【中住戸で三面開口】ザ・パークハウス市谷甲良町2階66平米7,330万円【坪単価365万円】

もう1件、ザ・パークハウス市谷甲良町。

設計はアーキフォルム、施工は熊谷組、そしてデザイン監修はSUEP.です。
この規模の物件であれば熊谷組のネームバリューは悪くないですし、SUEP.によるデザインも見所が数多くあります。

SUEP.さんは環境やパッシブデザインを考慮したかなり個性的なものが多い印象で、このブログで取り上げるようないわゆる一般的なマンションの実績は少ないと思います。ウェブサイトの実績などを見てもこの物件のデザインとSUEP.さんのイメージが一致しないというのが正直な所なのですが、「ザ・パークハウス」というブランドの制限がある中では(今までのイメージを変えるような斬新過ぎるデザインは難しい)、仕方がないのかもしれません。

ただ、それでも、前回の記事で書いたように奇数階と偶数階で異なるバルコニーなどによる一味違う外観デザインは一目置けますし、奥行きと趣のあるエントランスアプローチなど、そこいらへんのデザイナーとは一味違う印象も受けるのは確かでしょうね。

デザインとは関係ありませんが、残念なのは、共用部分がほぼほぼ地下1階にあることですね。つまり、1階部分にはできる限り住戸部分(売る部分)を造りたいがために、共用部分を住戸にはしづらい地下1階にしてしまったということです。

共用部分と言ってもライブラリーラウンジと駐輪場程度ではありますが、地下1階を通らないことには自宅に入れないわけで、わざわざ階段(もしくはエントランスエレベーター)で降りなければいけないのは億劫でしかありません。

前回のザ・パークハウス市谷甲良町

公式ホームページ
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お部屋は66平米の1LDK+S、北向き中住戸です。3階以上は2LDK表記となりますが、2階は採光面の影響で洋室がサービスルームとなってしまうようです。

当物件の敷地北側は一応接道はしていますが、それでも前建の影響が大きいことを考慮したのか、ひと工夫ある見所十分な間取りとなっています。

中住戸ながらLDが三面開口なんですね。西側の隣接住戸(やはり北向き中住戸)との間を凹ませることでLDの西側にも開口部を設けています。西側開口部はお見合いを回避するためガラスブロックが採用されており、視界的な開放感はありませんが、採光面では大きな効果があるでしょう。

柱の食い込みが少々気になるプランではありますが、奥行(玄関からバルコニーまでの距離)の浅い中住戸ゆえに専有面積のわりにはかなりのワイドスパン設計と出来ている点にも好感が持てます。

この廊下の長さで洋室1室が独立出来ているのは前述のように西側が凹んだ設計だからこそです。グローバルフロントタワーのスリット部分のプランにも似た設計であちらもまさにこのような効率的な設計と出来ていましたね。

坪単価は365万円。先ほどの住戸の単価と比べるとかなり可愛く感じちゃいますね。北側住戸は将来的な大久保通りの拡幅計画(必ずしも実現するとは限らない)で多少なりとも影響を受ける可能性も無きにしも非ずですが、少なくとも現状は日照面さえ気にならなければ悪くない条件ではないでしょうか。

設備仕様面は総戸数50戸未満でも当然ディスポーザーはついていますし、食洗機、食器棚、水回りの天然石天板仕様、さらにLDビルトインエアコンなど、特に坪単価300万円台の住戸にとっては上々と言えるものになっています。

管理費は317円/㎡。けしてスケールが大きいわけでもないのに内廊下、そして、ディスポーザーを採用していることを考えれば悪くない水準と言えそうです。
駐車場は機械式で全9台です。平置がないのは仕方ないにしても前述の通り敷地にゆとりがなく車寄せがないのがちょっと残念です。

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