リビオ世田谷松原【小ぶりながら個性あるデザインとランドプラン】1階60㎡6,598万円(坪単価364万円)

続けて、リビオ世田谷松原。

設計・施工は新日本建設、デザイン監修は南條設計室です。
デザイン、ランドプラン共にかなり個性を感じる物件になります。

近年、日鉄興和不動産は実績豊富な南條設計室を起用することが多く、年々デザイン性を高めている印象ではあるのですが、その多くは”リビオレゾン”ですし、こういった住宅街に位置するファミリー仕様の”リビオ”に南條設計室が携わったのはリビオ四谷ぐらいでしょうか。

当物件の個性豊かなデザインはそのリビオ四谷以上と言えるかもしれません。前回の記事で書いたように、南に面したエントランス上部に位置した角住戸のバルコニー部分に設けられた有孔ブロックの設えが非常に印象的で、グラウンドレベルから階段を数段上るところに設けられたそのエントランス周りのデザインは非常に素敵なものです。

敷地南側はそのエントランス周りと東側の細い部分(駐輪場と駐車場への動線になっている)しか接道しておらず、南向き住戸が少なく東西南北全てに住戸が設けられたフロアプランからは敷地形状なりの苦しさを感じずにはいられないのですが、北向きには30㎡台を多くするなどそのランドプラン(からくる特徴ある佇まい)すらも個性と感じることの出来る工夫豊かな物件という印象ですね。

前回のリビオ世田谷松原

公式ホームページ
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お部屋は60㎡の1LDK+S、西向き住戸です。ポジション的には”中位置”になるのですが、南側の共用廊下沿いにサービスバルコニーを設けたという珍しいケースです(結局は採光基準を満たすことが出来ずサービスルームになっているのでこうする必要があったのかは少々疑問ですが…。一般的な共用廊下側の開口部で良くない??)。なお、西側正面の隣接地は戸建なので、1階住戸でも日照はそこそこ得られますね。

間取りは、やはりしっかりとした大きさの専用庭があるのが最大のポイントになるでしょう。
わりと奥行のある専用庭で、2LDK(実質)にしては大き目の60㎡にその+α空間があることでゆとりを感じやすいと思います。収納もかなり充実したプランですしね。

一方、LDKは入口付近がクセのある設計で、L字のキッチン周りにかなりゆとりがあるので好みの分かれるところかとは思います。キッチン周りを充実させたい方には良いでしょうね。

LD単体では少々小ぶりではあるものの、洋室1の引き戸もやはりきれいに開け放つことが出来るので空間的な広がりの得やすいプランになります。

坪単価は364万円。2LDK(実質)としてはやや面積が大きいためグロスはそこそこ嵩んでいるものの、1階住戸でも日照が得られる悪くないポジションですし、単価的にはこんなものでしょうね。

戸建ではこういった面積のプランは難しいですし、交通利便性と住環境を両立させつつ庭が欲しい方にとっては数少ないプランと言えるでしょう。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはありません。ただ、食洗機、ミストサウナ、天然石のキッチン天板、トイレ手洗いカウンターなどはそろっており単価帯なりのものと言えます(30㎡台などの一部住戸除く)。

管理費は279円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、総戸数46戸の小ぶりなスケールということもありやや高めの水準ですね。

駐車場は全6台で身障者用1台のみが平置、残りの5台が機械式になります。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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