アークマーク王子本町【珍しい立地、意外にも高いデザイン性】2階56㎡5,090万円(坪単価303万円)
アークマーク王子本町。
所在地:東京都北区王子本町2-10-12
交通:王子駅徒歩9分、王子駅前駅前徒歩10分、十条駅徒歩12分
用途地域:近隣商業地域、第一種住居地域
階建・総戸数:8階建、54戸(非分譲住戸41戸含む)
非分譲住戸と表示されているのはワンルームであり、当物件はそもそもランドアークという会社が手掛けたものになります(今回取り上げる50㎡台のプランはステラホームが取得しての分譲)。
「アークマーク」というブランドは初めて聞きましたし、ブランド力やスケール感にはどうしても欠けてはしまいますが、立地はなかなか特徴的です。
王子駅付近からは標高にして約20mほど高いところにあるので駅徒歩9分以上の労力が必要にはなってくるものの、再開発が進行中の十条駅も徒歩圏(アプローチも高低差が少ない)になるポジションで、何よりも周辺環境に魅力がありますね。
近隣には大規模な北区中央公園、名主の滝公園、音無親水公園、少し足をのばせば飛鳥山公園と非常に魅力的な公園が勢揃いしたポジションになります。
また、近隣には中央図書館、北区役所、スーパーも複数といった感じで利便性とのバランスも高いものがありますね。
このエリアは分譲マンションが少ないですし、余計に魅力を感じるところもあるでしょう。
設計はアトリエティープラス、施工はリンク・トラストで今夏竣工したばかりの完成売りになります。
スケール的に小ぶりな物件ですし、多くがワンルームとなることからデザイン面はあまり期待していなかったのですが、エントランス周りは意外にもかなり力が入っています。
エントランス周囲の質感豊かなマテリアルが良い味わいを出していますし、ライン上の間接照明による演出が施されたエントランスホールも個性を感じるデザインで良いと思います。
一方で外観はありがちな感じですが、共用廊下はシックなトーンの内廊下ですし、ワンルームではなく今回販売されるような面積帯(価格帯)のお部屋でもチープに感じないレベルの分譲マンションらしさがあるのは良い材料でしょう。
公式ホームページ

お部屋は56㎡(メーターボックス含む)の2LDK、南西向き中住戸です。低層階なので視界抜けは得られないものの、南側は2~3階建の戸建エリアになるので日照に関しては良好なポジションになります。
間取りは、都内では平均的な50㎡台中盤の2LDKになるのですが、玄関廊下を限界までコンパクトにすることで効率性を高めているのでこの面積帯のプランの中では有効面積が大きい部類のプランになりますね。
LD単体で10.5畳確保出来ている上、収納もかなり充実させることが出来ています。
このプランに限らず大半がワンルームマンションらしくバルコニーの奥行が短い設計になっているのはちょっと残念ですけどもね。
バルコニー設計に余裕がないためか、バルコニー内に柱をアウトフレーム化出来ていないので柱の食い込みも目立ってしまっています。柱の食い込みに伴い窓際上部に梁も食い込んでいるため、ベッドルーム2の引き戸の方立てが大きくなってしまうという弊害も生じますね。
坪単価は303万円。物件全体で言うと280~340万円ほどのわりと幅のあるレンジになっています。13戸とは言え全戸50㎡台のため単価差を小さくすると価格レンジが小さくなってしまうことも加味しての価格設定という印象ですね。
最寄駅は異なりますが、坪単価300万円前後のお部屋は先日取り上げたばかりのヴァースクレイシア東十条の50㎡台と近い価格設定にあり、やはりブランド感などに欠けるなりの水準ではあるように思います。こちらはヴァースクレイシアよりも大分デザイン性が高いですし、床暖房も付くなど設備面もいわゆる分譲マンションに近いですからね。
設備仕様面は、小規模ですのでディスポーザーはむろんありません。食洗機やトイレ手洗いカウンターもありませんが、床暖房はしっかりと付いていますし、浴室のフラットラインLED照明なども含め分譲マンションらしさを感じるものです。
ちなみに、二重床ではあるものの、床スラブ厚は一般的な200mmよりも薄い180mmでこのあたりはベースがワンルームマンションらしい点になります。
管理費は300円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の小規模物件ということもあってかやや高めです。この水準で内廊下に冷暖房付(換気のみではないということ)だったらリーズナブルな印象ではありますが、難しそうですね。
なお、こういったワンルームベースのマンションではよくあることですが、当初の修繕積立金は50円/㎡と一般的な大手デベロッパーなどの分譲マンションに比べると半分程度の設定になっています(投資用ワンルームマンションの採算を良く見せ売りやすくするため)。そのため、将来的なことを加味すると早々に値上げが必要になりますのでそこいらへんを肝に銘じて検討する必要があるのは言うまでもありません。
駐車場は身障者用を含む6台ということでワンルームが大半の物件にしては台数が用意されています。
◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。
