかかってくるでしょうし仕方ないのかも。
この管理費水準なら地代128円/㎡(2年目以降)を足しても少々管理費が高額な物件と同じぐらいで済みますしね。

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