2020年6月の首都圏マンション発売戸数
不動産経済研究所の発表によると6月の首都圏のマンション販売は、
発売戸数1,543戸(前年同月比31.7%減)
1戸あたり価格6,389万円(前年同月比7.1%増)
契約率73.2%(前年同月比7.3ポイントアップ)
とのことです。
前月の記事で書いたように、6月は1,000戸が予定されていたのですが、流石に上ブレしました。
ただ、それでも例年6月の2,000戸台には遠く及びませんし、まだまだ反動(※)と言えるようなレベルではないですね。
※緊急事態宣言解除後からお盆前までの6~8月には4~5月の反動が表れてしかるべきだと思っています。
ただ、発売戸数よりも気になったのは在庫数であり前月末から384戸も減少しているのはちょっとしたサプライズと言っていいかもしれません。まだまだ緊急事態宣言明けでまとまった数の第1期を行うまでには至らず新規販売よりも在庫に流れた("流した"とも言う…)側面もありそうですね。
まだまだ低調な数字ではあるのですが、相変わらず高めの契約率(求められている以上に物件を供給しないコロナ禍の特徴です)を保っていますし、在庫数の減少も含めると平時の状況に多少は近づいた印象にはなります。
なお、6月の主な供給物件は前月の記事で言及したブリリアタワー有明ミッドクロス(第1期57戸)、パークホームズ柏タワーレジデンス(第1期80戸)、パークシティ柏の葉キャンパスサウスマークタワー(第1期80戸)あたりになります。特に千葉の2件は千葉県全体の数字(特に価格上昇)に大きな影響を与えていますね。
恒例の億ション比率は7.4%ほどで前月の11.2%ほどではないものの、やはり高めの水準になっています。
前月の記事で言及したようにコロナ禍という不安定な状況下ではどちらかと言うと富裕層の方がアクション(マンション購入)を起こしやすいことに起因しているものと思います。
今月に関しては億ションだらけのリーフィアレジデンス上原の影響がそれなりにはあると思いますが…。
次月に言及する前に価格についてちょこっと。
相変わらず下がらん新築価格ですが、中古に関しても下落が見られない状況です。レインズレポートによると6月の首都圏の中古マンション㎡単価(成約)は前年同月比で1.4%上昇しています。まじかよ…。
4月こそ前年同月比-4.5%と落ち込みましたが(平均築年数が結構高かったので実質的にはもっと下落率は小さいと考えられます)、5月は+0.4%でしたし、取引件数減の影響(5月は前年比4割弱の減少、6月は1割強の減少。普通に考えればまだ一時的にとは言え需要が減った分価格は下がるはず)が感じられないのは不思議ですね。
中古戸建の価格はいずれも前年同月比で4月がおよそ-13%、5月が-16%、6月でも-4%と明確にコロナの影響が出ていることからしてもこの中古マンションの数字は本当に凄いことだと思います。戸建に比してマンション人気が年々高まっているのは確かではありますが、そんなんでは説明がつかないレベルの差が出ていることにちょっとひきますね…。
基本的に中古マンションは新築マンションの価格に引きずられるものなので粘り強い新築価格が強く影響してのものだとは思いますがそれにしても…。
ちなみに、コロナ禍による中古市場の分析を近いうちにやろうと思っております。
さて、来月(7月)ですが、やはり4~5月の反動らしいものが出てくるかどうかがポイントでしょうか。
不動産経済研究所は1,500戸を見込んでいるとのことですが、今月同様に多少上ブレする可能性が高いように思います。
現時点まででもザ・パークハウス市谷加賀町レジデンスの第1期1次118戸を筆頭に新規(第1期)の供給が活発化してきており、伸びる(反動が出る)余地があると思います。最近はまた感染者数が増えているので今後の世論・政策・対策次第のところも少なからずありますけどもね…。
発売戸数1,543戸(前年同月比31.7%減)
