ライオンズフォーシア稲荷町【この専有部形状にしては珍しい居室配置】11階40㎡184,000円(坪賃料15,146円)

ライオンズフォーシア稲荷町。【賃貸版】になります。

所在地:東京都台東区松が谷2-6-5
交通:稲荷町駅徒歩6分、上野駅徒歩10分(JR線。東京メトロは徒歩12分)
用途地域:商業地域
階建・総戸数:地上14階建、総戸数37戸
築年:2020年

「ライオンズフォーシア」は大京がCRE(企業不動産)戦略支援事業として企画・提案している賃貸マンションで、2~3年前からいくつか誕生していますね。

そのため、大京が所有しているわけではないのですが、ライオンズブランドが掲げられているだけあってデザインなどにも力を入れている様子が窺えますね。CRE戦略支援事業というのは顧客企業の目先の利益(家賃収入)だけでなく、長期的に見て企業価値を高める施策でなければなりませんので、余計にデザイン面など付加価値となるであろう部分を考慮しているのだと思います。

ポジションは左衛門橋通り沿いで、最寄りの稲荷町駅だけでなく上野駅も徒歩10分(入谷口だと思います)と交通利便性の高いものになります。

設計は共同エンジニアリング、施工はライト工業です。

小規模ながら南西角地に誕生する物件で、周囲の建物との兼ね合いからすると左衛門橋通り向きの西向き設計の方が良かったような印象もありますが、全戸南向きになっています。

デザイン的にはバルコニー周りが最大の特長になるでしょうか。バルコニー手摺として施されたルーバーが部分部分によって縦・横に使い分けられているので外観にかなり動きを出すことに成功しています。

エントランス周りや共用廊下は木目調をふんだんに用いたシックなトーンで纏まっており、凄く高級感のある部分こそないものの全体的にセンスの良さが窺える設えで、コンパクトな面積帯の賃貸マンションとしては高いレベルと言えるでしょうね。

公式ホームページ
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お部屋は40㎡の1LDK、南東角住戸です。南方向は隣接してはいないもののそう遠くないところに13階建のスカイコート上野稲荷町があるので視界は妨げられます。

ただ、日照に関しては問題ないですし、東方向は上層階からだとかなり広域での視界抜けが得られます。スカイツリービューが非常に魅力的と感じるお部屋ですね。

間取りとしては、40㎡の1LDKということで分譲・賃貸問わずオーソドックスなものになります。

ただ、このプランは居室配置が珍しいものになっており、それがこのプランを取り上げた理由の1つでもあります。

もちろん周囲の建物との兼ね合いもあるのですが、このぐらいの小規模物件の場合、敷地の一面しか接道していないことが少なくなく、全てのプラン(住戸)が道路側に設計されることが少なくないので、各戸のスパンは短くなりがちです。
※当物件は上述のように二面接道の角地ですが、全戸南向きの設計で、やはりこのプランも南側のスパンは限られています。

このような専有部形状の1LDKにおいてはLDとベッドルームの両方を南側に配置することは不可能、かつ、北側にある玄関からは廊下を介しLDにつながっていないといけないので、北側から「玄関⇒廊下(キッチン含む)⇒LD(こちらにキッチンがある場合も少なくない)⇒ベッドルーム⇒バルコニー」という配置になるのが一般的なのですが、当プランは「LDがバルコニーに面した南側」にあるのです。

見ての通りLDKの入口ドアはかなり玄関寄りにあり、その扉のとこからカウントしての11畳なので畳数表示から受ける印象と実際にお部屋に入った場合の感覚はかなり変わってくるはずですが、通常のケースでは内側(つまり東側にしか開口部がない)になってしまうLDを南東角位置に出来ているのは意味のあることだと思いますね。

まぁ、東側にはスカイツリーが見えるわけですし、東側(妻面)の開口部をもっと充実させて欲しかったと思わずにはいられないものの、ここいらへんは「賃貸マンション」であることを考えると致し方ない部分ではあるのかなと。

逆に言うと、「普通の賃貸マンション」ならばキッチンやトイレに窓はなかったとも思うわけで多少なりとも眺望面が加味された設計ではあるのでしょうね。

坪賃料は15,146円。当物件は30~50㎡台で構成されており、グロス賃料の嵩まない30㎡台は一回り上の坪賃料ですし、まして当住戸は1フロア1戸のスカイツリービューが楽しめるお部屋になるので物件内ではリーズナブルな設定、このご時世にしてはまずまずリーズナブルな設定と感じますね。

設備仕様面は、エアコンこそ全室に備わっていますが、トイレ手洗いカウンター、食洗機、そして床暖房すらないシンプルな賃貸仕様になります。

なお、駐車場は1台のみになります。

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