ピアース西馬込【立地に溺れないモリモト】2階31㎡4,090万円(坪単価437万円)

続けて、ピアース西馬込。

設計は四季建築設計事務所、施工は新三平建設、そしてデザイン監修は南條設計室です。

ピアース旗の台ピアース祐天寺同様に泣く子も黙る南條設計室×モリモトによる瀟洒なデザインが採用された物件です。

20~40㎡台の総戸数26戸というかなりの小規模物件で、小さな敷地に加え、5階建と高さも出せていないため、空地率は約24%と非常に低くなっており、道路からのセットバックも十分とは言い難いエントランス周りは残念です。また、エントランスホール内部のスケールなどもピアース旗の台やピアース祐天寺に比べると明確に見劣りするものです(それらが平均を遥かに上回るものなだけで、こちらが平均的なのですが…)。

ただ、デザインに関しては、要所要所の打放しに加え、バルコニー天井の一部を木目調、また、ホワイトのグリッドラインなどいくつもの細やかな工夫がなされており、小規模ながらかなり存在感のある素敵な佇まいになっていると感じます。

共用廊下には内廊下設計を採用し、各戸の玄関前のアルコーブ部分をタイル貼仕様にしているあたりも魅力的でモリモトイズムがしっかりと発揮された物件であるのは間違いありません。

立地だけで十分な特長を有した物件ですし、かなりの小規模でもあるので他のデベロッパーならばここまで特色あるものにはならなかったのは間違いないでしょう。

前回のピアース西馬込

公式ホームページ
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お部屋は31㎡の1LDK、北西角住戸です。いずれの方角も接道してはいないものの、北も西も2~3階建の低層建物になっているので低層階でも採光に関しては問題ないであろうポジションです。

間取りはやはり1LDKですし、専有部形状的には先ほどのプランと大きな差はありません。ただ、面積が約10㎡も異なることもありLDKにはかなり違いがありますね。

先ほどのプランはオープンキッチンでしたが、こちらは壁向きとすることで空間を有効活用しており、「30㎡そこそこのいわゆる狭小1LDKらしい設計」と言えるでしょう。

なお、3畳の洋室は小さいものの、形が良いので使い勝手は悪くありません。ただ、やはりウォールドアなどを採用しLD側に扉2枚分完全に開け放つことの出来るものになっていると良かったでしょうね。

先ほどのようなしっかりとした面積の1LDKならまだしもこういったワンルームに毛が生えた程度の1LDKの場合、時と場合によってワンルーム的に使いたい方は少なくないはずなので…。

坪単価は437万円。先ほどの記事でも書きましたが、30㎡という1LDKの中でもかなり小さな面積帯ゆえに物件内では相対的に単価が強めの設定になったお部屋です。

40㎡前後でこの単価となると条件の良いお部屋でないと難しいはずで、この面積とは言えもう少し控えめな水準が相応だった印象がありますが、一言で言うならば「この差別化要素に事欠かない物件の1LDKが4,000万円」という1LDKとしては控えめなグロスを武器に販売するお部屋なんでしょうね。

近年、世の中には単純に面積を絞ることでグロスを抑えつつも高単価で販売する物件で溢れていますが、モリモトの物件の場合はそれにデザイン等の「中身」が伴っているので納得出来る部分はあるでしょう。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはありませんが、食洗機、トイレ手洗器、さらに廊下もタイル貼になるなど悪くはありません。

管理費は422円/㎡。ディスポーザーはなくとも内廊下のかなりの小規模物件ということで高いですね。

駐車場は1台のみで平置になります。

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