レ・ジェイド中野【「田の字ベース」なのに全室南に面した開口部】3階57㎡6,798万円(坪単価397万円)

続けて、レ・ジェイド中野。

設計はオームラ建築設計、施工はウラタで、良好な地盤のため、直接基礎を採用することが出来た物件になります。

なお、前回の記事でもちらっと述べたようにデザインと設計、いずれの面でも差別化要素がふんだんに盛り込まれた物件で、今年の「差別化部門」の金賞受賞候補作品と言っても過言ではないでしょう。

まず、デザイン面ですが、外壁の設えに加え、外壁及びバルコニー周りのカラーリングは本当に綿密に考えられたもので感服させられます。

バルコニー周りに微妙な凹凸を設けることで実際に立体的な形状ではあるのですが、それに加えバルコニーの内外でタイルの色味を変化させることで、より奥行や広がりが感じられるような立体感を強調したデザインを採用しており、重厚感を持たせつつも端正な仕上がりになっているのです。

この物件もそうなのですが、バルコニーの内壁(側壁や天井部分)のカラーリングを黒系にするとかなり締まって見えるものですし、実際、街を歩いていても名もなきマンションなのに、ちょっとカッコ良く感じるものがそのようなカラーリングになっていることは少なくありませんね。

さて、次は設計面です。
当物件は高さ限度10mの第一種低層住居専用地域にあるので地下住戸を設けない限りはしっかりと天井高を確保したい分譲マンションでは3階建が限界です。

しかしながら、当物件は単なる3階建ではなく、3階住戸(角住戸除く)にロフトを設けることで差別化を図っており(建築看板は4階階建との表記になっています)、そういったお部屋は面積帯以上のゆとりを実現することが出来ているのです。

また、3階住戸に限らずそもそもの基本性能も優秀で、共用廊下側の柱もアウトフレーム化している点、逆梁工法を採用し、掃き出し窓に約2.25mのハイサッシを導入出来ている点、なども当物件の見所の1つになります。

前回の記事で書いたように当物件は文園という歴史ある住宅街の第一種低層住居専用地域内の全戸南向きという恵まれたものなので、通常のデベロッパーであればここまで差別化された物件とならなかったのではないかと思います。
しかしながら、駅近信仰が非常に強いご時世だったり、中小デベロッパーなりの販売面での大変さなどを考慮したためか、さらなる差別化要素を盛り込んだと思われ、コストダウンが目立つ物件が多い昨今においては非常に特色豊かなものとなっておりとっても好感が持てますね。

前回のレ・ジェイド中野

公式ホームページ
IMG_2904[1]
お部屋は57㎡の2LDK+2ロフト、南向き中住戸です。全戸南向きとなる当物件ですが、当プランはその中ほどに位置しています。南西側は日本エスコンさんが戸建を計画、南東側は既存戸建という感じになりますので、この最上階住戸からは視界抜けもある程度保たれる可能性が高いでしょう。

間取りとしては、やはりロフトがポイントになります。
ロフトにも色々ありますが、当物件のロフトは北側ではなく南側に「ソラ窓」という窓を設けているのが最大のポイントですね。

当プラン(当物件)は田の字ベースのものなので、ベッドルーム1~2は共用廊下に面しており、通常であれば南からの日照は得られないのですが、そこに「最大天井高約4mの吹抜×ロフト」を設けたことでロフトだけでなくベッドルームにも南からの日照が入るように設計されており、日中でも電気が欠かせない一般的な田の字プランの共用廊下側の居室とは全く異なるタイプのものが実現出来ているのです。

ロフトはむろん専有面積には含まれておりませんので、その6㎡超の空間はあくまで「+α」のものとして考えることが出来ますし、とっても素晴らしい設計だと思いますね。

ちなみに、中野駅界隈にはシティハウス中野中央と言う昨今の安易な設計の物件が目立つ住不さんの物件とは思えない物件があり、その最上階住戸にはこちら以上にロフトをふんだんに設けたプラン(しかも住不さんの物件とは思えない当時としても良心的なお値段だった)があるのですが、偶然なのでしょうか。

坪単価は397万円。特色豊かな最上階住戸であることに加え、面積が物件内では小さなものになることが影響してか単価だけを見ると結構なインパクトがあります。

ただ、中野駅からはこちらよりも幾分離れているシティハウス中野テラスと近い水準ですし、専有面積外のロフトが6㎡程度あることや、「全室に南に面した窓がある点」を考慮すればこの単価は至極妥当なものと言って良いでしょうね。

設備仕様面は、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンターなどに加え、浴室のフラットラインLED照明、ステンレスのキッチン天板、スクエアシンクなど、レ・ジェイドらしいデザイン面への拘りを感じることが出来るものになっています。
共用部・専有部共にセンスの良さを感じる物件ですね。

管理費は301円/㎡。外廊下、かつ、ディスポーザーなしですので少々高めですが、ファミリータイプがほとんどとは言え総戸数25戸というスケールなので致し方ない水準にはなるでしょう。

駐車場は全3台でいずれも平置になります。建物1階部分になるので雨風の影響も受けづらくなっています。
駅距離のあるポジションですしちょっと少ない印象ですが、機械式にすると将来的なリスクが付きまといますし、このご時世であれば平置のみとしたこの形が無難なのかもしれません。

0 Comments



Post a comment