アトラス築地【今一つスケールを活かせていない気が…】2階58㎡7,500万円台(予定)(坪単価約425万円)

続けて、アトラス築地。

設計は永山建築設計事務所、施工は松井建設、そしてデザイン監修はアーキサイドメビウスになります。

ブログ内検索に「アトラス アーキサイト」などと入れていただくとお分かりのように、「アトラス(旭化成)×アーキサイトメビウス」は、「モリモト×アーキサイトメビウス」に次ぐ見慣れた組み合わせと言っても過言ではないでしょう。

昨年もアトラス荻窪大田黒公園アトラス加賀などの実績があり、近年の高額物件やスケール感のある物件では非常によく見られる組み合わせになっています。

ただ、そもそもアトラス(旭化成)自体がデザインに非常に力を入れるデベロッパーということもあってか(他のデザイナーとの組み合わせでもデザインに優れた物件が多い)、「モリモト×アーキサイトメビウス」の物件ほどアーキサイトの良さが活きていない気がする今日この頃なのです…。

当物件は前回の記事で書いたようにこの界隈では類まれなファミリータイプ中心での総戸数161戸というスケールを有しているわけですし、”日暮里のアトラス”に見られるようなスケール以上・価格帯以上のインパクトのある設えすら期待していたのですが、率直に言って「物足りない」と感じます。

外観はバルコニー周りに特徴的な意匠を施すことで水平・垂直ラインを際立たせていますし、エントランス周りの雰囲気もアーキサイトメビウスらしいもので、ベストに近いものではあるでしょう。

ただ、共用空間自体にそもそもの空間的なゆとりが小さく、アーキサイトが腕を存分に腕を振るうことが出来ていないと感じるわけで、せっかくエリアNo.1的なスケールを実現しているにも関わらず「そこが十分に伝わるとは言い難いパフォーマンス」になっているのは非常に残念だな、と…。

コンパクトプラン中心の物件ならば分からんでもないのですが、ファミリータイプ中心で億超え住戸も少なくないわけですから2層吹抜のエントランスや二次元的にももっと広がりのあるエントランスラウンジなど差別化を感じることの出来るものがあって欲しかったですね。

プレミスト東銀座築地のアークコートのような稀有なレベルのものを目指して欲しかったと言っているのではありません。シンプルに「スケール」や「空間的な豊かさ」を追求して欲しかったと思いますし、アトラス(旭化成)はそれが出来るデベロッパーなので余計に残念に感じる部分はありますね。

また、そもそも当物件の設計に関しては、前回の記事で言及したように、築地市場の再開発エリアに加え銀座もほど近いこの界隈でも特に魅力のあるポジション、そして駅徒歩3分という駅近立地でもあるわけですので30~40㎡台がもっとプランニングされていても良かったように思います。

ファミリータイプとの兼ね合いを考えると30~40㎡台が多くなることのデメリットもあるでしょうし、駅近ながら落ち着きもあるポジションを考慮してのものだとは思うのですが、中住戸を1LDK~2LDK(~60㎡台)にすれば内廊下設計が無理なく可能だったわけですし(当物件は外廊下です。1LDK~2LDKにすれば洋室1室を行灯部屋にすることで中住戸の共用廊下側に窓を設計する必要がないので内廊下が可能になる)、貴重なスケールや立地条件が今一つ設計面に活かしきれていない印象が拭えないのです。
※1階部分には地権者所有の店舗スペースもありはしますが、そこまでの面積を専有しているわけではありません。

スケール・立地に優れていない物件だったらこんなことは言いませんし、そもそものベースが優れた物件であるのは間違いないのですが…。

なお、車寄せがあるのはスケールを活かせている点の1つになります。

前回のアトラス築地

公式ホームページ
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お部屋は58㎡の2LDK、北東向き中住戸です(間取り図の方角は間違っています…)。北東方向道路の向かいには13階建のクレストフォルム銀座東やビルがあり、低層階は少々圧迫感のあるポジションになります。
ただ、このエリアの駅近立地であればごくごく一般的なものであり接道していることを考えればけして悪いものではないでしょう。

間取りは58㎡の2LDKなので、物件内では中ぐらいの大きさの2LDKになります。

一言で言うと、洋室2室をリビングイン(行灯部屋)と共用廊下側に配置したタイプで、LDを重視したプランということになるでしょう。

上述のように仮に内廊下設計だったとすると、中住戸2LDKの洋室はバルコニー側に1室、リビングインの行灯部屋が1室という設計になるので、「外廊下にしたからこそLDの開口部幅を確保出来たプラン」とも言えます。

外廊下設計であろうとも洋室2にも窓が欲しかった方もいらっしゃるはずですしそこいらへんは好み次第ではあるものの、このLDの開口部はかなりしっかりとしたもので当プランの大きな売りの1つではあるでしょうね。

玄関はプライバシー面に配慮したクランクイン設計で、効率性を追求している感じではないものの、収納も充実していますし、面積帯なりのゆとりを感じることの出来る2LDKになります。

坪単価は予定価格で約425万円。ほぼほぼ当物件の下限水準の単価帯になるお部屋です。
周辺物件と下限水準を比較した場合、プレミストは少しだけ高いですが、販売中止になったオーベル、レジデンシャル築地、そしてイニシア築地レジデンスとはほぼ同じ水準になりますね(イニシアはまだ予定価格の段階です)。

これまで述べている通り当物件は競合物件の中で最も駅に近いポジションですし、築地市場再開発エリアや銀座エリアにも近いポジションになりますので、この水準はこのご時世なりに検討しやすい水準なのではないかと思います。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、シーザーストーンのキッチン天板(洗面天板は御影石)、トイレ手洗いカウンターとまずまず充実しています。
デザインだけでなく内装面でも高級感に拘ったプレミストのようにビルトインエアコンは付いていないのですが、立地面の差を考えるとプレミストよりは割安に感じるお値段設定ですので仕方ないところでしょうか。

ちなみに、スラブ厚はノンボイドで250mm(水回りなどは200mm)なので一般的な200mmよりも結構厚いです。

管理費は391円/㎡。ディスポーザーは付いていますが、外廊下で総戸数161戸というスケールがあることを考えるとかなり高く感じます(コンシェルジュサービスや各階ゴミ置場などがあるわけでもありません)。

ただ、地下に防災センター(中央管理室)があり、24時間常駐体制になるとのことなのでそこいらへんが影響しているようですね。

なお、エレベーターは2基で基あたり約80戸なのでおかしな水準ではないのですが、ファミリータイプ中心の総戸数161戸なのでやや少なめな印象になるでしょうか。

駐車場は全39台で、平置3台(事業協力者用・身障者用共に1台含む)、機械式36台という構成になります。

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