シティテラス金町【総戸数610戸なりのトキメキこそないが、高級感十分なエントランス】2階70㎡4,380万円(坪単価206万円)
続けて、シティテラス金町。
設計・施工は長谷工ですが、二重床が採用されています。
オーベル金町レジデンスは直床でしたし、シティテラス単体であれば直床もあり得たかもしれませんが、シティタワー金町の後発(一体開発)であることを考えると心臓に毛が生えている住友不動産とは言えども直床はかなりリスキーでしょう。
基本的に後になればなるほどより高く売るのが住友流ですし(近年の上昇相場においては住不に限らずどこもそんなものですが…)、タワー(レジデンス棟含む)の設計・施工がスーゼネ竹中工務店であったことを考えても「安易なコストダウン」は禁物だったはずです。
なお、シティタワーに関しては当時の記事で書いたようにデザイン的に「竹中感」が非常に薄い仕上がりが残念でしたし、レジデンス棟と合わせ総戸数840戸というスケールがありながらも共用施設は最低限だったのですが、こちらも基本的には同じ路線ですね。
デザインは100%の住不デザイン(設計・施工が長谷工なんですから住不デザインが全面に出るのは当たり前ですけど…)、共用施設もライブラリー、キッズルーム、パーティールーム、ゲストルーム、フィットネスルームなど一般的なもので、総戸数610戸というスケールがあるわりには淡泊なものです。
ただその一方で、タワーのようなランドマーク性や免震構造のないありきたりな板状マンションであることをカバーしていると感じるのがエントランス周りのグレード感でしょうか。
外装だけでなく内装にまでレンガタイルをふんだんに用いた2層吹抜のエントランス周りの設えはかなり高級感があり、最近の住友物件の傾向(共用施設を増やすと売る面積(住戸面積)が減ってしまうので共用施設は最低限にするがエントランス周りだけは豪華にして高級感を演出する)そのままとは言えども評価に値する良い出来だと思います。
※A棟住民はサブエントランスを利用することが多くなりそうでそこはちょっと残念な気もしますが…。
なお、ランドプランに関しては、やはりA棟やB棟の背後(北側)に位置し低層階の日照が芳しくないC棟やD棟を見るとシティタワー金町のようにタワーが1本あった方(タワー棟とレジデンス棟の組み合わせの方)が収まりが良かったようには思いますね。
様々な利害関係や経緯・背景あってのものではありますが、容積は同じでも上に伸ばすことで空地率を高めることが出来るわけですし、このポジションならばタワーがあってもそれほど北側に迷惑をかけることもないでしょうからね…。
前回のシティテラス金町。
公式ホームページ
![IMG_5960[1]](https://blog-imgs-129.fc2.com/m/a/n/mansionotaku/20190703093937ec4.jpg)
お部屋はB棟の70㎡の3LDK、東向き中住戸です。道路を挟んでプラウドシティ金町アベニューとお見合いになるポジションです
。南東方向からは多少なりとも日照を得ることが出来ると思いますが、このようなB棟のポジションなんかを見てもランドプランに少々の苦しさを感じずにはいられません。
敷地北東部の商業施設は当初の7階建から2階建に縮小になりましたし、商業施設の上にマンションを乗せるとか何かしらの工夫(変更)は出来なかったのだろうか…。
当物件の駐車場(自走式)はシティタワー金町側の隔地にあるので、当物件側の空地は約61%と非常に高いものになっているのですが、目立って魅力的な空間が広がっているわけではなく、少々勿体なく感じるランドプランでもありますね。
間取りとしてはごくごく一般的な田の字プランになります。
共用廊下側の柱の食い込みも目立ちますし、特筆すべき点は見当たりません。
ただ、洋室3の引き戸は方立ての小さい大きく開け放つことが出来るものになっているのは良い点でしょう。
坪単価は206万円。A棟の中層階南向き中住戸が坪単価220万円台という水準なので日照面の差を考えるとけして安くは感じませんが、物件内で条件が悪いなりに単価を抑えたお部屋になります。
住友物件の第1期は条件の良いお部屋しか販売しないことも少なくないのですが(「いいところ」から順に供給していくことで条件の悪いお部屋もいいところと大差ないお値段にするのが基本戦略)、ここはそうも言っていられなかったということでしょうか。
シティタワーのタワー棟やヴィナシス金町タワーレジデンスを除いた近隣物件の直近の中古市場での成約単価は160〜190万円台と言ったところですので新築なりの水準ではあるものの、妥当な範疇ではあるでしょうね。
前回の記事でもちらっと述べたように、再開発による金町駅周りの将来性を考えるとこの単価は悪くないものでしょう。
まぁ、そこに魅力を感じ、かつ、住不がお嫌いではない方はシティタワーを既に買っているのではないかと思うわけですが…。
設備仕様面は、シティタワーとほぼ同様です。スケールを活かしディスポーザーはありますが、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターがないどころではなく食洗機すらも見当たりません。
ミストサウナやスロップシンクがあるのは良い点ではあるものの、今時の一般的なファミリータイプの分譲マンションは食洗機があるのが普通なのですが…。
管理費は175円/㎡。むろん外廊下ですが、ディスポーザー付、かつ、24時間有人管理でのこの単価はスケールメリットを活かしたものと言えるでしょう。
駐車場は身障者用、来客用を含む全335台です。駅距離を考えると若干少ない印象もあるものの、近年の物件にしては設置率約55%はむしろ高い方ですね。