所在地:東京都北区王子本町2-10-12
交通:王子駅徒歩9分、王子駅前駅前徒歩10分、十条駅徒歩12分
用途地域:近隣商業地域、第一種住居地域
階建・総戸数:8階建、54戸(非分譲住戸41戸含む)
非分譲住戸と表示されているのはワンルームであり、当物件はそもそもランドアークという会社が手掛けたものになります(今回取り上げる50㎡台のプランはステラホームが取得しての分譲)。
「アークマーク」というブランドは初めて聞きましたし、ブランド力やスケール感にはどうしても欠けてはしまいますが、立地はなかなか特徴的です。
王子駅付近からは標高にして約20mほど高いところにあるので駅徒歩9分以上の労力が必要にはなってくるものの、再開発が進行中の十条駅も徒歩圏(アプローチも高低差が少ない)になるポジションで、何よりも周辺環境に魅力がありますね。
近隣には大規模な北区中央公園、名主の滝公園、音無親水公園、少し足をのばせば飛鳥山公園と非常に魅力的な公園が勢揃いしたポジションになります。
また、近隣には中央図書館、北区役所、スーパーも複数といった感じで利便性とのバランスも高いものがありますね。
このエリアは分譲マンションが少ないですし、余計に魅力を感じるところもあるでしょう。
設計はアトリエティープラス、施工はリンク・トラストで今夏竣工したばかりの完成売りになります。
スケール的に小ぶりな物件ですし、多くがワンルームとなることからデザイン面はあまり期待していなかったのですが、エントランス周りは意外にもかなり力が入っています。
エントランス周囲の質感豊かなマテリアルが良い味わいを出していますし、ライン上の間接照明による演出が施されたエントランスホールも個性を感じるデザインで良いと思います。
一方で外観はありがちな感じですが、共用廊下はシックなトーンの内廊下ですし、ワンルームではなく今回販売されるような面積帯(価格帯)のお部屋でもチープに感じないレベルの分譲マンションらしさがあるのは良い材料でしょう。
公式ホームページ

お部屋は56㎡(メーターボックス含む)の2LDK、南西向き中住戸です。低層階なので視界抜けは得られないものの、南側は2~3階建の戸建エリアになるので日照に関しては良好なポジションになります。
間取りは、都内では平均的な50㎡台中盤の2LDKになるのですが、玄関廊下を限界までコンパクトにすることで効率性を高めているのでこの面積帯のプランの中では有効面積が大きい部類のプランになりますね。
LD単体で10.5畳確保出来ている上、収納もかなり充実させることが出来ています。
このプランに限らず大半がワンルームマンションらしくバルコニーの奥行が短い設計になっているのはちょっと残念ですけどもね。
バルコニー設計に余裕がないためか、バルコニー内に柱をアウトフレーム化出来ていないので柱の食い込みも目立ってしまっています。柱の食い込みに伴い窓際上部に梁も食い込んでいるため、ベッドルーム2の引き戸の方立てが大きくなってしまうという弊害も生じますね。
坪単価は303万円。物件全体で言うと280~340万円ほどのわりと幅のあるレンジになっています。13戸とは言え全戸50㎡台のため単価差を小さくすると価格レンジが小さくなってしまうことも加味しての価格設定という印象ですね。
最寄駅は異なりますが、坪単価300万円前後のお部屋は先日取り上げたばかりのヴァースクレイシア東十条の50㎡台と近い価格設定にあり、やはりブランド感などに欠けるなりの水準ではあるように思います。こちらはヴァースクレイシアよりも大分デザイン性が高いですし、床暖房も付くなど設備面もいわゆる分譲マンションに近いですからね。
設備仕様面は、小規模ですのでディスポーザーはむろんありません。食洗機やトイレ手洗いカウンターもありませんが、床暖房はしっかりと付いていますし、浴室のフラットラインLED照明なども含め分譲マンションらしさを感じるものです。
ちなみに、二重床ではあるものの、床スラブ厚は一般的な200mmよりも薄い180mmでこのあたりはベースがワンルームマンションらしい点になります。
管理費は300円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の小規模物件ということもあってかやや高めです。この水準で内廊下に冷暖房付(換気のみではないということ)だったらリーズナブルな印象ではありますが、難しそうですね。
なお、こういったワンルームベースのマンションではよくあることですが、当初の修繕積立金は50円/㎡と一般的な大手デベロッパーなどの分譲マンションに比べると半分程度の設定になっています(投資用ワンルームマンションの採算を良く見せ売りやすくするため)。そのため、将来的なことを加味すると早々に値上げが必要になりますのでそこいらへんを肝に銘じて検討する必要があるのは言うまでもありません。
駐車場は身障者用を含む6台ということでワンルームが大半の物件にしては台数が用意されています。
◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。
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