2020年デベロッパーオブザイヤー【今年は接戦の末…】
大晦日です。いつも以上のスピードで過ぎ去った感のある2020年、皆様はどんなことが記憶に深く残っているでしょうか。
コロナ禍で平年よりも思い出が少ないかもしれませんが、1年のうちには良いことも悪いこともたくさんあったと思います。ただ、今年は例年よりもあまり良い思い出がないという方も少なくないのではないでしょうか。私も悪いことの方が多かった気がしますし、悩みの種が随分と増えてしまいました…。
でも、今こうしている間も医療従事者の方々などを初めとして必死に頑張ってくれている方々もいらっしゃるわけですし、微力ながら私も私が出来ること、目の前のことにベストを尽くしたいと思う次第です。
そんなわけで今年も最後まで読者の皆様に楽しんでいただけるような記事を書いていきますので、お付き合いいただければ幸いです。
さて、早速ですがまずは【デベロッパーオブザイヤー(デベロッパー部門)】になります。
これまで同様に大手デベロッパーと中小デベロッパーそれぞれ印象に残った会社を挙げさせていただき、その中の1社をデベロッパーオブザイヤーとします。
【大手(基本的にはメジャー7から)】
三菱地所レジデンス
【大手以外】
日鉄興和不動産
【デベロッパーオブザイヤー】
三菱地所レジデンス
今年のデベロッパーオブザイヤーは三菱地所レジデンスです。
昨年までの過去5年間で三井不動産が4回、野村不動産が1回という中、今年も三井不動産と野村不動産は有力候補で、特に三井はパークタワー勝どきミッドやパークコート虎ノ門など目玉物件のインパクトからすると今年も三井不動産かなと思った時期もあったのですが、悩みに悩んだ末、最終的には三菱地所レジデンスにしました。
今年は”感覚的”に決められるほど突出したデベロッパーがなかったこともあり、後ほど掲載する「マンション番付完全版」の幕内40物件のうち各デベロッパー(ブランド)の物件がそれぞれいくつあるのか数えてみたのです。
すると、三菱・三井・野村の3社のブランドの物件がいずれも6物件ずつで横並びという結果だったのですが、三菱地所は6つの「ザ・パークハウス」以外にザ・レジデンス四谷、リーフィアレジデンス上原、ASUKAYAMA RESIDENCE、プラウドタワー亀戸クロスにもJVで参画(特にザ・レジデンス四谷は三菱地所が筆頭)していたので物件数では実質最上位、また、そもそも今年三菱地所が携わった物件が粒揃いだったという印象も私の中にあったことから接戦の末、三菱地所レジデンスにさせていただきました。
今年の販売部門で最も多くの物件がランクインしたものも三菱地所の物件でしたし、とりわけインパクトやスケールのある物件でなくとも"価格とパフォーマンスのバランスを取ることで消費者が魅力を感じやすい手堅さ”をいい塩梅で表現出来ていたデベロッパーだったようにも思いますね。
次に、大手以外のデベロッパーとして挙げさせていただいたのは「リビオ」の日鉄興和不動産です。
こちらの部門は最後の最後まで「プレミスト」の大和ハウス工業と悩んだ末に、僅差で日鉄興和不動産にした経緯があります。
惜しくも次点となった大和ハウス工業は、プレミスト東銀座築地アークコートの曲面デザインのインパクトが突出したものでしたし、それ以外にもプレミストタワー白金高輪やプレミスト平和台など駅近で話題性のある物件の供給もありました。
ただ、シンプルに”今年の存在感”という点ではリビオ蒲田ザ・ゲート、リビオ東中野ヒルトップ、リビオつつじヶ丘タワーレジデンス、1000ドリームプロジェクト(日鉄興和が筆頭)などを供給した日鉄興和不動産がわずかに上回った印象ですかね。
リビオレゾンサーズデイ調布やリビオレゾン勝どきnexなど個性・工夫ある物件もありましたし、新しい物件にお目にかかる際"小ぶりな物件であっても、他のデベロッパーとは違う何かをやってくれるのではないか"という期待を最も抱きやすいデベロッパーとも言えるのではないでしょうか(その反面、”高級感””グレード感”という面からの期待はかなり難しいデベロッパーですけど…)。
なお、余談ですがデベロッパー関連でちょっと興味深いことがあったのでもう少しだけ。
スーモの12月8日号にデベロッパー81社による「NEW NORMAL住まい構想」という特集があり、「withコロナ、ないし、afterコロナ」時代を見据え今後どういったマンションを心掛けるかというヒアリング(アンケート)結果が掲載されていました。
大半のデベロッパーは予想に違わずコロナによるトレンド変化に対応した「住戸内ワークスペース」「共用ワークスペース」「タッチレス機能」「間取りの可変性」などを注力ポイントとして掲げており、基本的にコロナに"直接的に関連するもの"が多かったです(特集の趣旨からして当然のことでしょう)。
そのような中、私が目を奪われたのが注力ポイントに「外観デザイン」を挙げている会社があったことで、それは81社のうち伊藤忠都市開発、相鉄不動産、大和地所レジデンス、日本エスコンの4社だけでした。
各社は複数の注力ポイントを挙げておりこれらの4社もコロナ禍に直接的に関係するようなポイントも挙げている中の1項目ではあったのですが、こういった趣旨の特集で"外観デザイン"というのはなかなか浮いていましたね(笑)。
ただ、そうであるからこそこれら4社にはデザインへの強い信念があるはずで(実際に伊藤忠や大和地所レジデンスは建築コストに厳しい制約が生じる中でも外観にかなり配慮した物件を提供してくれることが多いです)、これら4社の物件のデザインからはますます目が離せないと思いました。
2021年の4社のデザインに注目していきましょう!
