リビオレゾン入船【奥行ありまくりなキッチン】4階33㎡4,898万円(坪単価490万円)

続けて、リビオレゾン入船(東京・銀座トライアングルプロジェクト)。

設計は安宅設計、施工は風越建設で直床になります。特段の高さ制限などのあるエリアではありませんので、フワフワな感触の直床は褒められたものではないでしょう。

ただ、外観デザインは小規模ながら特色を感じますね。敷地形状に沿うような形でバルコニーラインを設計し、専有部形状のラインと斜めに交わるようにしたことで、道路沿いから見ると窓が斜めに施されているように見えると思います(実際は窓が斜めというよりもバルコニーが斜めと言った方が正しい)。
縦のラインを強調したモノトーン調のフォルムはスタイリッシュで、とりわけ高級感はないながらもセンスの良さを感じることが出来ます。

また、敷地面積300㎡ちょっとの小規模物件ながらエントランスを道路沿いからセットバックし、そこそこの大きさアプローチ空間を設けることが出来ている点も評価出来るでしょう。

前回のリビオレゾン入船

公式ホームページ
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お部屋は33㎡の1LDK、南東角住戸です。南方向前建は2階建などの低層建物にはなるものの、むろん将来的にこのままである可能性は低く、いずれの方角も接道していないというのはやはり気になる点でしょうね。容積率が高く制限も少ない商業地域ですので、至近距離で塞がれてしまう可能性はけして小さくないでしょう。

間取りは33㎡の1LDKなので近年都心部では非常によく見かける大きさです。

ただ、キッチンの奥から洗面所に入るという一風変わった動線設計で、LDKの8畳はむろんこの”キッチンの奥行”がカウントされてのものですので、一般的な8畳のイメージとはかなり違ってくるはずです。

洋室の柱の食い込みも強烈ですし、33㎡という小ぶりな面積帯であることを考えればもう少し効率性を高めて欲しかったと思わずにはいられません。

坪単価は490万円。予想を上回る水準です…。40㎡台よりもいくらか単価高になるのは分かりますがここまで差が出てくるとは思いませんでした。現状は日照も得られるポジションですが、むろん将来的な保証はないですし、上述のように近い距離で視界を塞がれる可能性もありますので…。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーがないのは当然のことで、キッチン天板がフィオレストーンなのは単価なりと言えます。しかしながら、食洗機、トイレ手洗いカウンター、浴室のフラットラインLED照明などは40㎡台のみで、30㎡台はさらに高額な単価帯からしてももう少し頑張りが欲しかったですね。

管理費は399円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下ということもあってか高いです。スケール的に仕方ないところだとは思いますけどやはりネックの1つになるでしょう。

なお、駐車場はありません。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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