バースシティ久地S-Court【壁式の連窓サッシ。変えられないものをしっかりと】3階61㎡3,880万円(坪単価212万円)

続けて、バースシティ久地S-Court。

設計はジェーエスディー、施工は末長組です。
当物件の敷地は末長物件ではけして多くない平坦なものですし、敷地形状も長方形のきれいなものなので、末長物件にしてはオーソドックスなプランニングという印象になるのですが(末長物件にはバースシティ溝の口シエルという一般的な敷地形状ながら全戸四方開口という型破りな物件もあります)、敷地北側道路に面した部分に奥行ある豊かなエントランスアプローチ、さらには北面に印象的なステンドグラスを設けるなど、設計・デザイン面で複数の工夫が盛り込まれた物件になります。

バルコニー手摺にロートアイアンを配したガラスタイプとツイストアイアンフェンスの2タイプを使い分けているあたりも興味深いですね。

なお、当物件は「S-Court」と名付けられているのですが(バースシティ久地は2009年に分譲済)、「S」はスマートやスリムを意味しているようですね。

当物件のコンセプトは「末長組の空間性能はそのままに専有部の設備仕様を必要最小限にスリム化する」というもので(好みに応じて有償で設備仕様を「+」する)、簡素なもの経済的な価格で購入することも出来るし、必要に応じてコストをかけて豪華にすることも出来るということを意識しているようです。

このようにコンセプトとして明確化こそなされていなくとも近年のマンション価格高騰下においてはコスト削減・ダウングレードすることで利益を捻出しているような物件は少なくありませんし、「物は言いよう」的な部分があるのは否定しませんが、個々の購入者では変えることの出来ない共用部や専有部の構造面はしっかりと造り、表面的な専有部仕様をシンプルにするというのは理にかなったもので、ダウングレードしていることを誤魔化しつつ売ろうとするのが業界の常ですので、それを明確にコンセプトとして打ち出しているのは悪いことではないでしょう。

前回のバースシティ久地S-Court

公式ホームページ
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お部屋は60㎡超の2LDK+S、南向き中住戸です。やはり二ヶ領用水を望むお部屋で低層階でも魅力のあるポジションです。

間取りとしては、田の字ベースのものにはなるのですが、一般的な田の字よりも奥行(玄関からバルコニーまでの距離)が浅く、ワイドスパンに出来ているのが魅力的ですね。

ワイドスパンとは言っても壁式構造ですので、ある程度壁で支える必要があり開口部がスパンほど確保出来ていないというケースも少なくないのですが、当プランは壁式構造としてはかなり珍しい連窓サッシが採用されていますし、LDだけでもかなりワイドなサッシが施せている点が素晴らしいと思います。
※前回の記事でも言及したようにやはりPRC構造の恩恵になります。

洋室1の三角の開口部は疑問が残りますし(この大きさで建築基準法上の居室要件(採光要件)満たせているのですね…)、共用廊下側のもう1室もサービスルームになってしまっているわけですが、奥行を浅く出来たことで廊下は短めに出来ており、60㎡ちょっとの実質3LDKとしては居室畳数・収納共にしっかりとした大きさが確保出来ていると思います。

坪単価は212万円。角住戸に比べると幾分控えめな水準になっており、やはり二ヶ領用水を南面に望むポジションであることを考えるとニーズのある水準だと思います。西向きのお部屋は日照面が加味されもっと安いですが、むろん将来的に前建が出来てしまう可能性もあり、まして二ヶ領用水沿いで半永久的にある程度の離隔が確保される当物件の南向きはそれなりの価格差があって当然と言えます。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはありませんし、価格帯的に水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターなくとも違和感はないのですが、床暖房は…。
このあたりがまさに「スリム」なところなんだとは思いますが…。

管理費は147円/㎡。外廊下、かつ、ディスポーザーなしですが、総戸数39戸というスケールからすればむしろリーズナブルな水準と言えるでしょう。

駐車場は全15台でうち6台が平置、残りの9台が機械式になります。

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