ブリシア浅草Ⅱ【この単価帯でのこの仕様はやはり残念】1階34㎡2,598万円(坪単価254万円)

続けて、ブリシア浅草Ⅱ。

設計は辺見勉一級建築事務所、施工は志田組になります。

外観デザインはブリシア浅草Ⅰと共通点が窺るものでとりわけインパクトのあるものではありません。ただ、こちらの方がスケール感があり、かつ、バルコニーガラス手摺を2パターン(乳白色とブラック系)、また、ホワイトのラインを要所要所に施しているためかⅠよりも幾らかスタイリッシュな印象を受けますね。

近隣で分譲中の同スカイテラス付物件のセイガグレース(販売代理にブリス)ほどの垢抜け感はないですけれども…。

また、そこそこのスケールのある物件なのでエントランス周りにもう少しゆとりがあると良かったと感じたりもしますが、ブリシアシリーズは1階にも住戸を少なからず配置するのが通例で、当物件の1階には3戸の住戸(2~10階は5戸)が設計されているので共用部は自ずとこじんまりする状況にあります。

前回のブリシア浅草Ⅱ

公式ホームページ
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お部屋は34㎡の1LDK、南西向き中住戸です。1階住戸であり、バルコニーのすぐ先が土手通りの歩道になります。一応目隠しフェンス的なものは設けられますが、良いポジションとは言えないでしょうね。土手通りの向かいはさほど高い建物がないので1階でも日照は得られます。

間取りはLDKが行灯部屋となった板状マンションの1LDKにありがちなものになります(板状マンションは全戸が同じ方向を向いており、各戸のスパンが確保出来ないのでこういった面積の小さなお部屋はバルコニー側に2室を配置するのが難しくなる)。

こういった30㎡台は先ほどのようなファミリータイプなどとは異なりバルコニー側にも柱の食い込みが見られますし、魅力的なプランとは言い難いですね。

一方、このようなタイプはキッチンを動線上に配置出来るので効率性は高いですし、LD側にもしっかりとしたクロゼットがあるので収納力が高いのは良い点だと思いますけれどもね。

坪単価は254万円。面積の小さい30㎡台はグロスが嵩まないこともあり坪単価300万円超が多くなっているのですが、当プランは条件が芳しくない1階住戸、かつ、”パンダ”的な意味あっての控えめな単価設定になるようですね。

コロナによる外国人観光客激減で浅草界隈が変貌してしまったのはやはり気になる材料ではあるものの、コンパクトでこのような単価になるケースは珍しいので予算に限りがある方は検討しやすい類のお部屋になると思います。

設備仕様面は、ディスポーザーや水回りの天然石天板仕様がないのは仕方ありませんが、I同様に食洗機や床暖房すらないのはこの単価帯の物件としてやはり残念です。
“ブリシアの基本仕様”ではありますけど、ブリシアシリーズの中では高価格帯のエリアですしね。

管理費は190円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、スケールからすればリーズナブルな方でブリシアシリーズらしい水準でしょう。

駐車場は身障者用を含む2台のみですが平置です。

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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