2020年7月の首都圏マンション発売戸数
不動産経済研究所の発表によると7月の首都圏のマンション販売は、
発売戸数2,083戸(前年同月比7.8%増)
1戸あたり価格6,124万円(前年同月比7.9%アップ)
契約率62.4%(前年同月比5.5ポイントダウン)
前月の記事で言及したように、コロナ禍で自粛ムードが再度高まるようなことがなければそろそろ4~6月の反動が出てくる頃ですので、やはり上ブレ(不動産経済研究所発表の次月見込に比べて)はしたのですが、それでも前年同月比を少し上回る程度に過ぎず、この程度では4~6月の減少分をカバー出来ていないのは明白な状況です。
コロナ禍の特徴として、”発売戸数の減少”と共に”契約率の上昇”があったのですが、ものの見事に発売戸数の増加と共に契約率が低下しており、コロナ前の低調な市況そのままと言った様相ですね(このタイミングで好況になるはずがないので、当たり前ではあるのですが…)。
実際、多くの物件を見ている中で7月は販売開始する物件が例年以上に多いと感じましたし、6月末に比べ在庫数が139戸減っているあたりからもしてもそれほど悪い印象はないものの、その後8月中旬までの間にさらに勢いが増している(反動が生じている)感はないですし、一部の注目度の高い物件を除いた多くの物件が厳しい状況にあるのは間違いないように思います。
なお、価格に関しては都区部の前年同月比22.8%アップが効いており、前月の記事でも名前を挙げたザ・パークハウス市谷加賀町レジデンスの第1期1次118戸が効いているのは間違いないところです。
恒例の億ション比率は6.9%ということで、全体の発売戸数が平時の水準に戻ると共にこちらも落ち着いてきた印象になりますが、それでもやや高めですね。
ちなみに、前月の記事で述べたように、中古マンション市場において”成約数減少の中での価格上昇”という事態が生じており非常に気になっているのですが(※新築マンションの単月は特定の大規模マンションの第1期などが全体の数字に大きな影響を及ぼしやすいので戸数にかかわらずそういった価格の上下動が生じることは何ら珍しくはないのですが、レインズによる中古市場のデータは"もともと存在している数多くのマンションがエリア問わず満遍なく成約した数字の積み重ね"で成り立っているので、コロナ禍でのこの状況は非常に違和感があるのです)、今月(7月)も成約件数の2.4%減に対し、単価が4.7%増ということで、その状況は変わらず続いているようです…。
コロナ禍で低調な新築から中古に流れることによって「成約増⇒単価高」ならばまだ分かるのですが、なんでこうなるんですかね…。中古戸建(7月)は「成約増⇒単価減」という悲しい感じなのに…。
さて、次月ですが、ザ・パークハウス三田ガーデンレジデンス&タワー、ブランズ代々木参宮橋、ローレルコート赤羽、パークホームズララ南船橋ステーションプレミア、ポレスター昭和記念公園あたりが目立った供給になるでしょうか。
スケールは大きくはないものの、神奈川では平均専有面積123㎡のザ・パークハウス鎌倉が全戸一括供給されますので神奈川の平均価格はとんでもないものになるでしょうね…。
戸数に関しては、例年の8月(お盆前後)に比べ販売開始する物件は増えていると感じるので(1物件あたりの戸数は多くはない)、例年8月に近いものになるのではないかと思っています。
発売戸数2,083戸(前年同月比7.8%増)
1戸あたり価格6,124万円(前年同月比7.9%アップ)
契約率62.4%(前年同月比5.5ポイントダウン)
前月の記事で言及したように、コロナ禍で自粛ムードが再度高まるようなことがなければそろそろ4~6月の反動が出てくる頃ですので、やはり上ブレ(不動産経済研究所発表の次月見込に比べて)はしたのですが、それでも前年同月比を少し上回る程度に過ぎず、この程度では4~6月の減少分をカバー出来ていないのは明白な状況です。
コロナ禍の特徴として、”発売戸数の減少”と共に”契約率の上昇”があったのですが、ものの見事に発売戸数の増加と共に契約率が低下しており、コロナ前の低調な市況そのままと言った様相ですね(このタイミングで好況になるはずがないので、当たり前ではあるのですが…)。
実際、多くの物件を見ている中で7月は販売開始する物件が例年以上に多いと感じましたし、6月末に比べ在庫数が139戸減っているあたりからもしてもそれほど悪い印象はないものの、その後8月中旬までの間にさらに勢いが増している(反動が生じている)感はないですし、一部の注目度の高い物件を除いた多くの物件が厳しい状況にあるのは間違いないように思います。
なお、価格に関しては都区部の前年同月比22.8%アップが効いており、前月の記事でも名前を挙げたザ・パークハウス市谷加賀町レジデンスの第1期1次118戸が効いているのは間違いないところです。
恒例の億ション比率は6.9%ということで、全体の発売戸数が平時の水準に戻ると共にこちらも落ち着いてきた印象になりますが、それでもやや高めですね。
ちなみに、前月の記事で述べたように、中古マンション市場において”成約数減少の中での価格上昇”という事態が生じており非常に気になっているのですが(※新築マンションの単月は特定の大規模マンションの第1期などが全体の数字に大きな影響を及ぼしやすいので戸数にかかわらずそういった価格の上下動が生じることは何ら珍しくはないのですが、レインズによる中古市場のデータは"もともと存在している数多くのマンションがエリア問わず満遍なく成約した数字の積み重ね"で成り立っているので、コロナ禍でのこの状況は非常に違和感があるのです)、今月(7月)も成約件数の2.4%減に対し、単価が4.7%増ということで、その状況は変わらず続いているようです…。
コロナ禍で低調な新築から中古に流れることによって「成約増⇒単価高」ならばまだ分かるのですが、なんでこうなるんですかね…。中古戸建(7月)は「成約増⇒単価減」という悲しい感じなのに…。
さて、次月ですが、ザ・パークハウス三田ガーデンレジデンス&タワー、ブランズ代々木参宮橋、ローレルコート赤羽、パークホームズララ南船橋ステーションプレミア、ポレスター昭和記念公園あたりが目立った供給になるでしょうか。
スケールは大きくはないものの、神奈川では平均専有面積123㎡のザ・パークハウス鎌倉が全戸一括供給されますので神奈川の平均価格はとんでもないものになるでしょうね…。
戸数に関しては、例年の8月(お盆前後)に比べ販売開始する物件は増えていると感じるので(1物件あたりの戸数は多くはない)、例年8月に近いものになるのではないかと思っています。
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