クレヴィスタ亀戸Ⅲ【98戸中2戸だけ】10階55㎡4,460万円(坪単価268万円)

クレヴィスタ亀戸Ⅲ。

所在地:東京都江東区亀戸8-15-3
交通:亀戸水神駅徒歩2分、亀戸駅徒歩9分
用途地域:準工業地域
階建・総戸数:10階建、98戸

いわゆるワンルーム投資マンションを主力とするインヴァランスのクレヴィスタシリーズになります。Ⅲということからもお分かりのように亀戸では3物件目になりますね。

当物件も20㎡台中盤の1Kが中心というか98戸中96戸がそのような1Kで、2戸だけが55㎡というめちゃくちゃ極端な設計になっています。

ルジェンテ木場の記事などで言及しているように江東区は2018年にいわゆるワンルームマンション条例がなくなりましたので普通に全て20㎡台中盤で良かったはずなのですが(そうすると総戸数100戸になりますね…)、なぜなのでしょうね。
そんな風変わりなプランニングであるがゆえに当物件を取り上げたわけですが…。

さて、立地としては蔵前橋通り沿い(亀戸線の線路を越える陸橋が始まった部分)にはなるものの、蔵前橋通りが北側であるのに対し、住戸は大半が西向きと南向きなので影響は大きくはないでしょう。

最寄駅は亀戸水神駅にはなるものの、亀戸駅までも徒歩9分と悪くないですし、駅からの帰り道に亀戸中央通り商店街を利用しやすいポジション、また、亀戸中央公園まではわずか徒歩3分という点も魅力になるであろう物件です。

コロナ禍でいつも以上に賑わいを見せている感すらあるホームセンター島忠ホームズ平井店(この店舗がというわけではなく、ホームセンター全体での一般論。大規模複合商業施設は軒並み自粛閉店していたのでそれに準じたスポットとして訪れる人が多かったよね…。それを知っているということはお前もいったんかいという話なのですが、急ぎで必要なものを買いにいっただけです。ハンマー買いました…)が徒歩6分という点も何気に便利でしょう。

設計はインヴァランス、施工は共立建設です。
クレヴィスタシリーズの中にはクレヴィスタ浅草Ⅱのように他社が建てたものを一棟買いして投資マンションにしているケースもあるものの、その多くを自社で設計しています。
ワンルーム投資マンションデベロッパーに限らずファミリータイプのマンションデベロッパーでも自社で設計に携わることは多くないので珍しいケースと言えるでしょうね。
ここの床スラブ厚が150mmなのはどうかと思いますが…。

デザイン的にはそのようにほぼワンルームになった物件なので総戸数98戸とは言えそこまで目立つ部分はないのですが、バルコニー手摺を使い分け、かつ、縦横のラインを強調した外観は端正なものですし、壁面や床面に質感豊かな素材を用いたエントランス周りの雰囲気からもセンスの良さを感じることが出来ます。

公式ホームページ
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お部屋は55㎡の2LDK、南東角住戸です。南側には「クレヴィスタ亀戸Ⅳ」を建設中(というかまもなく完成予定)ですが、6階建なのでこの最上階住戸からの影響はありません。他はもっと低い建物ですし、南東方向に亀戸中央公園の緑も望むことが出来る魅力あるポジションです。

抜けがある分、線路や蔵前橋通りによる影響も出てくるかとは思いますが、それよりも日照・眺望面での魅力が上回ったお部屋でしょう。

間取りとしては、50㎡台半ばの平均的な面積帯の2LDKですが、思っていた以上に個性を感じるプランですね。

特に玄関周りに特徴があります。
共用廊下からは周り込むような動線で、プライバシー面への配慮がありながらも廊下の長さを抑えたもの、また、超巨大なウォークインクローゼットも珍しいですね。

こういった収納面を充実させたこともあるのかLDKで12.2畳(LD単体では10畳に満たない)など居室畳数は専有面積のわりに少し手狭な印象にはなるものの、全体として上手に纏まっている印象のあるプランです。

バルコニー側ですら柱が食い込んでいる点はやはり”投資マンション”らしい部分にはなってしまうのですが、LD隣接の洋室2の引き戸はわりときれいに開け放つことが出来るようになっておりそういった柔軟性も評価出来る点ですね。

坪単価は268万円。近いところだと2017年に立花3丁目の亀戸駅徒歩13分でソルフィエスタ亀戸ルシーア(ほとんどが60㎡台の物件)が分譲されており平均坪単価は約220万円でした。

ただ、こちらは駅徒歩10分圏内ですし、その後のさらなる相場上昇を鑑みれば現実的な水準になっていると思いますね。

上述のように、ほぼほぼ1Kで構成された投資マンションですので、その中に住むことに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょうし、どうしてもブランド力に欠けてしまうことは否定出来ませんが、そういった点が考慮された水準ではあるでしょう。

このような物件の”最上階南東角の広めの部屋”に住んでオーナーと勘違いされるのも悪くないかもしれません(冗談です。笑)。

設備仕様面は、ディスポーザーや水回りの天然石天板仕様はないものの、トイレ手洗いカウンターとキッチン食器棚(バックカウンター)が付いているのは良いですね。また、床暖房はガス温水式でなく電気式ですが、キッチンにまで付いているようです。
残念なのは食洗機が付いていない点でしょうか。

管理費は260円/㎡。外廊下、かつ、ディスポーザーなしなのでそれなりのスケールからするとやや高めな印象です。

※コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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