Dマークス西新宿タワー【照明計画の極み】21階58㎡312,000円(坪賃料17,661円)

続けて、Dマークス西新宿タワー。【賃貸版】になります。

設計は日本設計・大成建設共同企業体、施工は大成建設で、免震構造が採用されています。

前回の記事及び今回の記事下部で述べる設計面・仕様面(特に三次元空間の豊かさ)が当物件の最大の特長ではあるのですが、それと同時に免震構造の採用や共用面に関しても大いに評価出来る物件だと思います。

20~29階のレジデンスはサービスパートメント部分を含めても総戸数125戸でしかなく、共用施設らしいものはフィットネスルームとミーティングルーム程度でとりわけ充実しているわけではありません。

しかしながら、20階に設けられたレジデンスロビーはかなり広々としたもので、そのデザイン面も、このクラスの高級賃貸マンションに相応しい素敵なものという印象です。
なお、当然ながらコンシェルジュサービスも備わっています。

前回のDマークス西新宿タワー

公式ホームページ
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お部屋は58㎡の1LDK、北東向き中住戸です。北東側青梅街道の向かいには超高層の新宿グランドタワー(ラ・トゥール新宿グランド)が聳えており、この階でも少々の圧迫感があるのは確かです。
ただ、東方向(斜め方向)はわりと視界抜けが得られるので、階数(一般的なレジデンスタワーならば30階相当)なりにタワマンらしさを感じることは出来るでしょう。

プランは二次元的にはそこまで特色のあるものではありません。
しかしながら、三次元(実物)で見る室内の雰囲気はこのような面積帯の一般的な賃貸マンションのイメージを大きく覆すものです。

サッシ高に関しては先ほどのプラン同様に申し分ない優れものなのはもちろんのこと、さらに折り上げ天井と間接照明に関しても先ほどの100㎡超のプラン同様に施されており、その折り上げ天井の周囲にはダウンライトも数多く設置されているという稀有な設計・仕様が採用されているのです。

大和ハウスは芝浦アイランドブルームタワーで三井不動産に加わる形で高級賃貸タワーマンションの実績があるのですが、この物件の照明計画はそれとの共通点を強く感じるものです。

賃貸・分譲問わずこのような照明計画を導入するというのは非常に稀なことであり、こういったトータルでの照明計画を実行することにより夜間の外観デザインに与える影響は非常に大きなものになることも付け加えておきたいと思います(角住戸周りに共通の照明が輝くことで外観は非常に素敵に映る)。

坪賃料は17,661円。タワマンの高層階としては眺望が今一つな部類ではあるでしょう。
しかしながら、これまで書いてきたような設計・仕様のグレード感はもとより、設備面も以下のように高級賃貸に相応しいものになっているのでこのご時世としてはリーズナブルな設定と言えるでしょうね。

まぁ、ハイグレード物件らしく58㎡ありながらの1LDKを採用していることで2LDKとしていた場合よりも単価がやや伸びづらい傾向にはあるとは思いますが、先日のリーブルグランド西新宿などと比較するとこの物件のリーズナブルさがかなり際立ちますね…。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、床暖房(キッチンまで)、全室ビルトインエアコンなど分譲顔負けの好仕様になります。昨今は数年前に比べ賃貸の設備面のグレードが明確に低下しているので、30万円前後の賃料でこういった仕様になっていると有難みがありますね…。

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