2020年間取り部門①【金賞はやっぱり階高にゆとりを持たせやすいタワー系】
本日はいよいよ2020年間取り部門の発表です。
(※念のため毎年毎度言っておりますが、私モモレジの独断と偏見のみで受賞物件を決めております(笑)。対象となる物件は2020年において(おそらく)第1期を行っている物件で、モモレジが知っている物件になります。
ちなみに、間取り部門の選考基準(選考単位)は、基本的に「マンション全体(物件単位)」であり、マンション内の特定のプランだけが素晴らしいなどのケースは基本的に「対象外」としています(全てでなくとも中心になるような多くのプランが素晴らしいのであればOK)。
また、以下は昨年の記事からの抜粋で、このような点を意識しながら当部門を見ていただくとより興味深い内容になるのではないかとも思っております。
※昨年の記事から抜粋(一部表現を修正)
余談的なところで言うと「マンション全体として良い間取り」を実現するのはデベロッパーの意識(採算面も含む)や設計者の技量によるところももちろんありますが、それ以上に影響を及ぼす要素として「敷地形状や周囲の建物(接道条件含む)との関係」があると思っています。
すなわち、敷地形状や周囲の建物との関係が芳しくないといくらデベロッパーや設計者が頑張ったところで「全体的」に魅力あるプランを実現するのは難しく(採算を「完全に度外視」すればある程度やりようがありますが、それを言うのはナンセンスでしょう…)、間取りに魅力がある物件というのは様々な要素が上手いこと(運良く)組み合わさったがゆえの産物であることを意識していただくとマンションを吟味する際の視野が広がるのではないでしょうか。
【金賞】(順不同)
パークコート虎ノ門
パークタワー勝どきミッド
ブリリアタワー有明ミッドクロス
パークホームズ柏タワーレジデンス
【銀賞】(順不同)
グランドメゾン鷺沼コート
ザ・パークハウス所沢プレイス
クリオ浅草セントラルマークス
ルピアコート東大宮
【銅賞】(順不同)
パークホームズ新百合ヶ丘山手の杜
藤沢ザ・タワー
プラウド湘南藤沢ガーデン
イニシア日暮里テラス
まずは【金賞】から解説していきましょう。
純粋なパフォーマンスだけで評価するのであれば、パークコート虎ノ門の全フロア「最大天井高2.8m、サッシ高2.49m」を実現した凹凸のほとんどないハイな空間は”純住宅”というコンセプトに相応しい頭1つ抜けたパフォーマンスと言えますし、全方位に住戸を設け、かつ、雁行設計を採用したことで角住戸率約90%を実現していたあたりも非の打ちどころがなかったです。
ただ、やはり”価格帯”もそれ相応に考慮しつつ受賞物件を決めており、そういった観点から言えば他の3物件も負けず劣らず高いパフォーマンスを実現していたと思います。
パークタワー勝どきミッドは一般フロアでも最大天井高2.65m、さらに窓際の下り天高を2.3mに抑えたことで豊かな専有空間を実現出来ていますし、特異なフロア形状を活かした無理のない全戸ワイドスパン設計も高く評価出来る点でしょう。
また、ブリリアタワー有明ミッドクロスは「SulattoRotaryTower構法×フラットスラブ」に特別感がありました。三井住友建設によるSulattoRotaryTower構法が初めて採用された物件で、具体的には建物の中央部(コア部)に構造要素を集約することで、角住戸周りの梁を扁平梁(つまり厚みを抑えることが出来ている)とし、サッシ高約2.4mが実現出来ています。
中住戸に関してはこういった特別なパフォーマンスこそありませんが、全方位に住戸が設けられたタワマンなりにスパンがしっかりと確保されたプランが多かったと記憶していますし、全体的なパフォーマンスという意味でも評価出来る物件だったと思います。
そして、最後のパークホームズ柏タワーレジデンスもやはり三井住友建設が携わったもので「Sulatto3」が受賞理由になります。
当ブログでは「Sulatto3」はお馴染みかと思いますので、多くは語りませんが、フロア中央(当物件は全戸南向きでフロア中央付近の中住戸のバルコニー周り)に強固なグリッドフレームを施すことでその周りを扁平梁などとすることが出来ているものになります。
やはり全てのプランが最大限の恩恵を受けることが出来るわけではありませんが、グリッドフレーム部分のお部屋もいわゆる逆梁工法で梁はバルコニーの手摺部分になるので掃き出し窓はハイサッシに出来ていますし、免震構造を併用しているのがこの構法の特徴の1つでもあるのでやっぱり魅力的ですよね。21階建総戸数191戸という小ぶりなタワマンですが、Sulatto3によって特色のある物件に仕上がっていました。
共用廊下の柱がきれいにアウトフレームされていたのも評価出来る点でしたね。
【銀賞】【銅賞】は次の記事でどうぞ。