1戸あたり価格6,389万円(前年同月比7.1%増)
契約率73.2%(前年同月比7.3ポイントアップ)
とのことです。
前月の記事で書いたように、6月は1,000戸が予定されていたのですが、流石に上ブレしました。
ただ、それでも例年6月の2,000戸台には遠く及びませんし、まだまだ反動(※)と言えるようなレベルではないですね。
※緊急事態宣言解除後からお盆前までの6~8月には4~5月の反動が表れてしかるべきだと思っています。
ただ、発売戸数よりも気になったのは在庫数であり前月末から384戸も減少しているのはちょっとしたサプライズと言っていいかもしれません。まだまだ緊急事態宣言明けでまとまった数の第1期を行うまでには至らず新規販売よりも在庫に流れた("流した"とも言う…)側面もありそうですね。
まだまだ低調な数字ではあるのですが、相変わらず高めの契約率(求められている以上に物件を供給しないコロナ禍の特徴です)を保っていますし、在庫数の減少も含めると平時の状況に多少は近づいた印象にはなります。
なお、6月の主な供給物件は前月の記事で言及したブリリアタワー有明ミッドクロス(第1期57戸)、パークホームズ柏タワーレジデンス(第1期80戸)、パークシティ柏の葉キャンパスサウスマークタワー(第1期80戸)あたりになります。特に千葉の2件は千葉県全体の数字(特に価格上昇)に大きな影響を与えていますね。
恒例の億ション比率は7.4%ほどで前月の11.2%ほどではないものの、やはり高めの水準になっています。
前月の記事で言及したようにコロナ禍という不安定な状況下ではどちらかと言うと富裕層の方がアクション(マンション購入)を起こしやすいことに起因しているものと思います。
今月に関しては億ションだらけのリーフィアレジデンス上原の影響がそれなりにはあると思いますが…。
次月に言及する前に価格についてちょこっと。
相変わらず下がらん新築価格ですが、中古に関しても下落が見られない状況です。レインズレポートによると6月の首都圏の中古マンション㎡単価(成約)は前年同月比で1.4%上昇しています。まじかよ…。
4月こそ前年同月比-4.5%と落ち込みましたが(平均築年数が結構高かったので実質的にはもっと下落率は小さいと考えられます)、5月は+0.4%でしたし、取引件数減の影響(5月は前年比4割弱の減少、6月は1割強の減少。普通に考えればまだ一時的にとは言え需要が減った分価格は下がるはず)が感じられないのは不思議ですね。
中古戸建の価格はいずれも前年同月比で4月がおよそ-13%、5月が-16%、6月でも-4%と明確にコロナの影響が出ていることからしてもこの中古マンションの数字は本当に凄いことだと思います。戸建に比してマンション人気が年々高まっているのは確かではありますが、そんなんでは説明がつかないレベルの差が出ていることにちょっとひきますね…。
基本的に中古マンションは新築マンションの価格に引きずられるものなので粘り強い新築価格が強く影響してのものだとは思いますがそれにしても…。
ちなみに、コロナ禍による中古市場の分析を近いうちにやろうと思っております。
さて、来月(7月)ですが、やはり4~5月の反動らしいものが出てくるかどうかがポイントでしょうか。
不動産経済研究所は1,500戸を見込んでいるとのことですが、今月同様に多少上ブレする可能性が高いように思います。
現時点まででもザ・パークハウス市谷加賀町レジデンスの第1期1次118戸を筆頭に新規(第1期)の供給が活発化してきており、伸びる(反動が出る)余地があると思います。最近はまた感染者数が増えているので今後の世論・政策・対策次第のところも少なからずありますけどもね…。
関連記事
- 2020年8月の首都圏マンション発売戸数
- 2020年7月の首都圏マンション発売戸数
- 2020年6月の首都圏マンション発売戸数
- 2020年5月の首都圏マンション発売戸数
- 2020年4月の首都圏マンション発売戸数