2019年9月の首都圏マンション発売戸数

不動産経済研究所の発表によると9月の首都圏のマンション販売は、
発売戸数2,359戸(前年同月比30.0%減)
1戸あたり価格5,991万円(前年同月比16.6%増)
契約率56.8%(前年同月比9.7ポイントダウン)
とのことです。

前月の記事で懸念してはいたものの、想定していた以上に悲惨な結果になりました。

低調な戸数もさることながら契約率は昨年末以来の再びの6割切りであり、一応は増税前最後のタイミング(完成物件は5%で買える)ではあったのでここまでひどくなるとは思っていませんでした(住宅ローン控除の延長など増税後の方がメリットが多いので当然といえば当然ではあるのですが…)。

それだけひどい契約率であったにもかかわらず、在庫に関しては8月末に比べ30戸ほどしか増えていませんので在庫はわりと捌けているようですが(増税前ということで完成物件の売れ行きが良かったということもあるのでしょう)、かなり深刻な数字であるのは確かですね。

なお、価格に関しては前年同月比では大きく上昇してはいるものの、前年9月はかなり異例の月で億ション比率が1.96%と異常に低かったがゆえの価格ですのでそことの比較は意味がありません(過去2年間で最も低い)。

今月の5,991万円は過去2〜3年の平均的な水準ですし、億ション比率も約4.4%ということで価格面において特段の動きが生じた月ではなかったと言えるでしょう。

前月のハルミフラッグの第1期の後ということで何らかの動きが出る可能性も無きにしも非ずでしたが、「ハルミフラッグ以外はそうそう売れない」依然としてそんな市況が続いているようです(汗)。

なお、目立った即日完売物件はありませんでした。
現状の市況では余程の話題性、もしくは誰が見ても安いと思うぐらいの物件でないと即日完売はありえんでしょうね。

そして、来月10月は例年よりも多めの供給となることが予測されているのですが、微妙な気がします。
月末にブランズタワー豊洲の第1期450戸が予定されていますが(想定していた以上の戸数です)、登録最終日(抽選)は11月に入ってからですしね。

その他ピアース神楽坂レジデンスパークホームズ中野本町ザ・レジデンス、ブランズシティあざみ野、ドレッセ都立大学、プレミスト船橋塚田などそこそこ話題性のある物件の第1期がありはしますが、全体の数字をひっぱるほどの戸数ではないですし…。

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