ピアース荻窪【この面積でも2居室横並びの1DK】2階26㎡3,860万円(坪単価500万円)

続けて、ピアース荻窪。

設計は庵都市建築設計事務所、施工は中央建設、そしてデザイン監修はフレグラインです。

中央建設は、当ブログでこれまで取り上げた約3,500の物件での施工実績はなく記念すべき初登場ですね。昨秋に渡辺美奈代さんをオフィシャルアドバイザーに起用しCMなどでの露出も増えているゼネコンなので今後はお目にかかることが多くなるのかもしれません。

一方、デザイン監修のフレグラインは”鉄板”ですね。
打放しとガラス手摺の”使い方”を見れば一目でフレグラインのものと分かる端正なデザインで、小規模ながらも高い存在感を放っています。

ピアース千代田東神田ピアース用賀レジデンス同様にここも風除室がないのはいかがなものかと思いますけど…。

前回のピアース荻窪

公式ホームページ
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お部屋は26㎡の1DK、南東向き中住戸です。南東側道路の向かいには秀和南荻窪レジデンスなど当物件(6階建)と同じような高さのマンションがあるので視界は妨げられますが、日照への影響はほとんどないでしょう。

間取りは25㎡(大半のエリアではワンルームマンション規制条例により25㎡以上とすることが義務付けられている)ちょっとの面積ながら1Kではなく1DKとなったタイプで、近年の狭小トレンド化ではボチボチ見かけるケースではあるのですが、居室配置はかなり珍しいと思います。

この面積帯で1DKとなるとこのクレアホームズフラン東京三ノ輪のようにDKと洋室が縦並びでDKが内側になるケースが多いでしょう。当プランはバルコニーに沿って2室を設けたためどちらにも窓を設けることが出来ているのは良い材料なのですが、やはり居室の細長さは気になりますね…。

1室として使う場合には、引き戸の方立ては小さく出来ており一般的な1Kタイプよりも窓がしっかりとしているので、随分魅力的だとは思いますけれどもね。

坪単価は500万円。先ほどの条件の良い角住戸よりも高い水準でさらに小さな面積帯のお部屋なりに単価は強めです。
この面積帯ならばこのような単価帯になることに違和感はないものの、1DKとは言え流石にこの面積だと実需での検討は限られるはずですし、この価格帯では投資賃貸を考えた場合の利回りは期待出来ないでしょうね。

駅近とは言え住環境良好な南東向きポジションですので、ここまで面積を絞らずにもっと実需にフィットする提案の方が良かったのではないでしょうか(単価は追求出来てはいるが、この面積帯でも水回りのコストは30~40㎡台と比べ大差なくコスト単価も高めなことを考えると多少単価を高く出来てもそこまでデベロッパーの利益に貢献しているとは思えない)。

ちなみに、先ほどのお部屋とこのお部屋の単価設置からすると物件平均が凄く高い印象になるかもしれませんが、当物件には北西向きの低層部に地下住戸がありますし、そういったお部屋の中には400万円未満のものもありますので平均坪単価は470~480万円ぐらいでしょうか。

設備仕様面は、コンパクト中心の小規模物件なのでディスポーザーはありませんが、トイレ手洗い器、シーザーストーンのキッチン天板、廊下・トイレ・洗面室床のタイル貼などが備わっています。

管理費は459円/㎡。ディスポーザーはありませんが、かなりの小規模物件ながら内廊下設計を採用しているためかかなり高額で1つのネックにはなるでしょうね。

駐車場は来客用を含む全2台で平置になります。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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