ヴィークコート代々木参宮橋【この面積帯でこの単価はおかしい】4階35㎡4,780万円(坪単価451万円)

続けて、ヴィークコート代々木参宮橋。

設計はトータルブレイン、施工は川村工営で完成売りになります。
ヴィークコート赤塚新町ステーションマークヴィークコート吉祥寺通りなどヴィークコート実績の豊富なトータルブレインがデザイン面も担当しています。

デザイン面の最大の特長は接道した北側・西側に設けられた装飾性の高い外壁周りでしょうか。

建物の中層全体に帯の様なサッシュ(懸章)を思わせる装飾壁を纏わせたことで重厚感を高めたデザインで、刀剣博物館跡地ということも考慮してかスケール以上の風格ないし存在感があると感じます。

とりわけスケールのある物件ではなく敷地(空地)も豊かとまではいえないのでそれ以外に特徴らしい特徴はないのですが、坪庭を設えたエントランスホールに加え、前回の記事で述べた吹抜を設けてまで実現した内廊下設計などこの単価帯の物件として押さえるべきところは押さえたと感じることの出来る物件になります。

前回のヴィークコート代々木参宮橋

公式ホームページ
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お部屋は35㎡の1LDK、北向き中住戸です。北側は当物件と同じか近い高さの建物が並んでいますが、細い道路ながら接道しているので圧迫感のあるレベルではありません。

間取りは30㎡台中盤の物件内で下限面積帯となる小ぶりな1LDKになります。
こういった日照・視界面が芳しくない北向きや接道しておらず前建の影響が強い東向きにこういったコンパクトタイプが設けられていますね。

専有部自体は一般的な形状ですし、多く語ることはありません。やはりLDの入口付近の事実上の廊下部分が長めで数字よりもLDが小さく感じてしまうのですが、完成売りなので実際に体感できるのは安心材料でしょう。

もう1つのポイントはバルコニーですね。上述のように道路沿いとなる北側はバルコニー周りに装飾がなされており、戸境だけでなくバルコニー中ほどにも細長い装飾壁があります。一般的なバルコニーに比べると大分囲まれ感があり、室内に入ると図面で見るよりも採光への影響があると感じる方が多いと思います。

デザイン(装飾壁)は住戸内においてのメリットはほぼありませんので、そういった意味では賛否ある設計だと思うのですが、連窓サッシが採用されているので採光に難のあるレベルではないでしょう。

坪単価は451万円。ブランズ代々木参宮橋の1LDKと比べたら明確に安いですし、ましてここは30㎡台中盤の小ぶりな1LDKで40㎡台の1LDKなどに比べ単価が高くなるのが一般的であることを考えても意外なほど弱気なお値段設定ですね。

実需の方ももちろんいらっしゃると思いますが、投資的な視点で見ると賃料的に20万円はくだらず、表面利回りで5%超という近年珍しいほどの水準です。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、カップボード、水回りの天然石天板仕様(トイレ手洗いカウンターも)、LDビルトインエアコン(3LDK)と単価帯なりの印象です。
なお、プレミアム住戸は、折り上げ天井×間接照明、そしてLDの踏込部分(入口部分)を廊下から続くタイル貼とするなどセンスの良さを感じるワンランク上の仕様になっています。

管理費は323円/㎡。ディスポーザー付、かつ、内廊下設計で、とりわけスケールのある物件ではないので安いとまでは言えませんが良心的な方と言えると思います。ちなみに、エレベーターは1基です。

駐車場は全13台で、身障者用を除いた12台が機械式です。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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