オープンレジデンシア飯田橋【間口は狭いが奥行あるエントランスアプローチ】34㎡3,998万円(坪単価385万円)

続けて、オープンレジデンシア飯田橋。

設計はクオリティ、施工は早野組です。

前回の記事で書いたように、敷地面積400㎡ちょっとの小規模物件である上に唯一接道している南面間口が短いので、エントランス周りにゆとりを設けるのが難しくなっています。

エントランスアプローチ(屋外)を建物1階部分にまで食い込むように確保することで深いアプローチを実現しているのは評価出来る点ですし、エントランス周囲や南面建物上部に天然石など素材感のあるマテリアルを多く用いたことで重厚感を意識しているあたりも悪くはありません。
ただ、如何せんこのスケール感では差別化要素と言うべきものを盛り込むは難しい印象ですね。

なお、共用廊下は内廊下設計が採用されています。

前回のオープンレジデンシア飯田橋

公式ホームページ
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お部屋は34㎡の1LDK、南東角住戸です。道路の向かい南側は当物件の5階相当程度の建物があるので視界は妨げられますが、この低層階でも日照は得られます。また、南東方向はその凸版印刷の敷地の空地(広場的空間)になっているので低層階でも悪いポジションではありません。

間取りは南北に長い敷地形状が少なからず影響した”縦長のプラン”ですね。

こういった大きさの1LDKにありがちなプランニングで、LDKの開口部を南側に確保出来ないあたりはやはり残念ですし、東面(妻面)の窓際上部の梁が影響し、ベッドルームの引き戸を東側の壁沿いに収納できる設計になっていないあたりも気になります。

上述のように内廊下設計となっている点は特徴の1つではあるのですが、幅がやや狭く、見ての通り向かいの住戸の玄関との距離がかなり近くなっているあたりも少々気になるところではあるでしょう。

坪単価は385万円。このご時世ですので、ここまで面積を絞っていることを考えれば魅力ある単価だと思います。小ぶりとは言えども1LDKがグロスで4,000万円未満というのはかなり少ないですからね。

ただ、この面積帯の1LDKの中でもプラン面で難があるのは確かであり、そのあたりがいくらか反映されてのものという印象ではあるでしょうね。

設備仕様面は、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗い器、フィオレストーンの水回り天板などがそろっており近年のこのスケール・単価帯の物件として大きな違和感のないものです。

管理費は377円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の小規模物件ということもあってか高めですね。管理形態も「通勤」ではなく、「巡回」ですからね。

駐車場は来客用の1台のみで平置になります。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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