ラ・アトレレジデンス新百合ヶ丘【けして悪いポジションではないが、価格が…】73㎡6,030万円(坪単価271万円)

ラ・アトレレジデンス新百合ヶ丘。

所在地:神奈川県川崎市麻生区百合丘2-7-4(地番)
交通:百合ヶ丘駅徒歩8分、新百合ヶ丘駅徒歩11分
用途地域:第一種中高層住居専用地域
階建・総戸数:5階建、34戸

当物件の少し前に分譲されたプレシス新百合ヶ丘よりも少し百合ヶ丘駅側のポジションで、プレシスが新百合ヶ丘駅徒歩10分圏内であったのに対しこちらは駅徒歩10分を超えてしまうのが惜しいところになります。

プレシスの記事でも書いたように周囲の起伏が激しく、普通のフラットな徒歩10分前後とはわけが違うのでお世辞にも利便性が高いとは言えないものの、曲がりなりにも百合ヶ丘駅が徒歩10分圏内なのは良い材料ですし、モロに北傾斜で南面条件が芳しくなかったプレシスとは異なり南面条件も悪くありません。

ブルーライン延伸による新駅はヨネッティー王禅寺付近なのでかなり距離がありますし、直接的なメリットには期待出来ませんが、新百合ヶ丘駅自体はさらに人気になるでしょうし、延伸されるエリアは徐々に開発の波が訪れるでしょうから、プラスになることはあってもマイナスになることはないでしょうね。

なお、スーパー三和が徒歩3分、通学区の百合丘小学校は徒歩5分と近いところにあるのは子育て世代にとっては少なからず魅力的な点になるでしょう。

公式ホームページ
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お部屋は73㎡の4LDK、西角住戸です。南西方向は5階建のURサンラフレ百合ヶ丘があり視界抜けは得られませんが、道路を挟み、かつ、手前は駐車場になるので日照は何ら問題のないポジションです。

間取りは70㎡ちょっとの面積ながら4LDKが採用されており非常に中小デベロッパーらしいプランニングと言えるでしょう。

北西(妻面)に4室並べたことでLDは二面採光に出来ていませんが、洋室2の引き戸がきれいに開け放つことが出来るようになっているのは良い材料で(開け放つことで二面採光の広がりのある空間になる)、廊下も一直線なので角住戸にしては効率性が高い点にも好感が持てます。

LD単体では10畳ないぐらいの大きさしかないのはやはり残念です。
ただ、73㎡で4LDKにしている以上は仕方のないところですし、面積のわりに収納がかなり充実しているのは大きな特徴の1つと言えるでしょうね。

坪単価は271万円。物件平均もこのぐらいの水準であり、そのプレシス新百合ヶ丘の平均が255万円ほどであったことからするとやはり強気な印象にはなるでしょうね。

上述のようにプレシスに比べれば良好な南面条件ではあるものの、プレシス自体もやや強めな印象ではありましたし、その後直近で分譲開始されたパークホームズ新百合ヶ丘山手の杜の平均と大差ない水準ですので、いかにも厳しい水準です。

当物件はそもそも「完成売り」なのですが、既に昨年初めの竣工1年半以上に渡り分譲中で、そのことからも当初の価格が強すぎたのは明らかでしょう。
現在はモデルルーム使用住戸などで1割弱の値引き販売を実施しているようです。

この大きさの4LDKは少ないので4LDKにしてはグロスはそこまで嵩んでいるわけではないのですが、このエリア(駅距離)・中小デベロッパー物件での「6,000万円超」という価格帯はニーズを掘り出すのが非常に難しいところなのは言うまでもないでしょう。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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