リビオレゾン浅草【「南面アピール」しているわりには…】2階33㎡3,590万円(坪単価360万円)

続けて、リビオレゾン浅草。

設計はイクスアーク都市設計、施工は山田建設、そしてデザイン監修は南條設計室です。

南條設計室の担当は南條Victor雄吾氏で、既にこれまでも多くの実績があるようですがこうやって名前が表に出ているのはドレッセ都立大学に次いで2件目ですかね。最近の南條設計室は山形氏によるものも増えていますし徐々に世代交代が進んでいるのでしょうか。

ただ、当物件はここ最近の「日鉄興和×南條設計室」によるリビオレゾン上野リビオレゾン上野入谷ザ・テラスなどと比べると少々地味な印象にはなるでしょうか。

バルコニー周りの繊細さはやはり南條設計室らしいところではあるものの、南條設計室の物件の中では尖りに欠ける印象で、エントランス周りもシンプル過ぎる嫌いがあります。それらに比べスケールで劣る面はあれどそんなに小さな物件ではないですからね。

南條設計室デザインというだけで”色眼鏡”で見てしまっている部分があるのは否定しませんが…。

なお、屋上には居住者専用のスカイテラスが設けられているので、自住戸から花火が見えない方も花火大会を楽しむことが可能です。

前回のリビオレゾン浅草

公式ホームページ
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お部屋は33㎡の1LDK、南向き中住戸です。南側は接道していないですし、低層建物が多いとはいえ、流石にこの階では視界が妨げられてしまいます。ただ、日照はそこそこには得られるでしょう。

間取りは物件内で最も小さなものではありませんが、30㎡台前半の小ぶりな1LDKになります。

この面積帯だと一般的にスパンが確保しづらいものですし、スパン自体は一般的ではあるものの、柱位置が影響し洋室に開口部が確保出来ていないのは残念ですね。

先ほどの南東角もそうでしたが、この物件は”南面の魅力をアピールしている”にもかかわらず南面の開口部が全体的に貧弱なのはどうなのか…。デベロッパーの意向で南向き住戸率を高めた結果こうなったのだとは思いますが、こういった行灯部屋を見るともう少しなんとかならなかったのかと感じてしまいます。

坪単価は360万円。面積がちいさめでグロスが嵩まないことが考慮され、先ほどの上層階南東角と大差ないそれなりの水準になっています。ただ、このプランの上層階は坪単価400万円を超えてきますし、このご時世なりに違和感のある水準ではないでしょう。
30㎡台で比較するとデュオヴェール浅草と比べ1割弱高いのは気になりますが、ピアース浅草とはほぼ同じ水準ですね。ここの1LDKはデュオヴェールと同じで床暖房がないなど設備面が弱いことを考えるともう少し目に優しい金額でもおかしくなかった印象ではありますが…。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーがないのは当然ですが、水回りの天然石天板仕様どころか食洗機やトイレ手洗いカウンター(一部プラン除く)すらありません。
近い単価帯のリビオ蒲田ザ・ゲートもしかりでリビオシリーズらしい点ではあるのですが、この物件の1LDKには床暖房もありません…。

管理費は353円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下ですので小規模物件であることを考えれば悪い水準ではないでしょう。

駐車場は身障者用を含む全5台で全て平置になります。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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