ザ・パークハウス鎌倉【新エアロテック初採用】1階93㎡10,900万円(坪単価388万円)
続けて、ザ・パークハウス鎌倉。
設計・施工は東急建設、デザイン監修は坂倉建築研究所です。
読者の方ならばお分かりかと思いますが、坂倉建築研究所は高額物件の実績が豊富なデザイナーなのはもちろんのことル・コルビュジエの弟子である坂倉準三が創設した歴史ある設計事務所で、鎌倉には坂倉準三の代表作として有名な旧神奈川県立近代美術館(現鎌倉文華館鶴岡ミュージアム)がありますので、坂倉建築研究所以上に相応しい会社はないと言っても過言ではありません。
デザイン面での最大の特長は、各階の庇による美しい水平ラインでしょうか。
水平ラインの美しいザ・パークハウスというと私の中ではザ・パークハウス六番町なのですが、当物件はそれに匹敵するもので、木目調の庇裏、庇の側面をダークな色合いとした繊細なデザインは惚れ惚れします。
敷地面積は1,100㎡ちょっとであり、けして大きなものではないのですが、エントランスに結界となるであろう立派なゲートを設け、かつ、奥行あるクランクインとなったエントランスアプローチも申し分ないものです。
最上階フロアがまさにペントハウスな設計になっていたブリリア鎌倉御成町と比べると最上階周りのデザインは少々寂しい印象ではあるものの、全体として見た場合のクオリティはやはり非常に高いものがありますね。
駐車場は機械式ながら23台の100%、かつ、内廊下設計ながら随所に吹抜を設けたフロアプランなども評価出来る点になります。
前回のザ・パークハウス鎌倉。
公式ホームページ

お部屋は93㎡の2LDK、東向き中住戸です。若宮大路沿いから入るエントランスのある1階住戸なのですが、こちら東側はそちらに比べ若干グラウンドレベル(細い道路)が高くなっており、地階とは言わずともドライエリアがあるように多少の閉塞感は伴います。
ただ、東側は道路の先も戸建ですし、道路の手前には敷地内の植栽も施されますのでけして悪いポジションではないと思いますね。
間取りはこのポジションでも90㎡超という立派な大きさで、上述のように内廊下に吹抜を組み合わせることで内側の洋室にも開口部を確保していますしスパンのわりにしっかりと幅のある開口部が設けられたLDも悪くありません。
そして、最大のポイントは新エアロテックでしょう。
三菱地所は従前ザ・パークハウスグラン南青山、ザ・パークハウス二子玉川碧の杜など限られた高額物件で全館空調システムとしてエアロテックを導入していましたが、この新エアロテックはマンションでは初の試みとなるもので、従来の天井部を使ったエアロテックとは異なり床下空間を活用することでコスト低減と快適性をさらに高めたものになります。
全熱交換器と大型室内機を用い床の吹出口から冷暖房を行うと同時に床下から床を介して直に作用させる方式は昨今のプラウドで採用が増えている床快フルと類似するものです。
ご参照)プラウドタワー亀戸クロス。
ただ、こちらは各室ごとに温度調節出来ることが謳われており、いわゆるVAV(可変風量制御装置)、つまり各室のコントローラーによって吹出口からの風量調整が可能になっているようですね。
一方、床快フルは玄関の天井裏に室内機が備わっていたのに対しこちらは廊下に面した位置の床置型になるのでその分の面積消費がやや気になりはするものの、この物件に関して言えば大きなお部屋ばかりですので特に気にはならないでしょう。
こういった全館空調システムはやはり面積の大きな住戸でこそ活きやすいと思いますし、このエリアこの物件だと比較的高齢の方のニーズが多いと思いますのでヒートショックを防ぐ意味でもフィットしているように思います。
坪単価は388万円。視界面や日照面が考慮されたお値段設定ではあるものの、いわゆる地下感まではないのでこういった坪単価300万円台のお部屋に関してはこのご時世にしては現実的なお値段設定と感じますね。面積がかなり立派なのでこの単価でも優に億を超えてしまうわけですが、こういった東向きは駅前ながら静かでしょうし、ニーズはあるでしょう。
設備仕様面は、食洗機やトイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、小規模でもしっかりとディスポーザーが付いています。
なお、新エアロテックが採用されたマンションなので床暖房はありません。エアコンは室内に露出しておらず床の吹出口のみというスッキリ設計です。
管理費は436円/㎡。総戸数23戸ですが、平均専有面積123㎡ですので一般的な総戸数50戸近いスケールはあるでしょう。
ただ、ディスポーザー付の内廊下設計ということでかなり高額ですね。購入者の余裕のある懐具合にかこつけて若干足元を見ている感はあります。
◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。
