レーベン八王子マークゲート【総戸数からは想像しにくいほどの豊かなアプローチ空間】58㎡3,709万円(坪単価213万円)

続けて、レーベン八王子マークゲート。

設計・施工は山田建設で、2017年のレーベン八王子グランドセージと同じですね。

外観はバルコニー周りに幾何学的な感じの不規則なデザインを採用したことでかなり動きのある繊細なものですし、二重線のようなマリオンを施すなどしているあたりからも結構存在感のある建物になるのではないでしょうか。

また、総戸数63戸の物件ながらエントランス周りのスケール感が際立つ物件で、”マークゲート”という少々大袈裟なネーミングがなされただけのことはありますね(近年のレーベンはこういったネーミングがなされることが多いので特別ここがという感じではありません)。

交差点方向となる敷地北西部には総戸数300~500戸クラスのタワマンと比べても遜色ないぐらいの優雅な広場状のアプローチ空間があり、当物件の"顔"となっています。

駅とは反対方向になりますし、"敷地形状及び敷地が交差点に隣接しているがゆえの施策(交差点に近い位置に建物は建てたくないし、交差点付近には車路も作れないので駐車場への動線は敷地南西部になる)"という印象ではあるものの、空地率が約65%と非常に高いことからも当物件の敷地にゆとりがあることは明らかです。また、エントランスホール内に隣接してラウンジも設けるなど内部空間も総戸数から受ける印象以上のものと言えますね。

前回のレーベン八王子マークゲート

公式ホームページ
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お部屋は57㎡の2LDK、西向き中住戸です。西側は桑並木通りで向かいも特段高い建物はないので圧迫感はなく低層階でも日照の得られるポジションです。サッシは二重サッシが採用されており防音面も万全ですね。

間取りはオーソドックスな居室配置の2LDKですが、玄関周りには少々気になる点があります。

洋室1の歪な形状はもちろんのこと、玄関とエレベーターホールの位置関係も微妙です。この位置と扉の開く向きからすると、玄関開けた際にエレベーター待ちの方がいると出る瞬間にちょうど玄関の中が見えてしまいますよね。
玄関前にわりとしっかりとしたアルコーブスペースが設けられているのは良い点ではあるのですが、もう少し配慮があっても良かったのかなと。

収納はやはり充実していますし、中住戸ながらLDのサッシが3枚分あるのも良い点でしょう。

坪単価は213万円。物件内で最も小さなお部屋でグロスもそれほど嵩まないことから低層階でもインパクトのある水準にはなっていません。ただ、効率性は高い方ですし、上述のように共用面での”違い”を出せている物件ではあるので違和感のある価格設定ではないでしょう。

設備仕様面は、ディスポーザー、水回りの天然石天板仕様、トイレ手洗いカウンターはありません。
ただ、食洗機に加え、ウルトラファインミスト、マイクロバブルトルネード、浴室テレビ、たからの水など特に浴室周りに力を入れた近年のタカラレーベン仕様で他デベロッパーの物件にはない特色のあるものと言えます。

管理費は219円/㎡(インターネット使用料含む)。ディスポーザーなしの外廊下ですが、そこまでスケールのある物件ではないですし、妥当な水準でしょう。

駐車場は身障者用を含む全16台と少々少なめではあるものの、豊かな敷地を活かし全て平置(うち9台は小型用)となっています。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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