プラウド荻窪三丁目【ほぼ30〜50㎡台というプランニング】2階38㎡4,978万円(坪単価428万円)

続けて、プラウド荻窪三丁目。

設計はIAO竹田設計、施工は興建社です。

IAO竹田設計は非常に有名ですが、興建社はプラウド以外の分譲マンションではほとんどお目にかかることがないゼネコンになります。
IAO竹田設計と興建社の組み合わせはプラウド府中美好町以来2物件目になるでしょうか。

ほとんどが30~50㎡台となる総戸数42戸のスケールしかないため、ランドプラン・共用面で空間的な豊かさは感じにくくなっています。

しかしながら、北側道路沿いのエントランス周りの設えに一切の手抜きは感じられません。2戸だけとは言え115㎡は坪単価600万円超(2億超)というお値段設定ですので当然といえば当然なのですが、坪単価500万円未満でグロスも大分一般的な水準である30~50㎡台のお部屋を検討される方にとってはこの高級感抜群の設えは魅力でしょう。

エントランス周りの基壇部は風合い豊かな天然素材をふんだんに用いた重厚感のあるもの、また、ライティングにもIAO竹田設計のセンスの良さと高い技術力を感じることが出来ます。

前回のプラウド荻窪三丁目

公式ホームページ
SnapCrab_NoName_2020-10-6_12-36-19_No-00.png
お部屋は38㎡の1LDK、北東角住戸です。北側・東側は同様に商業地域ですのでそこそこの高さのある建物があります。ただ、北側は接道しているので離隔はそれなりに図れていますね。

間取りは40㎡に満たないやや小ぶりな1LDKですが、無駄の少ないなかなか良く出来たプランだと思います。

洗面所をウォークスルーにすることで廊下を削減しつつ、洋室からLDを通らずに玄関にたどり着く動線も確保したもので、こういった正方形に近い1LDKでないとなかなか実現出来ないものになりますね。

いわゆる玄関框のないフラット設計で、どこまでを”玄関”とするかは人それぞれではあると思うものの、LDから洗面所に最短経路で行くには玄関部分を経由する必要があるあたりは少々無理しているとも言えます。
ただ、こういった小ぶりな面積帯で効率的ながらも動線豊かなプランというのは貴重であり、魅力はけして小さくないでしょう。

洋室1の扉が物入の前に引けるようになっているのも◎です。

坪単価は428万円。上層階は480万円前後という水準でそれなりの単価差が設けられています。

むろんグロスが嵩むファミリータイプならば低層階北向きでのこの単価は高いのですが、このような30㎡台ならば違和感はないでしょうね。

参道沿いという結構特殊なポジションの駅徒歩4分ではあったものの、昨年のルジェンテ荻窪(平均専有面積30㎡台のコンパクト中心)の平均坪単価が約450万円であったことからもお分かりのようにこのご時世なりに違和感のない水準と言えます。

設備仕様面は、ディスポーザーがないのは115㎡にとってはかなりチグハグな事態です。ディスポーザーを導入するためには共用部に貯留槽などの設備が必要になるわけで当初は全戸30〜50㎡台だった当物件には無理な話ではあるのですが…。
それ以外は食洗機、トイレ手洗いカウンター、クオーツストーンの水回り天板、廊下・洗面・トイレ床のタイル貼、115㎡にはビルトインエアコンなど違和感のないものになっています。

管理費は463円/㎡。内廊下ですが、ディスポーザーなしですので、小規模であることが強く影響したかなり高額な水準になります。ここは明確なネックでしょうね。

駐車場は身障者用を含む全3台でいずれも平置です。115㎡の2戸にはもちろん優先権が付いているので他住戸は「なし」と思った方が良いでしょうね。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

0 Comments



Post a comment