レジデンスコート吉祥寺【奥行あるバルコニーとタイル貼の廊下】2階71㎡6,680万円(坪単価313万円)
設計(及びデザイン)は尾崎建築設計、施工は福田組です。
尾崎建築設計はちょっと前までオープンハウスのオープンレジデンシアシリーズに頻繁に携わっていた会社で、確かにどことなくオプレジ風の印象もあったりするのですが、エントランス周りに天然石をはじめとした質感豊かなマテリアルを多用しているあたりは住友商事のクラッシィハウスのそれですし、バルコニー戸境(住戸境)をしっかりとマリオン(コンクリート)で区切った重厚感のある外観も評価出来る点です。
当物件の土地は以前住友グループの社宅「住友武蔵野荘」のあったところですし、一低エリアの低層レジデンスに相応しいその歴史ある地を受け継ぐ佇まいという印象ですね。
一方、大半が一低になる4階建ということで敷地にゆとりを設けづらくなっており空地率は約31%しかありません。そのため、エントランス周りにもう少しゆとりがあって欲しかった印象ではあるものの、このポジションであれば仕方ないところではあるのかなと。
前回のレジデンスコート吉祥寺。
公式ホームページ

お部屋は70㎡超の3LDK、南向き中住戸です。南側は五日市街道沿いに2~3階建の建物が隣接しているので、視界的には芳しくありません(前回の記事で書いたように将来的には全く異なるものになる可能性を秘めています)。
ただ、日照的には悪くなく、将来的にも妨げられる可能性は低いでしょう。
間取りは田の字プランがベースではあるものの、バルコニーをL字、また、廊下をタイル貼にするなどの工夫がなされているあたりに好感の持てるプランです。
特にL字のバルコニーはLD正面方向に2.65mもの奥行を出せているのでLDからバルコニーにかけての空間的な広がりが期待出来ますね(上階も同様に凸になっており、下階にとっては庇が大きく出ていることになるので日照が室内に入りづらくはなるのですが、夏場はむしろ入ってこない方が良いですしこのぐらいならば問題ないでしょう)。
洋室3の扉は完全に開け放つことの出来る方立ての小さなウォールドアで、やはり5枚分の連窓サッシとなっているのも素晴らしいですね。
坪単価は313万円。視界面で難があるなりの水準です。3階だと330万円ほどになってきますので、そこそこの差がありますね。
けして安い水準ではないものの、開口部や廊下周りに加え、以下のような設備面でも充実した物件で、室内のグレード感は近年のこの単価帯の物件にしては高くなっています。そういった面を重視したい方にとってはより検討しやすい水準ではあるでしょうか。
設備仕様面は、総戸数52戸ながらディスポーザーが付いています。
また、食洗機、トイレ手洗いカウンター、側面まで張りおろしの天然石のキッチン天板、そしてタイル貼の廊下(トイレと洗面所も)という充実した仕様になります。
管理費は262円/㎡。外廊下ですが、一般的なスケールながらディスポーザーを採用しているわりにはリーズナブルな方だと思います。
駐車場は全14台で、うち2台が平置、残りの12台が機械式です。
◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。
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