藤沢ザ・タワー【駅徒歩4分×藤沢駅最高層】81㎡8,038万円(坪単価329万円)

藤沢ザ・タワー。

所在地:神奈川県藤沢市鵠沼石上1-10-1他(地番)
交通:藤沢駅徒歩4分(江ノ電のみ徒歩3分)
用途地域:商業地域
階建・総戸数:地上19階地下1階建、92戸

2018年から分譲中のグレーシア藤沢鵠沼同様に藤沢駅最高層(19階建)になります。総戸数200戸超のグレーシアよりもスケールでは劣る反面、駅距離では勝っており”駅近で最高層”というのは分かりやすい魅力ではあるでしょう。

グレーシア同様に屋上にはスカイテラスが設けられており、眺望らしい眺望が望めない低層階住戸にお住まいの方にも”最高層”ならではの魅力が享受できるようになっているあたりも抜け目がありません。

グレーシアの記事で言及したように、建物自体は低地に存在しているので、駅から離れた高台物件の上層階の方が標高的には高い位置にあったりもするわけですが、当物件は駅から真南に位置しており、ポジション的なランドマーク感も高くなっています。

なお、デベロッパーは清水総合開発×東京建物で、”ヴィーク”や”ブリリア”が付いていないことからもどちらかの持分が突出していることはないようですが、筆頭は清水総合開発になります。

そういう意味では、スーパーゼネコン清水建設による設計・施工であって欲しかったという思いはあるものの、19階建総戸数92戸と”タワー”と呼ぶには少々小ぶりな物件なので仕方ないところではあるでしょう。
※数年前までの「ヴィーク」はこれ以下のスケールの物件でも清水建設が起用されていることが少なくなかったのですが、2013~2014年あたりからの建築費高騰などが影響してかそれ以降は全く見なくなりました。

公式ホームページ
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お部屋は80㎡超の3LDK、南西角住戸です。駅前立地ですので10~15階建の物件はわりとたくさんありはしますが、この”最高層”物件の高層階住戸からならばそれらの影響を受けることなく、オーシャンビューが望めます。

海岸線までは近くはないですし、最高層とは言えども19階建なのでオーシャンビューがそこまで開放感の高いものかと言うと微妙なところではあるのものの、こちらの南西角は西方向に富士山も望めますし、藤沢駅界隈では最高レベルの眺望が楽しめるお部屋であることは間違いないでしょう。

間取りはそのようなポジションに相応しい物件内で最も大きなものになっています。
見ての通り高層階のグロス価格はかなりのものですのでもうちょっと面積を抑えるという選択肢もあったと思います。しかしながら、70㎡台前半ではこのポジションにしては小さ過ぎ、70㎡台後半は中途半端であり、ギリギリ80㎡台に乗せたこのプランニングは正解な気がしますね。

まぁ、この大きさでもう少し価格面を頑張ってくれれば…というところではあるのですが、上述のように眺望らしい眺望が得られるのは16~19階ぐらいですし、80㎡超のプランはこの南西角だけですので、少なからず”プレミアム”が乗っかった価格になるのは仕方のないところでしょう。

グレーシアの最上階には100㎡を優に超え、天井高なども高いまさにプレミアムなプランが設けられていましたので、そういったものと比べると一般的なものにはなるのですが、価格帯も全然違いますからね…。

プランに関しては「スーパーワイド(次記事で言及しますのでここではさらっと)」が掲げられたワイドスパンプランが特徴で、特に洋室3のウォールドアを開け放ったLDK+洋室3の二面採光の大空間の開放感はかなりのものですね。

南面・西面共にワイドなサッシとなっているのはもちろん素晴らしい点ですし、キッチンがアイランド型なのも大きな魅力になると思います。

“タワー”を名乗り、同じ19階建のグレーシアとの差別化を図るという意味では、こういった角住戸の頂点部には低層から高層までコーナーサッシ(バルコニーに面していない外観的にもインパクトのあるもの)を施すなどの取り組みがあっても良かったような気もしますけれどもね。

坪単価は329万円。高層に近い10階台前半でも坪単価280万円台といったところで、やはり眺望らしい眺望が出てくる高層階住戸はひと回り上の値付けがなされています。

ただ、グレーシアの最上階は100㎡超プレミアムや高い天井高などが加味された坪単価380万円ほどの水準で、グレーシアの100㎡超にくらべればこちらの方が潜在的なニーズが旺盛なのは間違いないところですし、シティテラス藤沢鵠沼のエアーズコートの上層階(プレミアム感のない”普通”の70㎡台)ですら坪単価350万円(いわゆる住不価格)を超えていましたので、この単価でもこのご時世を考えれば現実的な方ではあるでしょうね。

ちなみに、当物件は3階以上は最低68㎡のファミリータイプのみで構成されていますが、2階だけは30㎡台中心になっており、グロスが嵩まない30㎡台だと2階でも坪単価330万円ほどになっています。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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