クリオ市谷柳町【駅徒歩1分、豊かなエントランスアプローチ】3階31㎡4,399万円(坪単価471万円)

続けて、クリオ市谷柳町。

設計は現代綜合設計、施工は多田建設、そしてデザイン監修はウイ・アンド・エフヴィジョンです。

ウイ・アンド・エフヴィジョンはクリオラベルヴィ武蔵小杉グレイスクリオ横濱弘明寺などクリオシリーズでの実績はもちろんのこと、先日取り上げたばかりのモリモトのピアース神楽坂レジデンスなどデザインに力を入れるデベロッパーの物件に起用されることが少なくない著名な会社(デザイナー)になります。

当物件は前回の記事で言及したようになかなか立派なお値段設定になっているので高級感はあってしかるべきなのですが、そうとは言えどもスケールの大きな物件ではありませんので出来ることは限られています。

そのような中でもランドプランを筆頭に特色を設けているのはクリオシリーズらしい点になるでしょう。
エントランスは外苑東通り沿いではなく、少し内に入ったところからのアプローチとしており、植栽も施された奥行のあるクランクインアプローチは我が家への帰路を心地よいものとしてくれることは間違いありません。

エントランス側壁には質感豊かな天然素材などが用いられていることで印象に残るデザインになっていますし、シックなトーンで纏めた内廊下も素敵ですね。

外観デザインはスタイリッシュなものではあるものの、クリオラベルヴィ武蔵小杉カルム(やはりとってもいいお値段の物件でした…)のようなインパクトはなく、ここまでのお値段設定にするのであればさらなる高級感や驚きが欲しかったという思いもありますが…。

前回のクリオ市谷柳町

公式ホームページ
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お部屋は31㎡の1LDK、西向き中住戸です。低層階ですが、正面が拡幅中の外苑東通りであり、拡幅により前建までの距離は十分なものとなるので都心物件としてはけして悪い条件ではないでしょう。言うまでもなく交通量のある通りですし(拡幅後はさらに増えるはず)、喧騒の影響は避けられませんが、駅徒歩1分のコンパクトプランですから違和感のあるポジションではありません。

間取りとしては、もう1プランと共に物件内では最も小さなものになっており、このご時世らしい小ぶりな1LDKになります。

非常に一般的な形状・居室配置となったプランですので多く語ることはないのですが、引き戸周りに関してはコメントをしておきましょう。

ベッドルームの引き戸は大きく開け放つことが出来るようになっているので大きなワンルームなどとしてLDと一体利用することが可能なのは良い点です。
ただ一方で、ちょっと惜しく感じるのは大きな方立てですね。柱自体はバルコニー内にアウトフレーム化されているのですが、梁が居室内側にも入り込んでいるためか窓際ギリギリまで引き戸を設けることが出来ていないようです(先ほどのプランも方立てが大きかったですね)。

引き戸を天井付近までの高さのあるものにするためには一連のフラットな天井が必要で、そことの兼ね合いが重要になるのです。当物件は13階建でそこそこ高さがありますし、柱・梁はそれなりの太さにする必要があるので仕方ありませんし、このレベルの方立ては一般的な範疇ではありますけれどもね。

坪単価は471万円。やはり低層階でもこの水準であり、なかなか強烈ですね。エリアは全然違うのですが前出のクリオラベルヴィ武蔵小杉カルム(※)のお値段も随分強気に感じましたし、昨今の明和地所はコンパクトプランの単価設定が強過ぎる印象があります。
※カルムに続き分譲予定だったクリオラベルヴィ武蔵小杉アクティアのホームページなどがなくなってしまったのですが、どうなんたんですかね???

20㎡台のいわゆるワンルーム投資マンションほどではないにしても30~40㎡台のプランの単価設定が強めになるのはごくごく一般的なことではあるのですが、低層階でもこの水準というのはどうでしょうね。このプランは30㎡を気持ち超えた程度でグロスの嵩みが抑えられているので物件内では違和感の少ない方ではありますが…。

設備仕様面は、ディスポーザーはありませんが、食洗機(30㎡台除く)、トイレ手洗いカウンター、クオーツエンジニアドストーンとステンレスバイブレーションがセレクト出来るキッチン天板、タイル貼の廊下など、コンパクト物件として違和感のないものがそろっています。キッチンが4つのスタイルセレクトから選べるのも嬉しいですね。

管理費は274円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下ですのでリーズナブルな水準ですね。総戸数60戸とは言え30~50㎡台でのものなのでスケールメリットが得られるレベルではないですし、思っていたよりも安かったです。

駐車場は身障者用を含む全5台でいずれも平置です。

2 Comments

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2019/10/29 (Tue) 10:18 | REPLY |   
モモレジ

モモレジ  

Re: タイトルなし

> いつも楽しく拝見させていただいております。
> この方立はおそらくキッチンの排気ダクトを回すために垂れ壁を前に出しているためだと思います。通常は戸境壁沿いにまっすぐ伸ばして梁を貫通させるのですが、このプランの場合、柱が邪魔をしているため、柱の手前で左方向に曲げてからバルコニー側に梁貫通をさせているため下がり天井が出ます。

とても有益なコメント有難うございます。
ダクトを回すために下り天井が生じたことによるものなのですね。

こういった点はまだまだ知識として不足しているので今後も色々とお教えいただけると嬉しいです。
今後とも宜しくお願い致します。

2019/10/30 (Wed) 12:19 | REPLY |   


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