ウィルローズ稲毛【サイホン排水システムによる多彩なセレクトプラン】3階68㎡4,968万円(坪単価241万円)

続けて、ウィルローズ稲毛。

設計はトータルブレイン、施工は岩田地崎建設、デザイン監修はワルツ合同会社になります。

ワルツはウィルローズ日本橋人形町でもかなり秀逸なデザインを実現していたのですが、この物件も見所は少なくありません。

スケール感のある物件ではないですし、エリア・価格帯的に”分かりやすい高級感”こそないものの、随所にセンスの良さや工夫が感じられる佇まいです。

最も素敵に感じたのは低層部のバルコニー周りのタイル使いで、石調タイルの上品な色味と風合いが魅力的ですね。また、エントランスホールもイタリアの自然石風の床タイルと左官壁で構成されたセンスの良さを感じる空間で、デザインに力を入れる傾向のあるウィルローズシリーズらしさがしっかりと窺える物件になっています。

また、総戸数50戸に満たない小ぶりな物件ながらKOMOルームというリモートワークニーズに対応したスペースが設けられているのも特徴の1つです。
スケール的に2〜3席かと思いきや7席(2人が横並びで座れるところを2席とカウントすると10席)もあり、うち4つは小さいながらも個室タイプということでかなり充実しています。

駐車場の脇には車を出し入れする際の待ち合いスペースとしてキッズ待合スペースが設けられていますし、スケール以上の共用部を有した物件と言えます。

前回のウィルローズ稲毛

公式ホームページ
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お部屋は68㎡の3LDK、北西角住戸です。北側は道路の向かいに9階建のマンションがありますが、西側は2階建戸建という形になるので視界はあまり抜けはしないものの日照は得られるポジションです。

間取りは70㎡に満たない角住戸としては小ぶりな3LDKで、効率性を高めるために全室リビングインとなったタイプですね。

柱の食い込みはあるものの、廊下は限界まで短くなっているのでかなり効率的で、この面積帯ながらLDKで15.7畳、収納も充実、そして浴室も1418であるなど専有面積以上の空間を実現出来ています。

一方、洗面所が目立つ位置からもリビングインなのはやはり気になりますし、洋室の引き戸もいわゆるウォールドアのように完全に開け放つことが出来るものが1つもないあたりはやはり残念な点になるでしょうか。

ちなみに、当物件はプラウドのミライフル同様のサイホン排水システムを採用しており、キッチンを動かすことが出来ます。将来的なリフォーム時にはもちろんのこと分譲時のセレクトプランとしてもキッチンの位置を変えたものが存在しており同じ住戸でも印象の異なるプランが用意されています。

むろん施工とのタイミングでセレクトには期限があり、早めに青田買いする必要がありますが、キッチンを動かすことでかなり住み心地は変わりますので非常に良い取り組みですよね。

坪単価は241万円。そのように効率的なプランではあるものの、リビングインのオンパレードという偏りあってのものですし、先程の上階南西角と大差ない水準は疑問です。

設備仕様面は、一言でいうと”最低限”ですね。スケールからするとディスポーザーがないのは当然なのですが、トイレ手洗いカウンターはなく浴室照明もブラケットタイプ、さらに食洗機もオプションということでこの単価帯の分譲マンションとしてはちょっと寂しい感じです。ウィルローズ行徳パークフロント同様のもので、やはり「注記」が発生していたような状況をふまえると目先のコストを抑制する必要があったのでしょう。

管理費は176円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですがけしてスケールの大きな物件ではありませんのでこの水準はリーズナブルな方でしょう。

駐車場は全15台で、内訳は平置3台、機械式12台になります。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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