阿佐ヶ谷ハウス【メゾネットな自由設計】1階79㎡8,500万円台(予定)(坪単価約354万円)
続けて、阿佐ヶ谷ハウス。
設計はコプラス(基本設計:K.U.T都市建築研究室)、施工は中島建設です。
当物件の売主(デベロッパー)は「シエリア」シリーズで知られる関電不動産開発であり、「自由設計マンション」という提案は正直なところ意外でしたね。
ただ、売主には設計に携わるコプラスが名を連ねており、自由設計云々に関してはコーポラティブハウスの実績が豊富なコプラスのノウハウが活かされています。
ちなみに、マンションにおいてのコプラスはユニーブル渋谷神南やグローリオ等々力などの実績はあるものの、こういった自由設計"マンション"となると初めての試みでしょうか。
前回の記事で書いたように「各専有部形状に加え玄関や開口部位置が決まっている中での自由設計」は実はそれほど”自由”ではないものなのですが、各居室の大きさを調整したい方や収納の位置・大きさ・細かな仕切りなどを細かく指定したい方にとっては魅力的なものになると思いますね。
また、デザインやランドプランに関しても特色のある物件になります。
デザインはこういったマンションにありがちな打放しを大々的に用いたものではあるのですが、西側道路に面した位置に斜めの飾り壁(ここも打放し)を設けたことで存在感は増しています。
ランドプランに関しては、敷地中央部に中庭を設けたロの字配棟で、道路からその中庭に向かうところに設けられたエントランスにはいわゆる「屋内空間(エントランスホール)」が存在しないというマンションでは珍しいタイプの造りになります。
つまり、一度も屋内空間を経由することなく(エレベーターは一応屋内っていうのか?)中庭や共用廊下から各戸の玄関へ向かう形になっており、ちょっとした長屋(タウンハウス)的要素も持った物件になりますね。
物件内にはメゾネットプランも結構ありますし、だったらタウンハウス形態で良かったような気もしなくはないのですが…。
前回の阿佐ヶ谷ハウス。
公式ホームページ


お部屋は79㎡の2LDK+S、東向き中住戸です。1階から地下1階にまたがった東向きなので日照は期待しにくいですね。ただ、東側は高さ限度10mの第一種低層住居地域(というかこのプランがある部分も同様)で、前建は2~3階建の戸建なので圧迫感は少なくて済みそうです。
間取りはやはり「参考プラン」になります。
専有部形状が先ほどのプランよりもオーソドックスな形状ですし、階段位置の調整も出来ますので”自由度”はわりとありそうです。
普通のワンフロアプランの場合、自由設計ゆえに上下階で居室配置が異なる(例えば、上の階の住戸ではLDとなっている部分の下が寝室とか)のが理由で音の問題が発生するといったことも考えられますが、メゾネットならばそんなに気にする必要もなさそうですね。
居室配置上の最大のポイントは、やはり「LDを地上と地下どちらにするか」でしょうか。
参考プランは地下になっていますが、個人的にはLDが地上の方がよさそうな印象ではありますね。むろんライフスタイルや好み次第ではあるものの、地下に洋室や洗面浴室を集約させてしまい(地階は湿気が気になるので洗面浴室は地上とするのも良いでしょう)、玄関から階段を上った先に広々LDKが広がる造りが魅力的な気がします。
そして空間の有効活用を考えるならば階段下の空間はやはり収納とかトイレとか何かしらに利用したいところですね。
坪単価は予定価格で約354万円。地階にまたがるメゾネットプラン(階段による面積消費が必須)ということで単価自体はこなれています。
ちなみに、専有面積に占める居室畳数割合は66.9%((15.0畳(階段の一部含む)+7.6畳+5.7畳+4.5畳)×1.62㎡【※】÷79.44㎡)とメゾネットプランらしく低い水準で、仮に一般的な70%ちょっとの水準で考えると75㎡程度のプランと同等の使い勝手と言えると思います。
(【※】マンションの間取り図で一般的に用いられている1畳=1.62㎡)
75㎡で8,500万円だと坪単価はおよそ375万円であり、このご時世違和感のある水準ではないでしょう。
メゾネットプランということで”階段の仕様”も様々なものが考えられるわけですが、コスト面でのどのぐらいの違いが出てくるのでしょうね。
なお、駐車場は3台のみなのですが機械式になっています。
現状、管理費は明らかになっていないのですが、小規模物件ということもあり高めになりそうですね。
◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。
設計はコプラス(基本設計:K.U.T都市建築研究室)、施工は中島建設です。
当物件の売主(デベロッパー)は「シエリア」シリーズで知られる関電不動産開発であり、「自由設計マンション」という提案は正直なところ意外でしたね。
ただ、売主には設計に携わるコプラスが名を連ねており、自由設計云々に関してはコーポラティブハウスの実績が豊富なコプラスのノウハウが活かされています。
ちなみに、マンションにおいてのコプラスはユニーブル渋谷神南やグローリオ等々力などの実績はあるものの、こういった自由設計"マンション"となると初めての試みでしょうか。
前回の記事で書いたように「各専有部形状に加え玄関や開口部位置が決まっている中での自由設計」は実はそれほど”自由”ではないものなのですが、各居室の大きさを調整したい方や収納の位置・大きさ・細かな仕切りなどを細かく指定したい方にとっては魅力的なものになると思いますね。
また、デザインやランドプランに関しても特色のある物件になります。
デザインはこういったマンションにありがちな打放しを大々的に用いたものではあるのですが、西側道路に面した位置に斜めの飾り壁(ここも打放し)を設けたことで存在感は増しています。
ランドプランに関しては、敷地中央部に中庭を設けたロの字配棟で、道路からその中庭に向かうところに設けられたエントランスにはいわゆる「屋内空間(エントランスホール)」が存在しないというマンションでは珍しいタイプの造りになります。
つまり、一度も屋内空間を経由することなく(エレベーターは一応屋内っていうのか?)中庭や共用廊下から各戸の玄関へ向かう形になっており、ちょっとした長屋(タウンハウス)的要素も持った物件になりますね。
物件内にはメゾネットプランも結構ありますし、だったらタウンハウス形態で良かったような気もしなくはないのですが…。
前回の阿佐ヶ谷ハウス。
公式ホームページ


お部屋は79㎡の2LDK+S、東向き中住戸です。1階から地下1階にまたがった東向きなので日照は期待しにくいですね。ただ、東側は高さ限度10mの第一種低層住居地域(というかこのプランがある部分も同様)で、前建は2~3階建の戸建なので圧迫感は少なくて済みそうです。
間取りはやはり「参考プラン」になります。
専有部形状が先ほどのプランよりもオーソドックスな形状ですし、階段位置の調整も出来ますので”自由度”はわりとありそうです。
普通のワンフロアプランの場合、自由設計ゆえに上下階で居室配置が異なる(例えば、上の階の住戸ではLDとなっている部分の下が寝室とか)のが理由で音の問題が発生するといったことも考えられますが、メゾネットならばそんなに気にする必要もなさそうですね。
居室配置上の最大のポイントは、やはり「LDを地上と地下どちらにするか」でしょうか。
参考プランは地下になっていますが、個人的にはLDが地上の方がよさそうな印象ではありますね。むろんライフスタイルや好み次第ではあるものの、地下に洋室や洗面浴室を集約させてしまい(地階は湿気が気になるので洗面浴室は地上とするのも良いでしょう)、玄関から階段を上った先に広々LDKが広がる造りが魅力的な気がします。
そして空間の有効活用を考えるならば階段下の空間はやはり収納とかトイレとか何かしらに利用したいところですね。
坪単価は予定価格で約354万円。地階にまたがるメゾネットプラン(階段による面積消費が必須)ということで単価自体はこなれています。
ちなみに、専有面積に占める居室畳数割合は66.9%((15.0畳(階段の一部含む)+7.6畳+5.7畳+4.5畳)×1.62㎡【※】÷79.44㎡)とメゾネットプランらしく低い水準で、仮に一般的な70%ちょっとの水準で考えると75㎡程度のプランと同等の使い勝手と言えると思います。
(【※】マンションの間取り図で一般的に用いられている1畳=1.62㎡)
75㎡で8,500万円だと坪単価はおよそ375万円であり、このご時世違和感のある水準ではないでしょう。
メゾネットプランということで”階段の仕様”も様々なものが考えられるわけですが、コスト面でのどのぐらいの違いが出てくるのでしょうね。
なお、駐車場は3台のみなのですが機械式になっています。
現状、管理費は明らかになっていないのですが、小規模物件ということもあり高めになりそうですね。
◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。