クレヴィア東京八丁堀中央湊【高意匠装飾素材×フリマプラン】40㎡4,590万円(予定)(坪単価約379万円)

続けて、クレヴィア東京八丁堀中央湊。

設計(及びデザイン)は三輪設計、施工は佐藤秀です。

敷地面積わずか約320㎡という小規模物件で、スケール的に仕方のないこととはいえ敷地内には空地らしい空地が見当たりません。
しかしながら、エントランスにはリーフをイメージしたというアートパネルを設置、また、高意匠装飾素材により外壁柱の素材感・質感を高めるなど、デザイン面での拘りを随所に感じるものになっています。

「想像の斜め上」を行くような特色こそないものの、内廊下設計、さらには逆梁による2.15mのサッシ高などそこそこ特長の見られる物件ですね。

なお、詳細は下で言及しますが、当物件は「フリマプラン」という可変性に富んだプランの提案も行っています。
クレヴィア文京根津では「CO:room」プランというのが採用されていたのが記憶に新しいところで、似てるっちゃ似ていますが…。

前回のクレヴィア東京八丁堀中央湊

公式ホームページ
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お部屋は40㎡の1LDK、西向き中住戸です。この低層階住戸は西側正面方向を至近距離で前建に塞がれてしまうポジションです。
こういった界隈では珍しいことではないとは言え、なかなか苦しいポジションですね。

間取りは基本プランだとごくごくオーソドックスな1LDKなのですが、その「フリマプラン」だと大分様相が異なります。
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洋室とウォークインクローゼットだったところが「洋室+DENを内包したスライドウォールで仕切られた空間」になっており、スライドウォールの開け閉めにより様々な使い勝手が可能になるというものです。

近年の狭小トレンド下においては非常に有用な施策であるのは間違いありませんし、実際、スライドウォールによる可変性豊かなプランが主流になっているのですが、ここまでのものはなかなかないでしょう。

可変性を重視したブランド「イニシアクラウド」シリーズや三井不動産の一部の物件のメニュープランなどでこれに近いものを見かけますが、全てをスライドウォールにして一切戸袋的なスペースが存在しないこのタイプは初めてかもしれません。

なお、スライドウォールばかりじゃ閉めても部屋として成り立たないと思われる方も少なくないと思います。実際、こういった引き戸の遮音性というのはけして優れたものではないのですが、逆に言うと「開き戸でもたかが知れている」のが現実だったりもしますね。

なぜなら、シックハウス対策を主として24時間換気、つまり、居室側壁などに設けられた吸気口から外気を取り込み、トイレの天井の排気口から空気を排出するのが現代の住宅における換気の仕組みであり、各居室の扉下には空気の流れを考慮した隙間がマストになっているので、特殊な設計を採用した防音室などとしない限り多少の音漏れは不可避なのです。
※そもそもLDと隣接した位置に居室がある以上、その点に期待は禁物ということになるでしょうね。

坪単価は予定価格で約379万円。グロスの嵩まない小ぶりな面積とは言え、このポジションでのこの単価は少々強気な印象を受けます。相も変わらず長期分譲を続けるシティハウス東京八重洲通りの同面積帯のお部屋と同じぐらいの水準になるでしょうか。

40㎡超の1LDKならば日本橋界隈(東日本橋含む)でも坪単価330万円程度のお部屋が出てきていますし、昨今の市況の悪さを考えてももう少しこなれた水準が妥当だったように思います。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーがないのは仕方のないところですし、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、フィオレストーンのキッチン天板などはついています。
坪単価400万円を超えるようなお部屋にとっては少々の物足りなさがありますが、昨今のトレンド(マンション価格が高騰し過ぎた結果、坪単価400万円を超えるようなマンションでもとりわけ高級感のある設備仕様が採用されることは少ない)からすると違和感のないものです。

なお、駐車場はありません。

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