サンクレイドル八王子横山町【ブリリアに続きここも中途半端な大きさの2LDK】4階51㎡2,998万円(坪単価194万円)

続けて、サンクレイドル八王子横山町。

設計はスペースコム、施工は多田建設です。

当物件の敷地は北側が甲州街道に面しているだけでなく、南側も細い道路に面した二方接道になります。

甲州街道側にはメインエントランスと駐車場入口、南側は自転車置場への動線が確保されており、通常の歩行者動線を考えるとメインエントランスは南側の方が良かったような気がしないでもないのですが(わずかですがそちらの方が駅に近いでしょうし)、南側の道路はあまりに細く景観もあまり宜しくないということが加味されたのでしょうね。

外観デザインはそれほど大きな特徴はなく縦のラインが強調されている程度なのですが、総戸数110戸というそこそこのスケールを有していることでしっかりとした大きさのキッズスペース(兼集会室)が用意されていますし、街道沿いのポジションなりに車寄せを設けたメインエントランス周りの基壇部の設えはそれなりの高級感のあるものです。

間接照明の使い方も上手で特に夜間の雰囲気は良さそうですね。

前回のサンクレイドル八王子横山町

公式ホームページ
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お部屋は50㎡ちょっとの2LDK、東向き中住戸です。前建は戸建などの低層建物なのでこの階だと影響がないのですが、少し先には甲州街道沿いにビルがありますので、日照は得にくく、視界も芳しいものではないでしょう。

間取りとしては、住宅ローン控除が適用できない中途半端な大きさであり、見かけ上、価格のグロスを抑えたに過ぎないプランと言えるでしょう。

この面積にしている以上当然のことではあるのですが、LDKで11.4畳とLDだけで10畳以上を確保するには至っていませんし、特段駅に近い物件でもありませんのでやはりもう少しゆとりあるものをこなれた価格で提供して欲しかったという思いはありますね。

ブリリアタワー八王子の2LDKが48~50㎡というこのエリアに限らず前代未聞な設計だったので、近隣となるこちらの物件もこのようなプランを採用しやすかったのだと思いますが…。

柱の食い込みは一般的な範疇ですが、洋室1はかなり歪な形状になってしまっていますし、LDの入口付近のデッドスペースもやはり気になる点の1つですね。

坪単価は194万円。先ほどのお部屋とは異なり日照はほとんど期待出来ませんし、「パンダ的な2,998万円」というお値段にはなっているものの、単価的なお得感はないでしょうね。

53~54㎡などの住宅ローン控除が適用可能な大きさでこのぐらいの価格帯を目指して欲しかったところです。

南向き住戸は全体的に東向き住戸よりも面積が大きいのでグロス差はそれなりですが、単価差はほとんどなく、日照の差を考えると東向きのこの単価は明らかに強気と感じるのです。

設備仕様面は、

管理費は191円/㎡。外廊下、かつ、ディスポーザーなしで総戸数110戸というスケールがあることからすると若干高めの印象にはなります。
総戸数110戸でエレベーターが1基というのはありえず、実際2基になっているのですが、110戸で2基ということは「55戸あたりに1基」になるので、総戸数70~80戸で1基になるような物件と比べると戸あたりのエレベーター保守点検コストがどうしても嵩んでしまうという事情があります。

駐車場は全30台で身障者用を含む7台が平置、残りの23台が機械式になります。

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