2019年12月の首都圏マンション発売戸数

不動産経済研究所の発表によると12月の首都圏のマンション販売は、
発売戸数6,392戸(前年同月比14.3%減)
1戸あたり価格5,876万円(前年同月比0.3%減)
契約率61.3%(前年同月比11.9ポイントアップ)
とのことです。

前年12月は、住友不動産がシティタワーズ東京ベイシティタワー銀座東を中心にすぐには売れるあてのない700戸以上を一括で先着順分譲する暴挙に出た月だったので、前年同月比で減少するのは当然の結果と言えるでしょう。
実際、発売戸数は一昨年(2017年12月)とほぼ同じであり、とりわけ少ないといったようなことはありません。

今月の超高層物件(20階以上)の「14物件791戸、契約率50.7%」という数字を見ても前月までにカウントされていなかったブランズタワー豊洲白金ザ・スカイの第1期はやはりノーカウントのようですし(これらが含まれていないことで全体の数字や年間の数字にもめちゃくちゃ影響あるんですけど…)、12月の目玉物件がハルミフラッグの1期2次340戸(おそらくこれは含まれているはず)ぐらいだったことを考えるとむしろ健闘している数字なのではないかと思いますね。

※ハルミフラッグの1期1次600戸が行われた8月は全体で1,819戸の発売しかなかったのでハルミフラッグが全体の数字に非常に大きな影響を与えていましたが(平均価格・契約率を押し上げた)、12月は全体で6,392戸もの発売があり、そのうちハルミフラッグは340戸に過ぎないので全体に与える影響はほとんど感じられません。

契約率はそのハルミフラッグの1期1次によってかなり押し上げられた8月(75.4%)以来の60%超であり(それ自体かなりやばいですけどね…)、あまりに低調過ぎた9~11月の反動が多少は出ている印象ではありますね。
2,000戸とか3,000戸とかしか発売のない月の60%超だと「ふ~ん」で終わるところですが、発売戸数の多い12月での60%超は意外っちゃ意外でした。

なお、価格に関してですがこれまたちょっと意外ですね。
最も価格の高い都区部での供給自体は前年同月比で7.9%増ですし、やはり昨今のトレンド通り郊外寄りのエリアよりも都心部の方がまだ売れ行きが良い状況ではあるので、そのわりに平均価格が伸びていないと感じるのです。

恒例の億ション比率も約6.6%とかなり高い方ですし、都心部の高額物件の供給がこれだけあってこの程度の平均価格に留まっているというのは弱含みの印象があります。

ちなみに、2018年末に比べると在庫数は500戸近く減ってはいるのですが、上述のように昨年末はシティタワーズ東京ベイとシティタワー銀座東などの残戸一括供給が大きな影響を与えていたにすぎず、在庫処理が進んでいるとは言えません。

依然として在庫は高水準にあり、2019年末の9,095戸の在庫のうち2,178戸が2015~2018年に供給されたものということからもなかなか深刻な状況であることが分かりますね。
不動産経済研究所によると2020年の供給予測が14,000戸であることからも現状の在庫がいかに多いかがお分かりいただけるかと…。

さて、来月1月ですが例年同様、発売戸数自体は少なくなりそうです。
ただ、都心部ではウエリス市谷加賀町ザ・サンメゾン白金台、パークナード目白御留山などのゆったり目のプランが少なくない超高額物件が供給されているので、平均価格はわりと上がるかもしれません。

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