設計・施工は長谷工ですが、二重床が採用されています。
オーベル金町レジデンスは直床でしたし、シティテラス単体であれば直床もあり得たかもしれませんが、シティタワー金町の後発(一体開発)であることを考えると心臓に毛が生えている住友不動産とは言えども直床はかなりリスキーでしょう。
基本的に後になればなるほどより高く売るのが住友流ですし(近年の上昇相場においては住不に限らずどこもそんなものですが…)、タワー(レジデンス棟含む)の設計・施工がスーゼネ竹中工務店であったことを考えても「安易なコストダウン」は禁物だったはずです。
なお、シティタワーに関しては当時の記事で書いたようにデザイン的に「竹中感」が非常に薄い仕上がりが残念でしたし、レジデンス棟と合わせ総戸数840戸というスケールがありながらも共用施設は最低限だったのですが、こちらも基本的には同じ路線ですね。
デザインは100%の住不デザイン(設計・施工が長谷工なんですから住不デザインが全面に出るのは当たり前ですけど…)、共用施設もライブラリー、キッズルーム、パーティールーム、ゲストルーム、フィットネスルームなど一般的なもので、総戸数610戸というスケールがあるわりには淡泊なものです。
ただその一方で、タワーのようなランドマーク性や免震構造のないありきたりな板状マンションであることをカバーしていると感じるのがエントランス周りのグレード感でしょうか。
外装だけでなく内装にまでレンガタイルをふんだんに用いた2層吹抜のエントランス周りの設えはかなり高級感があり、最近の住友物件の傾向(共用施設を増やすと売る面積(住戸面積)が減ってしまうので共用施設は最低限にするがエントランス周りだけは豪華にして高級感を演出する)そのままとは言えども評価に値する良い出来だと思います。
※A棟住民はサブエントランスを利用することが多くなりそうでそこはちょっと残念な気もしますが…。
なお、ランドプランに関しては、やはりA棟やB棟の背後(北側)に位置し低層階の日照が芳しくないC棟やD棟を見るとシティタワー金町のようにタワーが1本あった方(タワー棟とレジデンス棟の組み合わせの方)が収まりが良かったようには思いますね。
様々な利害関係や経緯・背景あってのものではありますが、容積は同じでも上に伸ばすことで空地率を高めることが出来るわけですし、このポジションならばタワーがあってもそれほど北側に迷惑をかけることもないでしょうからね…。
前回のシティテラス金町。
公式ホームページ
![IMG_5960[1]](https://blog-imgs-129.fc2.com/m/a/n/mansionotaku/20190703093937ec4.jpg)
お部屋はB棟の70㎡の3LDK、東向き中住戸です。道路を挟んでプラウドシティ金町アベニューとお見合いになるポジションです
。南東方向からは多少なりとも日照を得ることが出来ると思いますが、このようなB棟のポジションなんかを見てもランドプランに少々の苦しさを感じずにはいられません。
敷地北東部の商業施設は当初の7階建から2階建に縮小になりましたし、商業施設の上にマンションを乗せるとか何かしらの工夫(変更)は出来なかったのだろうか…。
当物件の駐車場(自走式)はシティタワー金町側の隔地にあるので、当物件側の空地は約61%と非常に高いものになっているのですが、目立って魅力的な空間が広がっているわけではなく、少々勿体なく感じるランドプランでもありますね。
間取りとしてはごくごく一般的な田の字プランになります。
共用廊下側の柱の食い込みも目立ちますし、特筆すべき点は見当たりません。
ただ、洋室3の引き戸は方立ての小さい大きく開け放つことが出来るものになっているのは良い点でしょう。
坪単価は206万円。A棟の中層階南向き中住戸が坪単価220万円台という水準なので日照面の差を考えるとけして安くは感じませんが、物件内で条件が悪いなりに単価を抑えたお部屋になります。
住友物件の第1期は条件の良いお部屋しか販売しないことも少なくないのですが(「いいところ」から順に供給していくことで条件の悪いお部屋もいいところと大差ないお値段にするのが基本戦略)、ここはそうも言っていられなかったということでしょうか。
シティタワーのタワー棟やヴィナシス金町タワーレジデンスを除いた近隣物件の直近の中古市場での成約単価は160〜190万円台と言ったところですので新築なりの水準ではあるものの、妥当な範疇ではあるでしょうね。
前回の記事でもちらっと述べたように、再開発による金町駅周りの将来性を考えるとこの単価は悪くないものでしょう。
まぁ、そこに魅力を感じ、かつ、住不がお嫌いではない方はシティタワーを既に買っているのではないかと思うわけですが…。
設備仕様面は、シティタワーとほぼ同様です。スケールを活かしディスポーザーはありますが、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターがないどころではなく食洗機すらも見当たりません。
ミストサウナやスロップシンクがあるのは良い点ではあるものの、今時の一般的なファミリータイプの分譲マンションは食洗機があるのが普通なのですが…。
管理費は175円/㎡。むろん外廊下ですが、ディスポーザー付、かつ、24時間有人管理でのこの単価はスケールメリットを活かしたものと言えるでしょう。
駐車場は身障者用、来客用を含む全335台です。駅距離を考えると若干少ない印象もあるものの、近年の物件にしては設置率約55%はむしろ高い方ですね。
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