ブランシエラ川口ザ・エアリーサイト【駅は遠くともリバーフロント×パークフロント】7階85㎡4,618万円（坪単価180万円）

ブランシエラ川口ザ・エアリーサイト。

所在地：埼玉県川口市朝日2-1-26
交通：川口元郷駅徒歩14分
用途地域：第二種住居地域
階建・総戸数：7階建、117戸

最寄駅の川口元郷駅までですらかなり距離がありますし、川口駅へはバス便となるポジションです。
川口駅へ向かうバス停（末広交差点）までも徒歩5分と距離がありますし、悪天候でない限りは自転車利用が最も便利でしょうか（車を除いての話ね）。

ただ、そんな利便性に難のある立地だけあって環境面での魅力は少なくありません。

「ザ・エアリーサイト」と名付けられているだけあって開放感の高い「リバーフロント×パークフロント」に誕生する物件になります。
西に芝川、東に朝日中央公園を望む物件で、駅距離のあるポジションとは言え、そうそうお目にかかれる類のものではありません。

春には芝川沿いに桜並木も望めますし、総戸数100戸超のそこそこのスケールのある物件ながら大通りに面していない住居系地域（周辺は準工業地域が多いです）に位置しているあたりも魅力の1つと言えるでしょうか。

ヤオコーまで徒歩4分、サミットストアまで徒歩5分など買物利便は上々ですし、通学区の十二月田小学校まで徒歩7分という距離感もまずまずです。

公式ホームページ

お部屋はリバーサイト（西棟）の4LDK、南西角住戸です。南西～北西までが芝川のリバーサイド、かつ、南方向からの日照も申し分ないという物件内で最も魅力的なポジションのお部屋と言って良いと思います。

芝川の向かいのエリアは準工業地域で最高高さ31mエリアにはなりますが、駅距離のあるエリアということもあってか低層建物が中心になっており、西方向の視界抜けという意味でも魅力を感じることの出来るポジションですね。

間取りは、そのようなポジションだけあってしっかりとした大きさが確保されたものになります。ルーバル付の特殊プランには90㎡前後が多くなっていますが、複数戸あるプランの中ではこちらが最も大きなものになっており、4LDKであることを考慮しても85㎡はこのご時世大きな方と言えるでしょう。

居室配置は「田の字3LDK＋洋室1」と言う凡庸なもので、もうひと工夫欲しかったところではあるものの、浴室はしっかりと1620ですし、奥行あるバルコニーも魅力的です。

一方で気になるのはやはり洗面浴室がリビングインである点でしょうね。4LDKですのである程度の人数でお住まいになることが想定されますし、廊下を短くする意図もあるとはいえなんとかして欲しかったところです。

また、ウォールドアは洋室4側でなく、開くことで二面採光の空間が実現出来る洋室1側に施されていると良かったような印象もあります。”大きさ的”に洋室4側が無難なんでしょうけども…。

坪単価は180万円。南向き（だがリバーフロントではない）のサニーサイトの最上階中住戸（約70㎡）はこちらを上回る坪単価190万円程度まであり、物件内で日照と視界が最も高いレベルにあるお部屋のわりには単価が抑えられていると感じます。

理由は言わずもがな”グロス（価格）の嵩み”で北西角に設けられた90㎡前後のルーバルプランと共に魅力的な条件面のわりには単価が伸び悩んでいます。

4,000万円台後半～5,000万円ほどの予算があれば川口元郷駅前はもちろんのこと川口駅も徒歩圏と言える程度の70㎡前後が視野に入ってきますし、中古も含めるとかなり選択肢が広くなりますので、物件内で条件が良くともこういった駅距離のある物件の面積大のお部屋は面積小のお部屋に比べ単価が伸びづらくなるものなのです。

なお、今週末より開始される第1期は70戸とかなりの数になります。
登録抽選ではなく先着順ですし、まだ具体的な検討者がいないお部屋も出した上での70戸になるはずですが、コロナ後（まだコロナ禍？）の市況を占う意味でも注目したい物件の1つですね。

◎コロナショックについて（大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています）
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場（マンション価格）がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。