ザ・パークハウス船堀テラス【「抜け」のある側にワイドスパンな南向きという設計】1階72㎡5,288万円(坪単価243万円)

続けて、ザ・パークハウス船堀テラス。

設計・施工は木内建設、そしてデザイン監修はお馴染みのインタープランデザインセンターです。

先日のザ・パークハウス文京千石一丁目のデザインもなかなかに素敵でしたし、ザ・パークハウスシリーズではその類まれなるセンスをいかんなく発揮してくれているインタープランデザインセンターですが、当物件も総戸数36戸という規模ながら特色のデザインになっておりやはり上手だなと。

小さめのスケールに加え、坪単価200万円台半ばという価格帯の物件ですので、高級感はけして高くはありませんが、前回の記事で言及した北面に施された豊富なFIXサッシに加え、エントランスアプローチにゆとりを持たせたことで、物件の顔となる北側のデザイン性はかなり高いです。

植栽豊かな奥行のあるアプローチとしたエントランスもこのスケールの物件としては十分以上と言えるものですし、アプローチ中途の柱の側壁が化粧柱のようなデザイン性の高いものになっている点も素晴らしいですね。

総戸数36戸というスケールでもファミリータイプ中心の「ザ・パークハウス」であればディスポーザーを導入するのが既定路線で、これまでも幾度となく言及してきているようにここ数年の三菱地所レジデンスは間違いなく「大手の中ではディスポーザーの導入に最も積極的なデベロッパー」だったのでこの「心変わり」はちょっと心配にはなるのですが、ディスポーザーをなくしたことで管理費は263円/㎡と、小規模なりにまずまず抑えることが出来ていると思います。

前回のザ・パークハウス船堀テラス

公式ホームページ
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お部屋は72㎡の3LDK、南向き中住戸です。南東角住戸の西隣のプランになるので、南側隣接地のグランメール船堀の影響は少なくて済むポジションです。

正面方向はグランメールの平置駐車場であり、単体のコインパーキングなどではないので、駐車場の部分に建物がド~ンと立ってしまうようなことが考えにくいのは良い点でしょう。グランメールは建物の大きさに対して空地が大きい気がするわけで、容積が余っているような気もするので、いずれ建替となった場合にはどうなるか分からないというのはあるのでしょうが…。

間取りとしては、田の字ベースのプランのオンパレードとなりがちな郊外寄りの物件としてはかなり珍しいタイプのプランになります。

同じ南向きでも西寄りの2プラン(中低層階)はそのグランメールの建物の影響が強くなり、そういったポジションをワイドスパンでカバーするという設計の方が一般的(視界が芳しくないのでワイドスパンにして採光を高めることでカバーする)なので、少々不思議な印象はあるのですが、理由はどうあれ当プランは貴重で魅力あるものと言えると思います。

北側に共用階段があることで外廊下物件ながら北側に開口部が施せず、外廊下物件ながら洋室3が行灯部屋になっているのは残念な要素ではあるのですが、南面3室はやはり魅力ですし、この1階住戸は幅・奥行共に申し分のないテラスがついているのがさらに希少性を高めています。

南側は植栽で専用庭でないのは残念と言えば残念ですが、道路に面していない日照良好な1階住戸、まして、駅徒歩4分という距離感なのでこれはなかなかに貴重でしょう。

一方で、残念なのは廊下が長い点でしょうね。
階段の関係もあり、中住戸ながら玄関位置が隅にあり、対称的な位置にあるLDまで廊下を引いたことでかなり廊下が長くなっているのです。

クランクしていることでプライバシー面は申し分ありませんが、70㎡そこそこの面積でしかありませんし、もう少し効率性を高めて欲しかったですね。廊下とトイレの間にある柱も気になります…。

専有面積に占める居室畳数割合は68.6%((11.0畳+3.5畳+6.5畳+5.0畳+4.5畳)×1.62㎡【※】÷72.03㎡)と田の字ベースの中住戸では一般的な72%前後よりもかなり低い水準ですし、さらに言うと収納もやや少なめな印象で、廊下の長さが大きく影響してしまっています。
(【※】マンションの間取り図で一般的に用いられている1畳=1.62㎡)

坪単価は243万円。同じ南向きの1階テラス付住戸でもグランメールの影響が強くなるお部屋は坪単価230万円を切るぐらいの水準になっているので、南面条件が幾分かは考慮されてはいるようですが、視界差・日照差を考えると単価差はむしろ小さく感じます。

近年の中住戸としてはそこそこの面積がありグロスの嵩みや、前述のように効率性に欠ける点も考慮されているのは確かで、特に効率性に関しては非常に気になるところではあるのですが、この1階住戸に限って言えば「+α」となるテラス空間がありますので、そこを上手に利用できる自信のある方にとっては魅力ある水準と言えるでしょうね。

設備仕様面は、前述のようにザ・パークハウスなのにディスポーザーがないのは残念ではあるのですが、他デベならばこのスケール・価格帯ではディスポーザーがなくて当然ですので、違和感はないでしょう。
食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、そしてテラス付プランにはスロップシンクがついているので単価的には十分と言えるものです。

駐車場は全13台で身障者用(平置)1台を除いた12台が機械式になります。

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