2020年間取り部門②【きれいな形状と工夫がポイント】

2020年間取り部門の続きになります。
2020年間取り部門①

【銀賞】(順不同)
グランドメゾン鷺沼コート
ザ・パークハウス所沢プレイス
クリオ浅草セントラルマークス
ルピアコート東大宮

【銀賞】の先陣を切るのはグランドメゾン鷺沼コートです。当物件の最大の特長は外廊下物件ながらフロア中央部に「吹抜」を贅沢に設けると同時に共用廊下側の柱もきれいにアウトフレーム化していた点で、“共用廊下側の居室の快適性・有効性”という点で高い評価の出来る物件でした。また、中住戸も比較的ワイドスパンでしたね。

次のザ・パークハウス所沢プレイスは「いわゆる4戸1エレベーター」設計がポイントでした。
敷地形状を要因として全プランにおいてワイドスパンが実現出来た物件でそれだけでも十分な特徴ではあったのですが、それに加えフロア中央部で共用廊下を分離し(それぞれにエレベーターを1基ずつ配置)、中住戸に両面バルコニープラン(共用廊下を分離したことで中住戸でも両面にバルコニーが設計出来る)を設ける工夫もなされていました。全体的にかなり繊細な設計を心がけていることが伝わってきましたね。

クリオ浅草セントラルマークスは、柱に配慮したきれいなプランとなることの多いクリオシリーズの中でも特にきれいなプランが印象的だった物件で、柱のアウトフレームはもちろんのこと、歪な敷地形状でも角住戸の玄関位置への配慮を欠かさないなど、デベロッパーの信念を強く感じ嬉しい気持ちになったことを覚えています。

最後のルピアコート東大宮は、従来からあるピアキッチンに加え、「和コーナー」にインパクトがありましたね。
それに加え、柱のアウトフレームやワイドスパンというあたりも行き届いた物件で、間取り面でこれ以上ないぐらい差別化を心掛けていた物件だったと思います。

【銅賞】(順不同)
パークホームズ新百合ヶ丘山手の杜
藤沢ザ・タワー
プラウド湘南藤沢ガーデン
イニシア日暮里テラス

パークホームズ新百合ヶ丘山手の杜は、【金賞】のブリリアタワー有明ミッドクロスパークホームズ柏タワーレジデンス同様に三井住友建設による特殊構法が受賞理由になります。こちらは「SuKKiT3」なのでそれらに比べると一般的なものにはなるのですが、やはりグリッドフレームを用いたことで順梁部分にも2.2mのハイサッシを実現出来ており、一般的な2mほどのサッシ高と比べると採光・開放感という点で大きさ差を生み出すことが出来ていました。

お次の藤沢ザ・タワーは、ヴィークコート立川以来の「スーパーワイド」が印象的なものでした。

「タワー」と名付けられているとは言え、19階建総戸数92戸というスケールでしかなく特別な取組みをするのは難しい物件です。しかしながら、角住戸では両面にしっかりとした開口部、中住戸でもワイドスパン(開口部も充実)とするなどプラン面でのインパクトはなかなかのものでしたね。

残りの2つプラウド湘南藤沢ガーデンとイニシア日暮里テラスは玄関に隣接した土間付のプランが複数あることが最大の受賞理由になりますが、プラウドではつながルームという提案も興味深いもの、また、イニシアにおいては土間とLDとの一体感を高め空間的な広がりを考慮していた点にも心惹かれるものがありました。

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