2018年デベロッパーオブザイヤー(デベロッパー部門)【「フル」に頑張った結果でしょう】

今年も早いもので大晦日になってしまいました。

後ほど【マンション番付完全版】と【マンションオブザイヤー】を発表させていただきますが、まずはこれも恒例となりつつある【デベロッパーオブザイヤー(デベロッパー部門)】からです。

昨年同様に大手デベロッパーと中小デベロッパーそれぞれ印象に残った会社を挙げさせていただき、その中の1社をデベロッパーオブザイヤーとしました。

【大手(基本的にはメジャー7から)】
野村不動産

【大手以外】
総合地所

【デベロッパーオブザイヤー】
野村不動産

昨年まで三井不動産レジデンシャルが3年連続で、やはり今年もパークコート渋谷ザタワーミッドタワーグランドコスギ3rdなどなど引き続き我が国のマンション業界の中心的な存在であったのは間違いありませんが、今年に関しては迷うことなく野村不動産だと思いました。

総戸数1320戸のプラウドシティ日吉を初めとして、プラウドシティ吉祥寺プラウドシティ東雲キャナルマークスプラウドタワー川口プラウドタワー東池袋、また三井不動産とのJVであるザ・コート神宮外苑などタワーから郊外型ファミリータイプまで様々なタイプのスケール豊かな開発が多かったというのも理由の一つではありますが、野村不動産が相応しいと感じた最大の理由は「ミライフルを大々的に数多くの物件で採用していたこと」にあります。

ミライフル物件は昨年から供給が始まっていたのですが、今年に入り供給が本格化し、私の予想を遥かに上回る採用率でした。
※ミライフル発表当初は「コスト面で余裕のある要所要所の物件」で採用していく感じかと思っていたのですが、大規模物件から小規模物件までかなりの割合で採用しており、良い意味で裏切られたというのが正直なところです。

ミライフルが採用されるのは田の字ベースの物件が多く専有部形状自体はワイドスパンなものは少なく地味なのですが、アイランドキッチンが実現しているケースもありますし(基本3LDKのものを1LDKなどにしているミライフルプランはかなり個性的なものも多く間取り好きも楽しませてくれるものですね。ファミリーにとっては部屋数が減ってしまうのでどうしても選択しづらいものにはなってしまいますが…)、同じ住戸において田の字ベースのプランにおいて基本となる「縦長リビングプラン」と「横長リビングプラン」の両方が選べるというのは地味に凄いことだと感じています。
※キッチンが動かせないと同一住戸で両方は可能には出来ないのです。中住戸率の高い大規模物件においては隣接住戸などでどちらのプランも豊富に用意されているものですのであまり意味はありませんが…。

それに、細かいことを言うとミライフルは当然二重床でないと実現出来ないわけで、建築コスト高騰などの影響か三井や住友などを初めとした他の大手デベロッパーの坪単価200万円台中盤の物件で直床が目立つようになってきた中での二重床率の高さは、ミライフルを導入したことによるオマケ的な要素ではあってもデベロッパーとして少なからず評価すべき点なのではないかと感じましたね。

また、さらに言うとこれまで野村不動産は大手デベロッパーの中ではあまり開口部を重視しないデベロッパーという印象だったのですが、ここ最近は外観デザインとの兼ね合いもあるのかタワマンなどでなくとも角住戸にそこそこのコーナーサッシを採用するケースも頻繁に見受けられるようになりましたし、Sulatto3の採用により全戸の掃き出し窓を2.4mのハイサッシにしたプラウドシティ日吉の存在もこの部門を受賞するデベロッパーに相応しいと感じましたね。
個別記事でも述べましたがこのコスト高のご時世にSulatto3はまさに英断でした。

中小デベロッパーとして受賞に相応しいと感じたのは総合地所になります。

言わずと知れた長谷工グループでミライフルの開発にも長谷工が関わっていることからすると影の立役者は長谷工のような気がしなくもないですし、今年特に存在感のあったリビオシティ・ルネ葛西ローレルタワールネ浜松町ルネ南砂町リバーフィールルネ本厚木はいずれも他社とのJVでもあるのですが、ルネ北綾瀬なんかも魅力の少なくない物件でしたし、今年はルネブランドがかなり躍進した年と感じました。

単に大規模物件の供給で目立っていただけでなく、ローレルタワールネ浜松町のハイサッシやルネ南砂町の全戸玄関窓×ハイサッシ、ルネ本厚木の角住戸コーナーサッシなど、ハイサッシや開放感と言ったものがルネの代名詞になりつつあるとすら感じますし、コストダウンばかりが表れてしまうことも少なくない長谷工設計施工物件の中で明確に差別化を図っている物件ばかりであるという点も非常に素晴らしいことだと感じましたね。

年明けには今年も各デベロッパーごとに気になる物件を挙げていきたいと思っているのでそちらも楽しみにお待ちいただけたらと思います。

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