シティハウス中野テラス【この価格帯の総戸数68戸でディスポーザーなし】4階67㎡7,590万円(坪単価374万円)

続けて、シティハウス中野テラス。

設計・施工は淺沼組です。

ファミリータイプ中心の総戸数68戸というスケールがあるのであればもっとエントランス周りにゆとりが設けられていてもおかしくなかったですし、基本的には近年の住不物件で頻繁にみられる共用部にあまり力を入れないタイプのものとなっているように思います。

最近だとシティテラス藤沢鵠沼は総戸数145戸というスケール、さらに言えば価格的にもエリア内では最高水準であるにもかかわらず2層吹抜が採用されていませんでしたし、当物件はそこまでのスケールではないとは言え、平均で坪単価400万円近い高価格帯の物件であることを考えると意外なほどに共用部が「普通」と感じてしまう物件であることは確かでしょう。

このスケールであれば2層吹抜などとなっていないのはマイナスとは思いませんが、二次元的な広がりさえもあるとは言えないエントランスホールにはやはり物足りなさを感じてしまいますね。

7階建と高さを出せていないので仕方のない部分ではあると思いますが、敷地内の植栽も少ないですし、このパフォーマンスなのであれば価格はもう少し抑えて欲しかったという思いはありますね。

下で言及しますがそこそこのスケールがありながらディスポーザーもないわけですし…。

前回のシティハウス中野テラス

公式ホームページ
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お部屋は東棟の67㎡の3LDK、南東向き中住戸です。正面方向にはシティハウス中野の影響がありますが、北側にかけて上階がセットバックされた造りになっているので、圧迫感はなく、この階であれば日照は何ら問題ありません。

間取りとしては、物件内では小ぶりな部類の3LDKになります。
共用廊下側の柱に食い込みの見られるありきたりな田の字プランという印象にはなりますが、先ほどのLDドア位置に悪意を感じるプランに比べれば遥かに好感の持てるものですし、スパン目一杯に設計された連窓サッシが魅力的ですね。

バルコニー部分をご覧いただくとお分かりのように東側の隣戸よりも一段凹んだ位置に設計されたお部屋で東側の視界は遮られますし、南西側には当物件の西棟があるため他のプランに比べると少々囲まれ感があるのですが、反面、南方向からの日照は得やすいポジションになります。
また、雁行設計になったこの位置ゆえにバルコニーが隣戸から独立した位置にあるというのも1つの長所にはなるでしょう。

専有面積に占める居室畳数割合は71.3%((10.2畳+3.3畳+6.0畳+5.0畳+5.0畳)×1.62㎡【※】÷67.03㎡)と田の字中住戸としては標準的な水準ですが、収納を充実させてのものですので悪くありません。
(【※】マンションの間取り図で一般的に用いられている1畳=1.62㎡)

坪単価は374万円。先ほどのプランよりも遥かに効率的ですし、前回の記事で書いたように過去の物件と比較するとベラボーに高いとまでは言えないのですが、このようななんてことはない(語弊のある表現かとは思いますが…)中層階中住戸がこのお値段というのはやはりなかなかですね。
このプランは67㎡まで絞っているので感じづらいですが、70㎡の中住戸になるとグロスの嵩みはかなりのものです。

設備仕様面は、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板などとそれなりのものにはなっていますが、ディスポーザーがないのは驚きですね。
住不さんは総戸数100戸超のスケールを有するシティハウス大塚ステーションコート(この物件よりは安いが立派なお値段の物件でもある)でディスポーザーを無くしていたのでありえない話ではないのですが、まさにファミリー向きの環境良好なポジションの物件ですし、このスケール・価格帯ならば導入して欲しかったです。

管理費は219円/㎡と、外廊下、かつ、ディスポーザーなしの総戸数68戸にしてはむしろ高い水準です…。

駐車場は全16台で身障者用を除いた15台が機械式になります。

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