ピアース神楽坂ヒルズ【ガラスボックスな透明感】4階39㎡5,740万円(坪単価490万円)

続けて、ピアース神楽坂ヒルズ。

設計は庵都市建築設計事務所、施工は合田工務店、デザイン監修はJWA建築・都市設計です。

設計・施工はお隣のピアース神楽坂レジデンス同様ですが、デザイン監修は異なりますね。レジデンスのウイ・アンド・エフヴィジョン以上に近年のモリモトの物件に起用されることの多いJWAはガラス面の扱いに特に秀でている印象があり、当物件もバルコニー周りが絶品です。

バルコニー床の側面からガラス手摺が立ち上がっているので、外観に透明感がありますし、バルコニーのコーナー部分の際までもしっかりとガラスが入った”ガラスボックス”のようなこのバルコニーの存在感はかなり高いものとなることでしょう。

当物件はけして大きくなかったレジデンスよりもさらに小さく、エントランス周りもレジデンス同様にこじんまりとした印象ではあるものの(モリモトの物件はこういった小規模でも2層吹抜のエントランスだったりスケール感のある共用部があることが珍しくない)、質感豊かなマテリアルや間接照明を用いたエントランス周りのデザインはやはりJWAらしい素敵なものになっているとは思います。

前回のピアース神楽坂ヒルズ

公式ホームページ
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お部屋は39㎡の1LDK、北向き中住戸です。建築基準法上の3階住戸ですので低層階にはなります。ただ、前回の記事で書いたように北傾斜のポジションであり、北側はさらに標高の低い土地に3階建が立っている感じでこの階でもそれを越えるぐらいの高さになるので悪いポジションではないでしょう。

間取りは40㎡に満たない1LDKですが、駅徒歩2分の地の北向き(日照がほとんど期待出来ない)に相応しいプランといったところです。昨年のレジデンスにもこういった大きさのプランが多く存在していましたね。

バルコニー側の柱が食い込んだ設計のため室内窓際の梁の食い込みも気にはなるものの、マスターベッドルームのウォールドアはストレージの前に扉が収納できるタイプで、専有面積のわりに空間的な広がりに期待出来るプランではあるでしょうね。

収納も結構充実していますし、地階に全戸分のトランクルーム(専有面積外)を完備しているあたりも1つの魅力と言えるでしょう。

坪単価は490万円。日照は期待できないものの、前建の影響の小さなポジションになるので昨年のレジデンスの価格設定と比べても大差ない印象(気持ち高め)になります。

ただ、レジデンス自体もやや強めの印象がありましたし、これら2物件はモリモトの物件にしては共用面でのスケール感がなく、モリモトの物件の中ではどちらかと言うと物件自体の差別化要素に欠ける方ではあるので、こういった低層階などはもう少し目に優しい水準であっても良かったようには思いますね。

まぁ、そのようなコンセプトも含め全てはやはり駅近(駅徒歩2分)あってのものなのだとは思いますが…。コロナ禍では違った嗜好の方も多少は増えてきてはいるようですが、駅近というだけでさしたる特徴がなくともそれなりに引き合いがあるものですんで…。

設備仕様面は、食洗機、トイレ手洗いカウンター、タイル貼の廊下・洗面・トイレ床など多くはレジデンス同様になるようです。ディスポーザーも同様にありません。

管理費は390円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の小規模物件ですので高いですね。こちらよりはスケールがあったとはいえレジデンスは296円/㎡でしたのでかなりの差があります。

なお、駐車場はありません。多くのオプレジ同様で、先ほどのような70㎡台の高額住戸にとっては特に残念な点ではありますね。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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