ヴィルレ川口【デザインや開口部も上手です】10階65㎡3,848万円(坪単価195万円)

続けて、ヴィルレ川口。

設計・施工は当然ながらデベロッパーの埼玉建興になります。
ただ、設計監修(デザイン監修)にはタックを起用し、小規模ながら特色豊かな物件になっています。

バルコニー戸境に縦のダークなライン、また外壁タイルに複数色を用いるなど、こういった価格帯の物件にしてはかなり細やかな設えを採用しており、埼玉建興さんがデベロッパーとして単独で行う初めてのプロジェクトらしい「入念さ」と言ったようなものをひしひしと感じることが出来ますね。

偉そうな言い方にはなってしまいますが、今後もこの第一号物件同様に物件1つ1つを丁寧に造りあげて行っていただければ、少なくとも川口界隈、いや、埼玉界隈ではそう遠くないうちに知名度の高いデベロッパーになれるだけのポテンシャルを感じることが出来ます。

エントランス周りにはシンボルカラーとなる「朱」を用いているあたりからも単調な物件を造りたくないと言った気概を感じることが出来ますし、前回の記事で言及したように総戸数39戸というスケールながら優雅な車寄せを設計出来ている豊かなランドプランにも注目出来る物件になります。

ちなみに当物件は今年6月に完成済の完成売りになります。
デベロッパーとしては実績は少ないわけですし、ゼネコンとしての力をアピールすることを考えると完成売りとしたのも正解ではないでしょうか。

また、無梁スラブ工法を採用しているので室内はわりとスッキリしている方ですし、床スラブ厚も220~240mmと標準以上の水準が確保出来ているのもポイントの1つですね。

前回のヴィルレ川口

公式ホームページ
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お部屋は65㎡の3LDK、南向き中住戸です。荒川まで遮るもののない最上階住戸で、日照だけでなく眺望も抜群なポジションになります。

間取りとしては、物件内では最も小さなもので、外廊下物件ながら洋室1室が行灯部屋となった3LDKという点は褒められたものではありませんが、このスパンでもLDの開口部にサッシ3枚分の開口部を施せているあたりも上手ですよね。

当プランは洋室3が行灯部屋ゆえにLDに引き戸で隣接させる必要があり(そうしないと建築基準法上の居室要件を満たすことが出来ず2LDK+Sになってしまう)、その洋室3との兼ね合いで洋室2の扉が引き戸(ウォールドア)ではなく開き戸になっていることを考えてもLD単体でサッシ3枚分の開口部が施せているのは非常に大きな意味があります。

「引き戸を開いて洋室2側の開口部と連動させることで開放感を出すことを念頭に置いたプラン」であればLD自体の開口部が普通(サッシ2枚分)でも悪くはありませんが、洋室2をLDとは独立した空間として使うことを念頭に置くのであればやはりLD単独の開口部はある程度大きなものであって欲しいところです。

なお、既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、間取り図のキッチンや壁などの頂点部にある小さな〇は「角丸仕上げ」の箇所です。ルピアコートで積極的に採用されているもので、良いものは積極的に採用して行こうという姿勢がここにも垣間見れますね。

坪単価は195万円。眺望も望める最上階住戸ながら200万円に達しておらず、行灯部屋のあるプランニングが考慮されたお値段になっていると思います。
ただ、65㎡でも3LDKとして使えると思いますし、60㎡台の3LDKはグロスが嵩まないがゆえに70㎡程度の3LDKに比べ強気な単価設定になることも少なくないことを考えると良心的なお値段設定と言えるのではないでしょうか。

サウスゲートタワー川口は川口駅徒歩9分と徒歩10分圏内のポジションながら平均坪単価は約200万円ほどで低層階は坪単価160~170万円台と当物件の低層階と同じぐらいの水準ではありましたが、2012年の分譲で当時とはマンション相場が全く異なるのでこの水準ならば悪くないでしょう。

駅近で分譲中のプラウドタワー川口は平均で約290万円、低層階の下限単価でも250万円を切るぐらいなので、駅距離やブランドに大きな差があるとは言えしっかりとした価格差がついていると思います。

ちなみに、全39戸を一括分譲するようでその価格設定とプランニングが幅広く受け入れられたということに他ならないと思います。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはありませんし、水回りの天然石天板仕様などの高級感のあるものがないのも単価帯からすると当然でしょう。
ただ、タンクタイプの中でも古めかしさのあるデザインのトイレや、浴室照明もダウンライトではなくブラケットタイプとなっているなどはこの単価帯であっても少し残念な点になります。
なお、食洗機はついています。

管理費は163円/㎡。外廊下、かつ、ディスポーザーなしですが、総戸数39戸という小スケールであることを考えるとむしろリーズナブルな水準と言えるでしょうね。

駐車場が全台平置(20台)に出来ており、機械式のように多額の維持管理費がかからないことが功を奏しているのでしょう。

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