2020年3月の首都圏マンション発売戸数

不動産経済研究所の発表によると3月の首都圏のマンション販売は、
発売戸数2,142戸(前年同月比35.8%減)
1戸あたり価格6,156万円(前年同月比6.0%減)
契約率70.0%(前年同月比2.2ポイントダウン)
とのことです。

今月の数字で最も目を引くのは契約率ですね。前年3月よりはダウンしましたが、ハルミフラッグの第1期があった昨年8月以来の7割超で、契約率からはコロナの影響がまだあまり感じられない結果になっています。
7割超は久々なので、少々驚いたものの、昨年の3月は72.2%でやはり例年3月は好調な数字が出やすい時期ですからね。

ただ、発売戸数に関しては前月とほぼ同じ水準の大幅減少で、影響が鮮明です。
緊急事態宣言が出された4月7日以前はモデルルームも普通に営業していましたし(中小デベロッパーだと今も営業しているとこありますが…)、もともと年度末にかけて予定していた第1期をコロナの影響で延期したケースはそれほどなかったと思うのですが(コロナショック以前にそもそもマンション不況により3月までに要望書が集まらない状況にあった物件は無きにしも非ずですし、五輪延期の決定で振り回されたハルミフラッグサンビレッジ及びシービレッジの3月下旬に予定されていた期は延期になっています)、3月時点でも海外を中心にコロナによる影響が非常に大きくなっていましたので、購入希望者の減少(要望書の取り下げなど)による期あたりの販売戸数の見直しの影響などもあっての数字になるでしょう。

なお、発売戸数が大きく減少する一方で、月末在庫数は7,888戸とさらに減少し、2019年3月末の8,267戸よりも少なくなっているので在庫処理を重視した結果の発売戸数減の側面もあるにはあるでしょうね。

ちなみに、レインズのデータによる中古の成約件数に目を向けてみると前年同月比で11.5%減(一方で在庫件数は3.3%減)に留まっており、やはり3月の時点ではコロナの影響はそれほど大きく出ていないようです。

最後に価格に関してですが、3月にはプラウド代官山フロント&テラスの第1期があったはずですが、価格帯別戸数を見た感じだとカウントされていないようですね…。
また、プラウドタワー亀戸クロスも最上階の最高額住戸が3億で販売されていたはずですがそれもカウントされていません。「第1期150戸即日完売」と公表されているのに即日完売物件に名を連ねていないですし、どちらの物件も3月の数字には入っていないようです。

前月の記事で言及したように3月は他にもプラウド文京千駄木ヒルトッププラウドタワー金町プラウド高田馬場などなどプラウドの勢いが凄かったのでこれらの多くがカウントされていないようなことがあればそれは何の意味のない数字になっているのではないかと…。

いずれにしろそういった高額物件がカウントされていない今月のこの平均価格は参考に資するレベルのものではないですね。まぁ、販売戸数が少ない中にそういった物件が入るとそれはそれで参考にならない突出した数字になってしまうわけですが…。

ちなみに、恒例の億ション比率は約5.6%と平均的な水準でした。

さて、来月ですが、3月にカウントされなかった主要物件が4月に流れるようなことがない限りは超低調な結果になるのは必至です。

上述のように一部の中小デベロッパーにおいてはモデルルームを開けているところもありますが、大手は軒並み5月6日までのお休みが決まっていますし、この状況下ではモデルルームをやっているところもほとんどは閑古鳥が鳴いていますので、そうそう販売開始は出来ないでしょう…。

家にいることが多くなりウェブサイトを見る人は増えているのでそういった方々に向け価格情報を公開するという意図もあってかいくつかの住戸だけでも販売開始するケースもあるにはあるものの、例年の4月よりも大きく減少するのは必至の状況にあります。

不動産経済研究所の見込みでは4月は1,000戸とのことですが、そんなに供給されるのかな???
昨年4月は夏場に行われる予定の「ハルミフラッグ待ち」の状況も影響し例年にくらべ非常に低調な1,421戸(2018年は2,342戸。2017年は2,741戸)だったのですが、今年は500戸も出ればいい方と感じています。

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