設計・施工は東急建設、デザイン監修は坂倉建築研究所です。
読者の方ならばお分かりかと思いますが、坂倉建築研究所は高額物件の実績が豊富なデザイナーなのはもちろんのことル・コルビュジエの弟子である坂倉準三が創設した歴史ある設計事務所で、鎌倉には坂倉準三の代表作として有名な旧神奈川県立近代美術館(現鎌倉文華館鶴岡ミュージアム)がありますので、坂倉建築研究所以上に相応しい会社はないと言っても過言ではありません。
デザイン面での最大の特長は、各階の庇による美しい水平ラインでしょうか。
水平ラインの美しいザ・パークハウスというと私の中ではザ・パークハウス六番町なのですが、当物件はそれに匹敵するもので、木目調の庇裏、庇の側面をダークな色合いとした繊細なデザインは惚れ惚れします。
敷地面積は1,100㎡ちょっとであり、けして大きなものではないのですが、エントランスに結界となるであろう立派なゲートを設け、かつ、奥行あるクランクインとなったエントランスアプローチも申し分ないものです。
最上階フロアがまさにペントハウスな設計になっていたブリリア鎌倉御成町と比べると最上階周りのデザインは少々寂しい印象ではあるものの、全体として見た場合のクオリティはやはり非常に高いものがありますね。
駐車場は機械式ながら23台の100%、かつ、内廊下設計ながら随所に吹抜を設けたフロアプランなども評価出来る点になります。
前回のザ・パークハウス鎌倉。
公式ホームページ

お部屋は93㎡の2LDK、東向き中住戸です。若宮大路沿いから入るエントランスのある1階住戸なのですが、こちら東側はそちらに比べ若干グラウンドレベル(細い道路)が高くなっており、地階とは言わずともドライエリアがあるように多少の閉塞感は伴います。
ただ、東側は道路の先も戸建ですし、道路の手前には敷地内の植栽も施されますのでけして悪いポジションではないと思いますね。
間取りはこのポジションでも90㎡超という立派な大きさで、上述のように内廊下に吹抜を組み合わせることで内側の洋室にも開口部を確保していますしスパンのわりにしっかりと幅のある開口部が設けられたLDも悪くありません。
そして、最大のポイントは新エアロテックでしょう。
三菱地所は従前ザ・パークハウスグラン南青山、ザ・パークハウス二子玉川碧の杜など限られた高額物件で全館空調システムとしてエアロテックを導入していましたが、この新エアロテックはマンションでは初の試みとなるもので、従来の天井部を使ったエアロテックとは異なり床下空間を活用することでコスト低減と快適性をさらに高めたものになります。
全熱交換器と大型室内機を用い床の吹出口から冷暖房を行うと同時に床下から床を介して直に作用させる方式は昨今のプラウドで採用が増えている床快フルと類似するものです。
ご参照)プラウドタワー亀戸クロス。
ただ、こちらは各室ごとに温度調節出来ることが謳われており、いわゆるVAV(可変風量制御装置)、つまり各室のコントローラーによって吹出口からの風量調整が可能になっているようですね。
一方、床快フルは玄関の天井裏に室内機が備わっていたのに対しこちらは廊下に面した位置の床置型になるのでその分の面積消費がやや気になりはするものの、この物件に関して言えば大きなお部屋ばかりですので特に気にはならないでしょう。
こういった全館空調システムはやはり面積の大きな住戸でこそ活きやすいと思いますし、このエリアこの物件だと比較的高齢の方のニーズが多いと思いますのでヒートショックを防ぐ意味でもフィットしているように思います。
坪単価は388万円。視界面や日照面が考慮されたお値段設定ではあるものの、いわゆる地下感まではないのでこういった坪単価300万円台のお部屋に関してはこのご時世にしては現実的なお値段設定と感じますね。面積がかなり立派なのでこの単価でも優に億を超えてしまうわけですが、こういった東向きは駅前ながら静かでしょうし、ニーズはあるでしょう。
設備仕様面は、食洗機やトイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、小規模でもしっかりとディスポーザーが付いています。
なお、新エアロテックが採用されたマンションなので床暖房はありません。エアコンは室内に露出しておらず床の吹出口のみというスッキリ設計です。
管理費は436円/㎡。総戸数23戸ですが、平均専有面積123㎡ですので一般的な総戸数50戸近いスケールはあるでしょう。
ただ、ディスポーザー付の内廊下設計ということでかなり高額ですね。購入者の余裕のある懐具合にかこつけて若干足元を見ている感はあります。
◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。
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