(※念のため毎年毎度言っておりますが、私モモレジの独断と偏見のみで受賞物件を決めております(笑)。対象となる物件は2020年において(おそらく)第1期を行っている物件で、モモレジが知っている物件になります。
ちなみに、間取り部門の選考基準(選考単位)は、基本的に「マンション全体(物件単位)」であり、マンション内の特定のプランだけが素晴らしいなどのケースは基本的に「対象外」としています(全てでなくとも中心になるような多くのプランが素晴らしいのであればOK)。
また、以下は昨年の記事からの抜粋で、このような点を意識しながら当部門を見ていただくとより興味深い内容になるのではないかとも思っております。
※昨年の記事から抜粋(一部表現を修正)
余談的なところで言うと「マンション全体として良い間取り」を実現するのはデベロッパーの意識(採算面も含む)や設計者の技量によるところももちろんありますが、それ以上に影響を及ぼす要素として「敷地形状や周囲の建物(接道条件含む)との関係」があると思っています。
すなわち、敷地形状や周囲の建物との関係が芳しくないといくらデベロッパーや設計者が頑張ったところで「全体的」に魅力あるプランを実現するのは難しく(採算を「完全に度外視」すればある程度やりようがありますが、それを言うのはナンセンスでしょう…)、間取りに魅力がある物件というのは様々な要素が上手いこと(運良く)組み合わさったがゆえの産物であることを意識していただくとマンションを吟味する際の視野が広がるのではないでしょうか。
【金賞】(順不同)
パークコート虎ノ門
パークタワー勝どきミッド
ブリリアタワー有明ミッドクロス
パークホームズ柏タワーレジデンス
【銀賞】(順不同)
グランドメゾン鷺沼コート
ザ・パークハウス所沢プレイス
クリオ浅草セントラルマークス
ルピアコート東大宮
【銅賞】(順不同)
パークホームズ新百合ヶ丘山手の杜
藤沢ザ・タワー
プラウド湘南藤沢ガーデン
イニシア日暮里テラス
まずは【金賞】から解説していきましょう。
純粋なパフォーマンスだけで評価するのであれば、パークコート虎ノ門の全フロア「最大天井高2.8m、サッシ高2.49m」を実現した凹凸のほとんどないハイな空間は”純住宅”というコンセプトに相応しい頭1つ抜けたパフォーマンスと言えますし、全方位に住戸を設け、かつ、雁行設計を採用したことで角住戸率約90%を実現していたあたりも非の打ちどころがなかったです。
ただ、やはり”価格帯”もそれ相応に考慮しつつ受賞物件を決めており、そういった観点から言えば他の3物件も負けず劣らず高いパフォーマンスを実現していたと思います。
パークタワー勝どきミッドは一般フロアでも最大天井高2.65m、さらに窓際の下り天高を2.3mに抑えたことで豊かな専有空間を実現出来ていますし、特異なフロア形状を活かした無理のない全戸ワイドスパン設計も高く評価出来る点でしょう。
また、ブリリアタワー有明ミッドクロスは「SulattoRotaryTower構法×フラットスラブ」に特別感がありました。三井住友建設によるSulattoRotaryTower構法が初めて採用された物件で、具体的には建物の中央部(コア部)に構造要素を集約することで、角住戸周りの梁を扁平梁(つまり厚みを抑えることが出来ている)とし、サッシ高約2.4mが実現出来ています。
中住戸に関してはこういった特別なパフォーマンスこそありませんが、全方位に住戸が設けられたタワマンなりにスパンがしっかりと確保されたプランが多かったと記憶していますし、全体的なパフォーマンスという意味でも評価出来る物件だったと思います。
そして、最後のパークホームズ柏タワーレジデンスもやはり三井住友建設が携わったもので「Sulatto3」が受賞理由になります。
当ブログでは「Sulatto3」はお馴染みかと思いますので、多くは語りませんが、フロア中央(当物件は全戸南向きでフロア中央付近の中住戸のバルコニー周り)に強固なグリッドフレームを施すことでその周りを扁平梁などとすることが出来ているものになります。
やはり全てのプランが最大限の恩恵を受けることが出来るわけではありませんが、グリッドフレーム部分のお部屋もいわゆる逆梁工法で梁はバルコニーの手摺部分になるので掃き出し窓はハイサッシに出来ていますし、免震構造を併用しているのがこの構法の特徴の1つでもあるのでやっぱり魅力的ですよね。21階建総戸数191戸という小ぶりなタワマンですが、Sulatto3によって特色のある物件に仕上がっていました。
共用廊下の柱がきれいにアウトフレームされていたのも評価出来る点でしたね。
【銀賞】【銅賞】は次の記事でどうぞ。
関連記事
- 2020年立地部門①【金賞はまたとない物件?】
- 2020年間取り部門②【きれいな形状と工夫がポイント】
- 2020年間取り部門①【金賞はやっぱり階高にゆとりを持たせやすいタワー系】
- 2020年差別化部門②【トレンド的にもハマる物件が多いです】
- 2020年差別化部門①【今年も個性豊かな物件が勢ぞろい】