ローレルスクエア湘南平塚【敷地面積7,300㎡超ありながらのこのランドプラン】2階71㎡3,978万円(坪単価186万円)

続けて、ローレルスクエア湘南平塚(ミラツカプロジェクト)。

設計・施工は長谷工はもちろんのこと、直床なのもお隣のパークホームズララ湘南平塚と同じです。
近年は坪単価200万円台どころか300万円台などでも直床を見かけるようになってきており、仕方のないところでしょうね。
直床のフカフカの感触はやはり気にはなりますが、二重床と直床の防音性は音の質によって有利不利があり一概には言えませんしね。

当物件の最大のポイントとなるのはランドプランです。
前回の記事で述べたように敷地面積7,300㎡超の豊かなスケールがありながら接道している部分が限られており(南側は接道しているが路地のような細い道)、かつ、高さ制限による5階建で高さも出せていないので面積のわりにどうしても窮屈な印象にはなるでしょう。

ただ、容積率自体は200%と低いので5階建でも空地率約45%とそこそこですし、エアリーステージ(南向き)とブリーズステージ(エアリーステージの背後の南向き)の間にはシーズンズプロムナード、そして、エントランス前には見映えする円形の車寄せを配置するなどスケール感のある物件なりに特色を設けることが出来ているのは評価出来る点です。

一方、やはり気になるのはららぽーと側への動線や駐車場への動線でしょうか。
前回の記事でも述べたように、ららぽーとへは隣地ながらも周り込む必要があり、敷地南側道路(路地)につながる動線が確保されてはいるものの、シーズンズプロムナードなどを経由して敷地の西側から周り込むような敷地内動線自体も何か遠回り感があるんですよね…。

敷地面積の大きな4棟構成の物件ですので、敷地内の動線が非常に重要なのは言うまでもなく、少しでもららぽーと側へのアプローチがよくなる敷地南東部に動線を確保して欲しかったのです。

また、駐車場動線に関しては幅員のある道路に接道している部分がほんのわずかしかないので簡単ではありませんが、駐車場が道路からわりと奥まったところにあり台数的にも119台もあることを考えればもう少し気の利いたランドプランが相応だったとは思いますね。

駅距離があり駐車場設置率が高めなことからも当物件は仕事なども含め日常的に車を利用する方がメインターゲットになるはずですし、敷地条件(接道条件)が特殊とは言えそこを妥協してしまうのはちょっと違う気がします。

ららぽーとは「トナリ」といいつつも徒歩3分ですし、色々なところで「惜しい」と感じずにはいられない物件です。

なお、共用施設としては2層構造で2層吹抜空間もあるライブラリースクエア、さらにパーティーテラス(パーティールーム)があります。

特にライブラリースクエアはエントランスの車寄せに面した位置にあり、2層にまたがって施された大きな窓面は当物件の顔とも言える外観的にも非常に素敵なものですね。

前回のローレルスクエア湘南平塚

公式ホームページ
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お部屋はカームステージの70㎡超の3LDK、東向き中住戸です。カームステージは敷地東端に南北に広がる東向きで、東側はららぽーとの自走式立体駐車場になりますので、上層階であっても視界抜けは得られません。
ただ、手前はその駐車場へのアプローチやららぽーとの敷地内の歩道(だからこそららぽーと直結を実現して欲しかった)になっており、離隔はそれなりなのでこのような低層階住戸でも圧迫感などはないでしょう。

間取りは70㎡ちょっとの3LDKで物件内では小ぶりな方になるのですが、近年の中住戸は70㎡あればむしろ気持ち大きいぐらいの印象ですし、当プランは「キャンバス+」というスペースが設けられているのが大きな特徴になりますね。

LDと洋室3に隣接した「キャンバス+」はフリースペースという位置づけで、2.6畳は近年はやりの”+αスペース”の中でもわりと大きな方になります。

このぐらいの大きさがあれば小さなお子さん向けのスペース、リモートワーク向けスペースを初めとして多様な使い方が可能でしょう。

一方、気になるのはリビングインの洋室3の引き戸の開きが中途半端な点、開口部に連窓サッシが採用されていない点でしょうか。

連窓サッシ×ウォールドアを実現出来ていれば、空間的な広がりや採光は大分違ったはずで、連窓サッシ×サッシ高2.2mを実現していたパークホームズと比べるとやはり見劣りしてしまいます。
パークホームズが”特別”だっただけでどちらかと言うとこちらの方が一般的ではあるのですが…。

坪単価は186万円。日照はほとんど期待出来ない東向きの低層階ということで物件内では単価が抑えられた方のお部屋になります。

ちなみに、ららぽーと至近の大規模物件で言うと、パークホームズの中古が直近で主に150~170万円台、オーベルグランディオ湘南平塚(2005年築。駅徒歩15分)が100~130万円台といった感じで成約しており、ららぽーとがほんまもんの隣となった築浅のパークホームズと比べてしまうと平均で200万円弱になる当物件は若干強めの印象ではありますかね。

設備仕様面は、総戸数184戸というスケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。
同規模でディスポーザーがなかったパークホームズの悪い前例が影響したと思われます。

単価帯からすればとりわけ違和感はありませんが、トイレは古めかしさのあるタンクタイプ、また、浴室照明もダウンライトではなくブラケットタイプになります。
なお、食洗機は付いています。

管理費は180円/㎡。かなりのスケールがありながらもディスポーザーなしの外廊下ですのでやや割高に感じます。

駐車場は119台で身障者用と来客用を除き機械式というのはパークホームズと同様です。上述のようにアクセス性はちょっと違いますけど。汗

◎コロナショックについて(大きな影響を与える可能性の高い事象なので全ての記事に追記しています)
コロナショックは株価暴落による資産効果の剥落や消費者心理の悪化・収入減少などを通じて不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高くなっています。したがって、今時期にマンション購入をするのはオススメ出来ないのですが、マンションに関しては2つとして同じものがないわけですし、株式市場のようにすぐさま価格に反映されるわけでもないので悩ましい思いをしている方は少なくないでしょう。仮に不動産相場(マンション価格)がかなり下がったとしても後悔しないぐらい気に入った物件か否かそういった点を判断基準にすると良いかもしれませんね。

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