コロナ禍で平年よりも思い出が少ないかもしれませんが、1年のうちには良いことも悪いこともたくさんあったと思います。ただ、今年は例年よりもあまり良い思い出がないという方も少なくないのではないでしょうか。私も悪いことの方が多かった気がしますし、悩みの種が随分と増えてしまいました…。
でも、今こうしている間も医療従事者の方々などを初めとして必死に頑張ってくれている方々もいらっしゃるわけですし、微力ながら私も私が出来ること、目の前のことにベストを尽くしたいと思う次第です。
そんなわけで今年も最後まで読者の皆様に楽しんでいただけるような記事を書いていきますので、お付き合いいただければ幸いです。
さて、早速ですがまずは【デベロッパーオブザイヤー(デベロッパー部門)】になります。
これまで同様に大手デベロッパーと中小デベロッパーそれぞれ印象に残った会社を挙げさせていただき、その中の1社をデベロッパーオブザイヤーとします。
【大手(基本的にはメジャー7から)】
三菱地所レジデンス
【大手以外】
日鉄興和不動産
【デベロッパーオブザイヤー】
三菱地所レジデンス
今年のデベロッパーオブザイヤーは三菱地所レジデンスです。
昨年までの過去5年間で三井不動産が4回、野村不動産が1回という中、今年も三井不動産と野村不動産は有力候補で、特に三井はパークタワー勝どきミッドやパークコート虎ノ門など目玉物件のインパクトからすると今年も三井不動産かなと思った時期もあったのですが、悩みに悩んだ末、最終的には三菱地所レジデンスにしました。
今年は”感覚的”に決められるほど突出したデベロッパーがなかったこともあり、後ほど掲載する「マンション番付完全版」の幕内40物件のうち各デベロッパー(ブランド)の物件がそれぞれいくつあるのか数えてみたのです。
すると、三菱・三井・野村の3社のブランドの物件がいずれも6物件ずつで横並びという結果だったのですが、三菱地所は6つの「ザ・パークハウス」以外にザ・レジデンス四谷、リーフィアレジデンス上原、ASUKAYAMA RESIDENCE、プラウドタワー亀戸クロスにもJVで参画(特にザ・レジデンス四谷は三菱地所が筆頭)していたので物件数では実質最上位、また、そもそも今年三菱地所が携わった物件が粒揃いだったという印象も私の中にあったことから接戦の末、三菱地所レジデンスにさせていただきました。
今年の販売部門で最も多くの物件がランクインしたものも三菱地所の物件でしたし、とりわけインパクトやスケールのある物件でなくとも"価格とパフォーマンスのバランスを取ることで消費者が魅力を感じやすい手堅さ”をいい塩梅で表現出来ていたデベロッパーだったようにも思いますね。
次に、大手以外のデベロッパーとして挙げさせていただいたのは「リビオ」の日鉄興和不動産です。
こちらの部門は最後の最後まで「プレミスト」の大和ハウス工業と悩んだ末に、僅差で日鉄興和不動産にした経緯があります。
惜しくも次点となった大和ハウス工業は、プレミスト東銀座築地アークコートの曲面デザインのインパクトが突出したものでしたし、それ以外にもプレミストタワー白金高輪やプレミスト平和台など駅近で話題性のある物件の供給もありました。
ただ、シンプルに”今年の存在感”という点ではリビオ蒲田ザ・ゲート、リビオ東中野ヒルトップ、リビオつつじヶ丘タワーレジデンス、1000ドリームプロジェクト(日鉄興和が筆頭)などを供給した日鉄興和不動産がわずかに上回った印象ですかね。
リビオレゾンサーズデイ調布やリビオレゾン勝どきnexなど個性・工夫ある物件もありましたし、新しい物件にお目にかかる際"小ぶりな物件であっても、他のデベロッパーとは違う何かをやってくれるのではないか"という期待を最も抱きやすいデベロッパーとも言えるのではないでしょうか(その反面、”高級感””グレード感”という面からの期待はかなり難しいデベロッパーですけど…)。
なお、余談ですがデベロッパー関連でちょっと興味深いことがあったのでもう少しだけ。
スーモの12月8日号にデベロッパー81社による「NEW NORMAL住まい構想」という特集があり、「withコロナ、ないし、afterコロナ」時代を見据え今後どういったマンションを心掛けるかというヒアリング(アンケート)結果が掲載されていました。
大半のデベロッパーは予想に違わずコロナによるトレンド変化に対応した「住戸内ワークスペース」「共用ワークスペース」「タッチレス機能」「間取りの可変性」などを注力ポイントとして掲げており、基本的にコロナに"直接的に関連するもの"が多かったです(特集の趣旨からして当然のことでしょう)。
そのような中、私が目を奪われたのが注力ポイントに「外観デザイン」を挙げている会社があったことで、それは81社のうち伊藤忠都市開発、相鉄不動産、大和地所レジデンス、日本エスコンの4社だけでした。
各社は複数の注力ポイントを挙げておりこれらの4社もコロナ禍に直接的に関係するようなポイントも挙げている中の1項目ではあったのですが、こういった趣旨の特集で"外観デザイン"というのはなかなか浮いていましたね(笑)。
ただ、そうであるからこそこれら4社にはデザインへの強い信念があるはずで(実際に伊藤忠や大和地所レジデンスは建築コストに厳しい制約が生じる中でも外観にかなり配慮した物件を提供してくれることが多いです)、これら4社の物件のデザインからはますます目が離せないと思いました。
2021年の4社のデザインに注目していきましょう!
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