パークホームズ市が尾荏田西【最低72㎡×全洋室にウォークインクローゼット】1階73㎡4,990万円(坪単価227万円)

続けて、パークホームズ市が尾荏田西。

設計・施工は長谷工です。最高高さ15mの第三種高度地区なので5階建ならばギリギリ二重床が可能だったと思うのですが、直床のようですね…。
同じく長谷工設計・施工で近い単価帯だったパークホームズ横浜本郷台リバーサイドヴィラ、パークホームズ横濱星川なども直床で近年の三井不動産の傾向からすると違和感はありません。
ただ、坪単価300万円前後のグロスも立派な角住戸にとっては少々違和感を覚える設計であるのは確かでしょうか。

なお、当物件の最大の特長となるのが荏田西小学校側の歩行者専用道路沿いからのアクセスとなるメインエントランスでしょう(敷地南東側からも入れなくはないが基本的には車動線になっている)。

メインエントランス周りの空間は小さなお子さんのいる家庭にとって安心な設計であるのはもちろんのこと、静凛のゲートを設けたことで敷地内のプライベート性を高めているあたりも秀逸です。また、ゲートをくぐった先に現れる樹楽の小径、桜彩の庭を経由してのエントランスアプローチ、さらに敷地中央部に続く紅寂の小庭、竹趣の庭と1つ1つは小ぶりながらも趣豊かな緑の空間が施されているのも必見な物件になります。

総戸数100戸に満たないですし、出色の高級感などを感じることはないものの、外観デザインも悪くないですし、三井不動産の物件らしいセンスの良さを感じる丁寧な造りと感じますね。

なお、共用施設としてエントランス横に交歓のラウンジというサードプレイスが設けられており、Wi-Fiなども完備しているのでちょっとしたスタディスペースとして利用することが可能です。

前回のパークホームズ市が尾荏田西

公式ホームページ
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お部屋は73㎡の3LDK、西向き中住戸です。西向き住戸の中でも北寄りに位置したお部屋で隣接地には3階建のサニーライフ青葉があるので1階だと少々の圧迫感はあるでしょう。
ただ、南西方向からは日照を得ることが出来ますし、車道の影響のないかなり落ち着きのある1階専用庭付プランというのは1つの特徴になるでしょうね。

室内部分は非常にオーソドックスな田の字プランになります。

ただ、前回の記事で書いたように当物件は全洋室にウォークインクローゼットが備わっているというのが売りの1つになっており当プランも専有面積以上に収納が充実しているのは間違いありません。最低でも72㎡を確保しているがゆえにこういった取り組みが出来ているわけですね。

「環境良好×小学校目の前」という立地を加味してのものとは言え、総戸数95戸で全戸72㎡超というのは並のデベロッパーには出来ることではなく、そういったワンランク上の余裕があるからこそ実現したコンセプトであるのは言うまでもないでしょう。

このプランは先ほどの角住戸同様に洋室3の引き戸が大きく開け放てるタイプになっており、連窓サッシによりテラス・専用庭に向かって空間的な広がりが得やすいという意味でも専有面積以上の魅力があると思います。

坪単価は227万円。前建の影響が加味された物件内で下限となる水準です。
起伏は前回の記事で書いた通りで駅徒歩分数以上の労力が必要なポジションになるのですが、曲がりなりにも徒歩10分表記でこの環境及びプランニング(共用部・専有部)というのは少なからず特色(差別化要素)になってくるものと思います。

近年の市が尾駅はファインレジデンス市ヶ尾ディアスタ(平均坪単価約285万円。駅徒歩2分×線路沿い)やエクセレントシティ市が尾(平均坪単価約275万円。駅徒歩5分×246沿い)が分譲されており、駅距離や利便性で比較すると当物件の平均坪単価約250万円気持ち高めな印象にはなります。

しかしながら、線路沿いや246沿いなどとは全く異なる環境に位置しており、環境面、ブランド力、ランドプランなどでそれを補って余りあるぐらいの特色のある物件ですので何ら違和感はないでしょう。

第1期は16戸と少なめでコロナの影響や駅距離(交通面)の影響を感じずにはいられませんが…。

設備仕様面は、総戸数95戸というスケールを活かしディスポーザーこそ付いていますが、水回りの天然石天板仕様どころかトイレ手洗いカウンターもないシンプルなものです。浴室照明もダウンライトではなくブラケットタイプですね。

食洗機は付いていますし、サッシが黒縁のタイプで見てくれが良いのは悪くないですが、このご時世なりにコストダウンを図っている印象はありますね。

管理費は212円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付での水準ですのでスケールメリットをそれなりに感じることが出来ます。
エレベーターは95戸で1基と少なめですが、2基だと多いぐらいの戸数ですし、5階建で2階住戸の方も階段を使ってしまう方は少なくないはずなので違和感はなく、そういったあたりも管理費には好影響を与えていると思われます。

駐車場は全48台で機械式になります。附置率約5割と近年の物件にしては高い方です。立地的なところもあり買物は「週末に車でまとめて」というファミリーをメインターゲットとしている印象ですね。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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