クリオラベルヴィ蔵前【マリオンと曲面が美しいコーナー設計】4階31㎡3,894万円(坪単価415万円)

続けて、クリオラベルヴィ蔵前。

設計はアイ.エイチ.エス.アーキテクツ、施工は坂田建設、そしてデザイン監修はムービングアーキです。

ムービング・アーキはクリオラベルヴィ祐天寺など分譲マンションにおいてはクリオシリーズでの実績が主になると思いますが、直近ではパークホームズ川越ザ・レジデンスに起用されており、かなり印象的なデザインを実現していました。

ここも新堀通りの交差点という目立つポジションに誕生する物件なりにかなりデザインに力を入れているようで、このムービングアーキの起用は適任だったのではないでしょうか。

最大のポイントは先ほど取り上げた南東角の設えですね。
専有部的には南東頂点部の柱の食い込みが気にはなるものの、外観上は柱の表面に凹凸を設けることでマリオン的な演出をしており、かなり手の込んだデザインという印象です。

事業協力者事務所の入る2階部分の南東頂点部は緩やかなカーブを描く曲面設計で、この基壇部のデザインとのギャップも非常に素敵ですね。

30~50㎡台の総戸数38戸という小ぶりなスケールの物件ですのでエントランス周りはこじんまりとしてはいるのですが、木目調パターンの側壁や木組の壁を設けるなど一目で印象に残るデザインになっており、デザイナーのセンスの良さが光る物件だと思います。

前回のクリオラベルヴィ蔵前

公式ホームページ
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お部屋は31㎡の1LDK、南向き中住戸です。南側は道路の向かいに7階建の建物があるので視界的な圧迫感に加え日照面での影響も少なくありません。

間取りは1LDKとしては小さなもので物件内でも最も小さな面積のものになります。

ただ、柱は完全にアウトフレーム化されているので効率性は悪くないでしょう。居室畳数は専有面積なりではあるものの、ベッドルームはウォールドアが採用されているので広々ワンルーム的な使い方も可能ですし、収納もかなり充実している方です。

また、特徴的なのはバルコニーですね。

このような面積の中住戸でこんなに大きなバルコニーが設計されているのは非常に稀です。中層階以下は視界も日照も良いとは言えませんし、少々不思議な設計ではあるのですが、居室の目の前にこういった空間が広がっていることで視覚的な広がりが得られるのは良い材料でしょう。

坪単価は415万円。多少の面積差はあれどルフォンリブレ蔵前コンセールの30㎡台あたりと比べるとかなりの値上がり感があります。

最寄駅は異なりますが、分譲中のネベル浅草橋の30㎡台やブリリア上野プレイスの30㎡台と比べてもかなり強く感じる水準であり、秀逸なデザイン面を加味してももう少し抑えた水準であって欲しかったと思いますね。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはなく、水回りの天然石天板仕様も見当たりません。
ただ、トイレ手洗いカウンターはついており、食洗機も40㎡以上のプランには付いています。

管理費は348円/㎡。外廊下、かつ、ディスポーザーなしですのでスケールの小ささが強く影響した水準になります。

駐車場は全3台ですが、うち2台が事業協力者専用で残りの1台も身障者優先になります。

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