グローリオレジデンス新丸子【かなりクセのある3LDK】9階64㎡6,340万円(坪単価327万円)

グローリオレジデンス新丸子。

所在地:神奈川県川崎市中原区上丸子八幡町1485-17他(地番)
交通:新丸子駅徒歩6分、武蔵小杉駅徒歩12分(JR南武線。他は13~14分)
用途地域:近隣商業地域
階建・総戸数:13階建、48戸

昨年から分譲中のジオ新丸子にほど近いポジションで、そのジオの記事で書いたように近年はあまり分譲マンションが誕生していなかったエリアになります。

当物件のポジションもジオ同様にリバーフロントでこそないものの、多摩川河川敷まで至近、かつ、東向き住戸や北向き住戸などからは多摩川が望める利便性と環境面を両立したポジションになってきます。
こちらはジオよりも少しだけ武蔵小杉駅界隈が近いことで交通・買物利便性はさらに高いものと言えますね。

総戸数100戸超のスケールがあったジオのようなスケール感はないものの、小ぶりな物件ゆえの全戸角住戸設計や歪な敷地形状を逆手にとった特色あるランドプランにも注目出来る物件になります。

公式ホームページ
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お部屋は64㎡の3LDK、北西角住戸です。多摩川は当物件の北東方向を流れているので通常であれば当住戸からはあまりリバービューにはなりません。しかしながら、北方向はわりと広域に渡り高い建物が少なくなっており、この階でも多摩川方向への視界が抜けるポジションになります。
西側も新丸子駅付近まで高い建物がないため視界的な魅力がわりと高いお部屋になりますね。

間取りとしては、物件内では最も大きな唯一の60㎡台になります。
そのように視界面では上々のポジションではあるものの、LDは西向きの一面採光でしかないですし、南側のコスモ新丸子アクアフロントの影響があるとはいえ、3LDKにするのであれば南東角や南西角の方が向いていた印象にはなります。

特に南東角はこちらよりもリバービュー感がありますし、南東方向からの日照も十分に得られますんで…。

そもそも当物件は30~60㎡台(50㎡台の2LDK中心)というプランニングで、やや消極的な印象を受けるものになります。近年のマンションの売れ行きの悪さからすればこのような小ぶりなプランでお茶を濁すのも分からんではないものの、通学区の上丸子小学校が徒歩4分となるポジションですし、この立地ならばもう少し面積帯が大きい方がフィットしていた印象ではありますね。
言わずもがな、そのようにすると販売単価を追求しにくくなるのだとは思いますが…。

間取りの細かな点では、やはりその一面採光のLDが残念ですね。専有面積のわりに収納がかなり充実していることとの兼ね合いはあるものの、LD単体では9.3畳しかなく胸を張って3LDKと言うには少々厳しいプランになっています。

洋室3室は6畳・4畳・3.7畳というなかなかに微妙な組み合わせですし、結構クセのあるプランという印象ですね(この洋室構成にピンと来た方にはいいと思います)。

坪単価は327万円。低層階は290万円ほどであり、視界抜けがしっかりと考慮された感のある水準です。
ただ、北方向は多摩川までかなり距離があり、今後、その間に同じような高さのマンションなどが立ってしまう可能性は十分にあることを考えるともう少し目に優しい水準であって欲しかったですね。

ジオ新丸子の上層階角住戸に匹敵する水準で、良いとは言えない日照面などを加味しもう少し頑張って欲しかったところですが、64㎡まで面積を絞っているぐらいですので単価はやはり期待しづらいところではあるでしょう。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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