ブリリア弦巻【東京都初高層ZEH-M実証事業】3階58㎡6,840万円(坪単価390万円)

続けて、ブリリア弦巻。

設計・施工は大末建設、デザイン監修はアーキサイトメビウスになります。

当ブログの読者の方であればアーキサイトメビウスの数々の実績は当然知るところでしょうし、デザインの特徴なんかもお分かりなのではないかと思いますが、当物件の場合、「アーキサイトメビウスのデザインらしくない」というところが逆に特徴の1つになってくるのではないでしょうか。

もちろん中庭やエントランス周りのデザインなどを初めとして全体的に瀟洒な雰囲気になっているのですが、エントランス周りにアーキサイトメビウスの十八番とも言えるライムストーンは確認出来ませんし、「いわゆるアーキサイトらしさ」は感じにくいものになっています。
※デザイン監修「アーキサイトメビウス」と書かれていなければ分からなかったかも???

当物件はランドスケープデザイン監修としてやはり実績豊富な庄島設計室が起用されているというのもあるかと思いますが、そもそも前回の記事で言及したように従前この地にあった既存樹や景石を活かすことが大前提になっているのは間違いなく、元来この地に存在していた趣との調和を図った結果このようなデザインになったのでしょう。

特別な高級感こそありませんし、この地ならばもっともっと緑を多く残しても良かったような印象もありますが、既存樹や景石との調和を図る素材感豊かなマテリアルが随所に用いられた心地よいデザインの物件と言えるでしょう。

また、当物件のもう1つの特長と言えるのが東京都初の「ZEH-M実証事業(高層)」という点です。

簡単に言うと「断熱性」と「省エネ性」を高める取組みを随所で行っており、Low-Eガラス、HEMS、エネファーム、太陽光発電(共用部)を導入、また、低炭素建築物認定を受けているなどの特徴があります。

昨今の物件であれば1つ1つはけして珍しいものではないものの、多くがそろっていることで最高クラスのエコ性能が実現していますし、低炭素建築物認定を受けていることで住宅ローン控除の上限が500万円になるというのは魅力の1つになるでしょう。

前回のブリリア弦巻

公式ホームページ
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お部屋は西棟の58㎡の2LDK、西向き中住戸です。西側はかなり大きな個人宅が現在建設中ですので、視界面での影響がありますが、階高は高いものの2階建ですので、この階ならば日照も問題なく得ることが出来るでしょう。

間取りとしては、そこそこの大きさのある2LDKで、玄関を共用廊下からかなり窪ませたことで玄関廊下を短く出来ており、数字以上のゆとりを感じることの出来るものです。

このように窪ませることで廊下を短く出来るだけでなく、玄関前にしっかりとしたアルコーブスペースを設けることが出来るわけで、建築コストが高騰している近年においては見かけることの少ない優れた設計ですね。

トイレが玄関にかなり近い位置にあるのは玉に瑕ですが、玄関の下足スペースが玄関扉よりも一回り幅が広くなっており、空間的な広がりがあるのも良い材料になります。

一方、残念に感じるのは窓回りの設計でしょうか。
西側メイン開口部の下り天井高は2.05mでありサッシ高は2mほどになります。
一般的な高さではあるのですが、この価格帯の物件だと少々物足りなさがありますし、柱がアウトフレーム化されているにもかかわらず洋室2のウォールドアの方立てがかなり大きいという点も疑問ですね。

あまり窓を大きくしてしまうと断熱性が低下しますので、ZEH-M実証事業としてはこのパフォーマンスの方がむしろ良いのかもしれませんが、梁幅はもっと抑えることが出来たような気がしますし、価格帯のわりには三次元的な魅力に欠ける物件ということにはなってしまうでしょう。

坪単価は390万円。先ほどの南西角と大差ない水準で、物件内ではコンパクトなタイプなりの(グロス価格が嵩まないなりの)高単価設定になっています。直近のプラウド弦巻三丁目プラウド弦巻あたりと比べると明らかに強気と感じる水準ですね。

前述のように二次元的には優れたプランで効率面では申し分ありませんのでそのあたりも幾分考慮されてのものではあるのでしょうが、駅距離的にとりわけディンクスニーズが旺盛とは言えないでしょうし、昨今の芳しくない市況からするともう少しこなれた水準が相応だったのかなと。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、フィレオストーンの水回り天板、トイレ手洗いカウンター、浴室のフラットラインLED照明など、特別高級感のあるものこそ見当たらないものの粒揃いの違和感のないものになっています。

管理費は264円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付なので違和感はないでしょう。常々言っているように管理費単価は物件価格(購入者の支払能力)に少なからず比例するのも事実で、そういう意味では悪くない水準と言えるでしょう。
共用部に太陽光発電などが導入されているのもプラス材料なのは間違いありません。

駐車場は全25台で2台のみが平置、残りの23台が機械式になります。

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