シティタワー所沢クラッシィ【共用施設は相変わらずセコイが二次元設計は申し分なし】25階58㎡5,980万円(坪単価343万円)

続けて、シティタワー所沢クラッシィ。

設計はINA新建築研究所、施工は前田・西武建設共同企業体になります。

前回の記事で書いたように非常に立派なお値段の物件ですので免震構造が相応しかったように思いますが、制震構造になります。
ただ、直接基礎が採用出来ているように地盤に安心感のあるエリアですし、29階建とタワマンの中ではそれほど高いものではありませんので、違和感はないでしょう。

また、構造面でのポイントはやはり柱・梁を空中に押し出したゆとりある設計が挙げられます。
シティタワーズ豊洲あたりまでのダイレクトウィンドウを採用した住友不動産タワマンは、室内の柱の食い込みや梁の突き出しによる居室の凹凸を犠牲にすることでダイレクトウィンドウの開放感を実現していましたが、近年はザ・グランドミレーニアタワー&スイートシティタワー目黒などを含む首都圏住友タワマンのほとんどがこのような柱・梁を空中にアウトフレーム化したさらに進化した設計になっており、他社物件ではそうそう見られない優れたものです。

前回の記事で書いたように、梁を空中に出してもダイレクトウィンドウ部分は「窓の外側で梁に面しているため」サッシ高を特に高いものとすることは出来ないのですが、それでも当物件は最大天井高2.58mと言う上々の三次元空間を実現出来ているのは魅力の1つになってくるでしょうし、坪単価300万円台前半のお部屋にとっては特に魅力を感じやすいものと言えるでしょう。

一方、デザイン面では同設計の物件の記事で常々言及しているように柱・梁を空中に出すことで外観上かなり凹凸あるものとなっており、けしてスマートとは言えないのですが、そういったゴツゴツした感じが重厚感につながっている部分もあります。

まぁ、外観はシティタワー武蔵小杉トーキョーベイシティタワーなどと同様で吹き付けが非常に目立つものとなっているのは気にはなるのですが…
※タワマンは上層部が重くなることを避けるために、タイルは部分的にしか用いられないのが通例ではあるのですが、特に近年のシティタワーは吹き付けが目立ちます。柱・梁を凸にしたことでその部分の吹き付けが余計に目立つというのもあるでしょうね。

なお、共用施設は3階にパーティスペースとキッズスペースこそありますが、高層階ラウンジやゲストルームなどのタワマンらしいものは設けられておらず、タワマンとしてはそこまで大きくない300戸ちょっとのスケールであることを加味しても非常にセコイ造りと言わざるを得ないですね。

前回の記事でもちらっと述べたように住友不動産の物件は低層階も高層階と同じような価格帯になることも少なくないのですが、高層階に共用部がないと低層階住戸の方は眺望を楽しむことが出来ませんし、ますます理不尽な価格設定に感じてしまいます。

売れ行きが好調であれば需給に伴い価格変更するのは経済原理上ある意味当然のことと思っていますが、「完成後数年かけないと完売しないような売れ行き」でしかないのに価格を上げるのはどうかと…。

結局、長期販売をすることでコスト(販売経費等)も余計にかかってくるわけですし、せめて「真っ当なスピードでの完売を念頭においての利益追求」であって欲しいものです。

前回のシティタワー所沢クラッシィ

公式ホームページ
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お部屋は58㎡の2LDK、東向き中住戸です。東は駅側で、ワルツを超える中層階以上の住戸ならばタワマンらしい眺望を楽しむことが出来るでしょう。

間取りとしては、内廊下タワマンにありがちな洋室1室が行灯部屋になったものですし、玄関の共用廊下からのセットバックも住友タワマンにしては甘い印象があるのですが、やはり柱が完全にアウトフレーム化されたきれいなもので見ての通り廊下も短いので効率性はかなり高いですね。

効率性が高いので居室畳数をしっかりと確保しながらも収納を充実させることが出来ています。

一方、やや残念に感じるのは洋室1の扉2枚分しか開かない引き戸でしょうか。せっかく方立ての小さな連窓サッシが採用されているのですから、完全に開け放つことの出来るウォールドアなどにして欲しかったですね。

なお、窓際の下り天井は2.33mと高い水準で、最大天井高2.58mと相まって優れた三次元構造を構成しています。

坪単価は343万円。先ほどのお部屋があまりに突出した単価になっているので、かなりかわいく感じますね。高層階なので眺望も望めますし、再開発目白押しの所沢の将来性を考えればおかしな水準ではないでしょう。

まぁ、同じ駅徒歩3分で2015年に分譲されたザ・パークハウス所沢日吉町は坪単価約210万円という水準でしたし、この物件のランドマーク性をもってしてもこのプランで坪単価290(低層)~330万円(高層)ぐらいが無難な値付けであるような気はしますけれども住友物件であればこのぐらいにはなりますよね(このプランの低層階はこのままいくと中高層階とほとんど変わらないお値段になりそうなので、他社の階差のある値付けと比較するとかなり売上が伸びるでしょうね…)。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、天然石のキッチン天板、トイレ手洗いカウンターなどは当然ついているので、坪単価300万円台前半のお部屋ならば違和感はありませんが、物件内でも条件の良いポジションとは言え、坪単価400万円を超えるような水準のお部屋についてはやはり物足りなさはあるでしょう。
住友タワマンらしく24時間換気が1種(排気だけでなく給気も機械が行う)になっているのは良い点ですが…。
※室内横壁に給気口が不要なので外からの騒音も入りにくくなる。

管理費は352円/㎡。共用施設は前述のようにイマイチですが、内廊下、かつ、ディスポーザー付ですし、日中コンシェルジュサービスありの24時間有人管理、各階ゴミ置場などがそろっていますのでこのぐらいの単価になることに驚きはないでしょう。

駐車場は125台でほとんどが棟内部のタワーパーキングになります。

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